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月からの甘い誘惑 43

 久世さんが…どうして!?
 キスマークをつけられただろう、とは分かった。
 だってそれ位強く吸われた。
 久世さん…ヤじゃない、の?
 どうしたらいいんだろう?
 離して、となんか言いたくなかった。
 でもどうして、が分からなくて碧が思わず頭を久世さんの広い胸に預けると久世さんの腕がさらに碧の身体をぎゅっと抱きしめてきた。
 それに心が締め付けられる。

 「久世さん……ヤ、じゃない…?」
 「え?」
 こんな風に抱きしめてくれるの…触るの嫌だったらしないよな…?
 「俺……の事…やだ…じゃ、ない…?」
 「嫌なとこなんか何もない」
 そう、なの…?でも…それだったらどうして?今週になってから、…だって…ずっと…。
 そう疑問に思ったけれど碧は聞けなかった。

 「…嫌だった」
 「え!?」
 今、嫌なとこないって言ったばっかなのに、久世さんがそう呟きを漏らしたのを耳にして、思わず弾かれたように碧が顔を上げると久世さんの視線とぶつかった。
 「ご、ごめ…な…」
 碧は謝りながら慌てて久世さんの腕から逃れようとしたが久世さんの腕が離してくれない。
 「…碧?」
 「嫌なのにっ!ごめ……んな…さい…だから、…出て、くっ」
 「違う!碧が嫌なんじゃない!」
 そう言いながら久世さんの腕がまるで碧を離さないと言わんばかりにぎゅうぎゅうに締め付けてくる。

 「だって!今、嫌って…」
 「ああ!嫌だった…」
 久世さんが小さく呟き、そしてまた碧の首筋に顔を埋めてきた。
 「ん、んぅっ」
 久世さんの息が首筋にかかって舌が這うのに碧はぞくぞくと背中が戦慄く。
 なんで…こういう事するの…?
 …碧の事は嫌じゃないって…でも嫌だったって……。それでコレ?……って、もしかして社長につけられたキスマークの事か?

 ああ、それで…。
 ……納得はするけど、どうして?
 「く、久世さん…?」
 思わず期待してしまう。
 首筋から顔を離した久世さんと視線が絡まった。
 「碧…」
 そっと久世さんの顔が近づいてきたのに碧は目を閉じた。
 キス…なの…?
 軽く久世さんの唇が重なった。
 嘘!?ホントに!?

 軽く何度も啄ばまれるのに碧はどうしていいか分からなくなる。
 今までキスってどうしてたっけ?
 全然思い出せない。
 「…んぁ…っ」
 久世さんが舌で碧の唇をなぞってきたのに思わず声が漏れてしまう。
 「碧…は嫌じゃないか…?俺に…こんな事されて…?」
 「や、じゃないっ!」
 そんなわけない!好きなのに!して欲しいと思ってたのに!
 現にさっきからもう下半身はパンパンに張ってるんだ。
 
 「あ、ああっ!」
 そっと久世さんが碧の勃ちあがった所をスウェットの上から撫でてきたのに声が出てしまう。
 「ホントだ…」
 くすっと笑われてしまって思わず耳まで熱くなってくる。
 そんなのいちいち確かめなくとも…と思ったら今度は久世さんがぐいと自分の腰を碧に押し付けてきた。
 え…?
 久世さんも…勃ってる…?
 …って事は、なに?久世さんは俺を抱きたいって思ってるって事!?

 嘘!?

 「碧……いて?……出てく…って言うな」
 そう言いながら碧の返事も待たずに久世さんが唇を重ねてきた。
 さっきの啄ばむようなキスとは違って食べられそうな位に貪られるキスだ。
 「ん…はっ……」
 息が重なり唾液が混じる。
 久世さんの舌が碧の口腔の上あごをなぞり歯列をなぞると、ぞくぞくとあり得ない位碧の身体が感じてしまう。
 じわっと下半身が疼いてくる。 
 思わずもじもじと腰をねじると久世さんが手をスウェットの中に入れてきた。

 「や!だ、だめ…っ!」
 オンナと違うのに!
 でも久世さんはすぐに碧が離した唇をまた捕らえ、さらに先走りを物欲しそうにして垂らしていたそこを扱いてくる。
 うそ…。
 男となんかありえないって言ってたのに…。
 「んんっあ…っ…」

 「…碧…」
 息が荒くなって力が抜けそうになってきた。
 こんなの知らない…。
 立ったままだった身体を久世さんがキスしたままグイと抱き上げた。
 え…?まさか…?

 そのまま寝室に向かって碧の身体をベッドに横たえると久世さんが上に覆いかぶさってくる。
 まさか…する、の…?
 キスが止まらない。
 気持ちよくて夢中になっているといつの間にか碧の下はずり下げられていた。
 それでなくともぶかぶかだったから脱がせるのなんて容易だとは思うけれど、手際がよすぎだ。
 心の中ではそんな事思ってたけど出る声はずっと喘く声ばかり。
 男の喘ぎ声なんて気持ち悪いんじゃないかと思って我慢しようと思うけど全然我慢なんてなってなかった。
 
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続きに拍手コメお返事です^^

 
okw様
 暴走きました^^;
 そしてそうなんです!社長ナイスなんです(笑)
 碧クン可愛くめろめろです…
 ありがとうございます~^^

nck様
 泣かせちゃいました^^;
 そしてご察しの通り暗躍は続きます(笑)
 …って程ではないですが^^;
 ありがとうございます~^^

rmm様 
 長かったですか~?^^;
 まだ早い方かと思いますが…(私的に 汗)
 えち続きます~^^;
 …いいのかな?(笑)
 ありがとうございます~^^

msm様
 限界きて暴走で自覚でした~^^;
 自覚…どっちでもいい?(笑)
 透明マントに笑ってしまいました!
 ありがとうございます~^^

mm3様
 あはは~!
 さすがです~!その通り(^m^)
 でも碧ちゃんは喜んでいるので
 いいのかな?…と(笑)
 ありがとうございます~^^


 

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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