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会計クンは鷹揚自若 55

55 泰明(TAIMEI)

 駿也の入り口に指を差し入れ、慣れさせるために抽送を繰り返すと駿也の白い身体が快感に震えている。
 それを目にすればさらに泰明の中に駿也に対して早く入れたいと欲が湧く。
 頭の片隅でまだダメだと少しだけ残っている理性の制止の声が響いてどうにか無理強いは抑えられている。
 これじゃ強姦となんら変わらないんじゃないのか!?
 そう思いながらも自分を止める事が出来ない。

 「駿也」
 「たい、めい…好き…」
 さらに煽るように駿也が声を上げればもう泰明は自分を止める事なんて出来なかった。

 初めてじゃないから?
 そんなの関係ない。
 駿也は駿也だ。
 駿也が相手を好きだったというのならばだが、そうじゃなかったのにそこを気にする事はない。
 小さく呟いた駿也はそれをかなり気にしているんだ。
 自分が狭量だと、見栄を張っていた事が駿也をかえって傷つけていたのか?
 そして無理に押し留めていた自分が暴発して駿也にこんな事をしているんだ。
 それなのに、駿也は泰明に好きだ、と言ってくれる。

 「駿也…」
 我慢出来なくて泰明は自身を駿也の後ろに宛がうと中に押し込めていく。
 「あ、ぁっ!泰明っ」
 それでも駿也はなおぎゅっと泰明の首に抱きついてくる。
 その駿也の細い体を抱きしめ、唇を重ねた。
 友達だとうっすらと駿也が笑いながら言った八月朔日に嫉妬する位泰明は自分に余裕がない。
 今まで友達と呼べる存在も恋人もいなかった駿也は泰明に対して勘違いしているのではないか、といつも思う。
 でももう駿也が間違ってた、と言ったって離してなどやれない。

 「駿也…好きだ」
 深く駿也の中に自分を埋めながら駿也の耳に囁いた。
 「うん…俺、も…泰明…好き……。泰明、だけ…だよ」
 うん…。それでいい。
 そのままで…。
 駿也の身体を揺さぶり、律動を繰り返す。
 駿也が感じて声を出すのがもっと聞きたい。

 「駿也…声もっと出して」
 ぐいとさらに穿つと駿也が嬌声を上げる。
 「や、だ……はずか、しい…っ」
 「いい。恥かしくないから…俺が聞きたい…駿也も感じてるって」
 「泰明、も……いい…?」
 「ああ…すごく…な」
 「よか、…った…あ、ああっ」
 さらに奥を突くように衝けば駿也がぎっと腕に力を入れて抱きついてくる。
 掴まってていい、離すな。
 そう思いながら駿也の身体を大きく揺さぶった。



 「駿也……大丈夫、か…?」
 「大丈夫…」
 くったりとしている駿也の髪を撫でた。
 「わりぃ…止めらんなくて…」
 「なんで!?べつにっ…止める事ない…っ…!…泰明が、ヤだったなら…」
 「嫌なわけあるかっ!自分で自分を止められない位、無理やり、っていっていい位に駿也が欲しかったのに」
 「…じゃ、いいでしょ…。俺だって…泰明…に…して、ほし…から」

 顔を真っ赤にして、顔を布団に半分隠れながら小さく駿也が言い、泰明はベッドの端に腰かけて駿也を顔を頭をずっと撫でている。
 「駿也…本当に…?」 
 「どういう意味っ!?」
 「いやぁ…友達と恋人の違いがちゃんと分かってるのかなぁ、と」
 「いくら俺だって!その違い位は分かるよっ!八月朔日にこんな事やキスだってして欲しいなんて思わないっ!!!」

 駿也は泰明の手を払うとイルカを抱き寄せて布団の中にすっぽりと潜り込んでしまった。
 「駿也…?そっか…」
 泰明はくすっと笑いながら布団の中でくるんと丸まっている駿也を抱きしめた。
 「駿也、出てきて?」
 「知らないっ!」
 布団の中からくぐもった声が聞こえる。

 「…そうだよなぁ…抑えも利かない俺なんか、駿也に嫌われても仕方ないな…」
 「べ、別にっ!嫌いって言ってないっ」
 ぱっと布団から顔を出して駿也が真っ赤な顔で叫ぶ。
 「うん」
 その顔に泰明は笑みを浮べてキスした。
 すると駿也の顔がますます赤くなっていく。

 「し、信じられないっ!だから!どうして泰明はいっつも余裕なのっ!?」
 「いや?全然余裕がないから今みたいな事になってしまったんだが…駿也は怒ってない?」
 「だから!どうして怒んなきゃないの?俺、は…かえって、嬉しかった…よ。泰明も…そん位…俺のとこ、その、好きなの、かな…って…思えた、……から」
 ………可愛すぎる!
 「駿也」
 やっぱりイルカを手放せないらしくイルカを抱いたままの駿也の頬を挟み、またキスを何度も繰り返した。
 
--------------
続きに拍手コメお返事です^^ 
S様
 はい、おっしゃられる通りです~(笑)
 受け子ちゃんのグルグル治まると攻めくんがハラハラ!
 天然放置プレイ!(笑)
 煽る煽るでしょう?せっかく我慢してるのに~(^m^)
 にょきーんは仕方ないよね?(^m^)
 ありがとうございます~^^

KRB様
 やはりそうですよ~^^b
 妄想、どうぞどうぞ!(^m^)
 そして泰明、切れます(笑)
 …でめでたしめでたし^^でした♪
 ありがとうございます~^^

nck様
 いえ!コメントは本当にお気が向いた時で^^
 性少年ですよ~?(笑)
 二人とも素直にいけばなんてことない事なのに~
 ぐだうだしてました^^;
 ありがとうございます~^^

yk様
 お昼の分で終了になります~(><)
 でも書記クンに続く、という感じなので^^;
 「翼」の読み返し!ありがとうございます////
 曲!聴きたいです~~~~(^m^)
 私も実は自分で曲作ろうかと思ったんですよ(笑)
 でもどうしても面白くないコード進行しか出来なくて↓
 センスない…と諦めました^^;
 
 私はお話書くのはそんなに考えなくても勝手に進んでいくので
 楽なんですけどね~^^;
 …読書感想文とかは苦手です(笑)
 ykさんも台風、天候にはお気をつけ下さいね(><)
 ありがとうございます~^^

okw様
 はい~!食されてました(笑)
 泰明は気が気じゃないですね~(^m^)ププ
 ふふ…ぐっすり寝られましたでしょうか?^^
 いい夢見られたかな?(笑)
 可愛い男の子達がわちゃわちゃ…いいですよね^^b
 私もいつもokwさんのお宅訪問が楽しみです♪ 
 ありがとうございます~^^

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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