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月からの甘い誘惑 62

 「ああっ」
 狭い車の中で助手席のシートにうつ伏せになったまま久世さんの手が碧の背中をなぞってそして肌に久世さんのキスを感じる。
 やっぱり知られた!
 知られたくなかったのに…。 
 思わず泣けてきてしまう。

 「や!いいっ!久世さんっ」
 「……何が?」
 久世さんの声がずっと低いままだ。怒ってる。
 「き、たない…から…」
 「碧」
 久世さんの手が碧の体を掴んで仰向けにした。
 涙で濡れた顔を覆う。どうせあんまり夜で顔は見えないとは思うけど見られたくない。
 もう何度も泣き顔なんて見られてるけど…こんなのは嫌だ。

 「汚くない」
 「やだ!汚い…んだ…」
 「…どこが?」
 「だ…って…」
 久世さんが碧の手を外すとキスしてくれた。
 や、じゃない…の…?
 「んっ…」

 久世さんの舌が碧の舌を捕まえ、絡めてくる。
 久世さんがキスしてくれてる…。
 それだけでもう気持ちよくて体がじんと熱を持ってくる。
 酔っ払っていたけどまだ意識は保てている。それにこれは久世さんだ。
 いいのかなと思いつつ腕を伸ばし久世さんの首にしがみついた。
 だって全然キスもなかったしそんな気なんてもうないと思ってたのに。

 「触らせるな」
 「……え?」
 久世さんが少しだけ唇を離して囁いた。
 「今日だってずっと気が気じゃなかった。オヤジどもは碧に群がってるし」
 「は…?」
 何言ってるの?
 「お前のとこの社長はこれ見よがしに碧に触ってばっかりいるし」
 …いつ?

 「あ、の…久世…さん?」
 「何度碧を連れて帰ろうかと思った事か」
 そ…なの…?
 ええと……。
 嫌われるという事ばかり考えていてまさかこんな事を言われるなんて思ってもみなかった。
 これって…嫉妬…って事でしょ…?
 つまり久世さんはそれ位碧の事を気にして、それ位見てて、それ位好きって…事?
 びっくりして涙が引っ込んだ。
 月明かりで青く久世さんの顔が光って見える。

 好きだ。
 久世さんの顔を手でなぞった。
 「久世さん…好き…なんだ…ホント……俺…」
 どうしようもない位。迷惑だって分かってるのにそれでも図々しく居座るくらい。
 「碧…俺もお前が好きだ。どうしようもない嫉妬で狂いそうな位な」
 「嬉しい!」
 「嬉しい?……は?碧を縛り付けておきたいと思ってるんだぞ?」
 「いいよ!…嬉しい!久世さんにだったら何されてもいい」
 「そんな事言われたら…我慢できなくなる」
 「いい……してっ!」

 そんなに…なんて…。
 嬉しいに決まってる!
 久世さんの手が碧のスラックスを脱がせていく。
 「こっち来い」
 運転席のシートをガッと下げ久世さんが碧の体を引っ張った。
 久世さんの上に跨って久世さんの頬を手で包みそっとくちびるを重ねた。
 するとすぐに久世さんの舌が碧の口腔を全部貪るように舐ってくる。
 「んっ…ぅ…」

 二人の交じり合った唾液が口端を伝っていくと久世さんが指でそれを掬い、そして指を碧の口の中に入れてきたのに碧はそれをくちゃくちゃと唾液を絡ませるように舐める。
 「碧…ヤラシイ…」
 「だ…って……したい…」
 久世さんがしてくれるなら…。
 久世さんが碧の口から指を抜くとそれを碧の後ろに這わせてくる。
 「んっ!」
 違和感。
 でも久世さんの指だ…。
 ゆっくりと久世さんの指が碧の中に入ってきた。

 「ん…ぁ……」
 碧が頭を仰け反らせると首に久世さんが唇を這わせてそしてきゅっと吸い上げられたのが分かる。
 「ああっ!だ、め…」
 キスマーク、目立ってしまう…。
 「だめだ。つけておかないと…俺のだ」
 嬉しい…ってやっぱり思ってしまう。
 その間も久世さんの指が碧の中で蠢いている。
 擦れてじんじんと熱い。でももっと熱いものを久世さんが与えてくれるんだ。
 そう思えばさらに体が熱くなってきてしまう。

 久世さんの空いていた手が先走りをたらたらと溢す碧の前に触れる。
 「…随分感じてるようだ」
 「だ…って…っ」
 「いい。もっと感じろ」
 「んぁ…」
 久世さんの低い艶めいた声に背筋が戦慄く。
 さらにぬるぬると溢してるのが自分でも分かってしまうけど止めようもない。

 「碧…一回イっとけ…」
 「や…いい、よ…」
 「よくない。碧…」
 「んっんっ…あ…っ…だ、め…イっちゃう…」
 久世さんの手が碧の前を上下に擦ってくるのに我慢出来るはずない。
 後ろも一緒に刺激され久世さんの手の中にすぐに吐き出してしまうと久世さんがそれを手で受け止め、そしてすぐに後ろに塗りつけてきた。
 「碧…いいか…」
 「んっ!」
 こくこくと碧は久世さんの首に抱きつきながら何度も頷いた。
 
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続きに拍手コメお返事です~^^
 
kin様
 久世、こうなりました~(笑)
 スルーはできませんねぇ~(^m^)
 クリスマスSSも…
 ありがとうございます^^
 こちらこそどうぞ来年もよろしくお願い致しますm(__)m
 年中無休で営業しておりますので(笑)
 ありがとうございます~^^

U様
 社長、イケズです(笑) 
 あら…ここにも社長推しが…^^;
 そうなんです。仕事出来る人なんです(笑)
 盛り上げ隊でした~(^m^)
 久世はヤキモチしまくりですが^^;
 ありがとうございます~^^

S様
 スバラシイネーミング!!!
 ミドリ・インシュコビッチ!!!!!(爆笑)
 小ビッチですね~~~~(大笑)
 コレ見た人絶対笑う~~~(^m^)
 ホクロの呪文効き目ばっちりです~♪
 笑いをありがとうございます~^^

mm3様
 大魔王降臨でした~(^m^)
 久世の偏差値もどうでしょうね…?
 高くないかも^^;
 ただ生真面目ではあるんでしょうね~!
 筋道たてないと!って…我慢しきれてませんがwwww
 ありがとうございます~^^

名無し様
 では名無し様で~^^;
 計算できる子だったら多分社長は選ばないですかね~^^
 でも社長が本気だしたらどうなるんでしょうね~?
 今は遊んでますけどwwww
 碧で遊ぶ社長イキイキしてますか?(笑)
 ありがとうございます~^^  

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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