一緒に向かい合わせで夕ご飯が嬉しい。
もしかしたら今日のこんな時間は来なかったかもしれなかったんだ…。
それに久世さんが帰ってきてすぐに抱きしめられたのに驚いた。
昨日だけの血迷いじゃない…のかな…?朝もキスしてくれたし…。
ちょっとは期待してもいいのだろうか?
つい欲が出てきてしまう。
だってやっぱり嬉しい…。
嬉しいけどちょっと照れくさいし困るって言ってもやっぱり嬉しい。
大丈夫か、とか聞かれてもホントいいから~!って感じだ。
「いい、片づけは俺がするから」
「大丈夫だよ?」
「いい」
座ってろ、と久世さんがぐいぐいと碧を引っ張ってソファに座らせてしまう。
そこまでひどいわけじゃないのに…。
昨日と今朝まではちょっと腰も違和感あったけど今はそこまででもないのに…。
久世さんが大人しく座っていなさい!と強めに言うので碧が言う事を聞きソファに座っているとよし、といわんばかりに頷いた。
気にしなくていいのに…と思いながらもやっぱり気にしてもらえるのも嬉しい。
「久世さん先お風呂…」
「ああ」
洗い物を終えてそのまま久世さんが風呂場に向かったのにはぁ、と溜息を吐き出した。
ちょっとどきどきしてしまう。
どう、なるかな…と思ったけど、久世さんが普通そうなのに安心した。
いて欲しいとまで言われて抱かれたけど、やっぱり間違ってたと言われたらなんてちょっと思ってしまったけど、それはないらしい。
それならいいんだ…。これで。
これ以上を求めちゃいけない。
「碧…いいぞ?」
「あ、はい」
久世さんが上がってきたので碧が風呂に向かう。
脱衣所で服を脱げば身体のあちこちに久世さんにつけられた痕が残っているのにかっとしてしまう。
夢じゃないんだ…。
何度も何度も久世さんが碧の中でイったのも夢じゃなくて。
考えるな、と思ったって久世さんの熱い身体を思い出してしまうと碧もつい感じてきてしまう。
だってあんなに激しく…欲しいと思われてたみたいになんて…。
それに比べたら今日は全然普通だけど。
さっとシャワーを浴びるけれどどうしたって昨日の夜の事が思い出されてしまう。
きっとしばらくえっちしてなかったからだ。
いや、昨日みたいなのは初めてだったけど…。あんなに感じまくったのなんて…。
されてあんなに気持ちよかったなんてやっぱ久世さんだからだ…。
なんとなく落ち着かない気分のままシャワーを上がる。
つつっとソファに近づいてテレビを見てる久世さんの隣にちょこんと座った。
「……本当に大丈夫か?」
「だ、だ、大丈夫っ」
また聞かれたのに顔が赤くなって思わず声が上擦ってしまう。
つい…つい、また期待してしまいそうになっちゃうじゃないか!
また…してくれるかな…なんて…。
してほしいな…とか身体はまだちょっとしんどいのにそれでもつい思ってしまう。
ふわ、と一日ごろごろしてたのにまた欠伸がもれてきた。
「寝る?」
どきりとして久世さんに視線を向けた。
「う、うん…。一日ごろごろしすぎたかなぁ~?」
「全然してないだろ。洗濯も掃除も晩飯も用意して…。ホントにそこまでいいんだぞ?」
「へ、平気だよ?掃除だってざざっとしかしてないし!洗濯も突っ込むだけだもん!……突っ込むだけであとは洗濯機がしてくれるのに久世さんの部屋はあんなんなっちゃうんだよね…」
きょろりと碧が今は何もない綺麗な床を眺める。
来た時の惨状を思い出すとぷっと笑いたくなってしまう。
「…………なるんだな…何故か」
「何故かって!当然でしょ!だって久世さん脱ぎながら移動してぽいぽい置いてくんだもん!ほら!」
ソファの背もたれには今日来ていたYシャツがある。
「これはクリーニングに出すんだ」
むっとしたように言う久世さんに笑ってしまう。
「そだね!……でもいいよ~?ぽいぽいしても!俺、久世さんのぽいぽいは可愛いし。それ位じゃないと、久世さん完璧すぎだもん」
「完璧…?」
「うん。だってほらかっこいいし、なんでも出来るし……」
こくんと碧は生唾を飲み込んだ。隣の久世さんがじっと碧を見ていた。
つっと手を伸ばされてどきりと心臓が大きく鳴った。
久世さんの顔がゆっくり近づいてきてキスされる。
軽く合わせるだけのキスだったけどそれだけで気持ちが舞い上がりそうになってくる。
やっぱ好き…。
でもあんまり好き好きいっても引かれるだろうな…とただじっと唇が離れた久世さんを赤い顔で見つめた。
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お知らせです~!
明日はクリスマスイブ~
という事でクリスマスSSupします^^;
いらないと言われてもします^^;
ちょっと長くて10pになっちゃったのですが、
朝2p昼3pで24日、25日二日分です。
その間久世×碧は申し訳ありませんが
お休みいたします~(><)
とりあえず一段落してますしいいですよね?(笑)
えちの最中とかだったら考えるけどwwww
以上お知らせでした~^^/
テーマ : BL小説
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