はのんのBL部屋

　「あ、…」
　久世さんも全部脱いで、肌が重なる。あわせた肌から伝わる体温が気持ちいい。
　薄い碧の肩とは違う肩と首。大きい手が碧のまっ平な身体をなぞっていく。
　「く、ぜさん…」
　「ん？」　
　「楽しく、ない…でしょ…？」
　「……何が？」
　「だって…胸だって…ない、し…」
　久世さんが何も言わずに碧のぷくりと立ち上がった乳首に唇を寄せかりと甘噛みする。

　「ああっ」
　男でも感じるなんて知らなかった事だけど、そこから疼きが広がっていく。
　「反応するし？楽しくないはずないだろう？こんな可愛い乳首見た事ないな。それにここも、感じて勃ちあがって震えて我慢できないって雫溢して…」
　「ちょちょっ！な、に言って…」
　恥ずかしいからやめて欲しい！
　つっと久世さんが顔を移動させて下に下がっていく。
　「あ、ああっ！」
　強烈な快感が碧を包んだ。

　「いい…か？」
　「やっ！ダメっ！」
　久世さんが碧の勃ちあがったものを口に含んでいた。
　「や、やめてっ！」
　そんな事久世さんにさせるなんてっ！
　「嫌なのか？…もう先が濡れてるのに？」
　ヤじゃなくて！
　今までしてもらった事などなかったからそれがあまりにもよすぎておかしくなっちゃいそうだ。

　「だって！そんなの……」
　「カワイイけど？……ほら…ぴくぴく動いてる…」
　「んあっ！」
　裏筋を舐め上げられれば声が大きく出てしまう。
　「どこもかしこも可愛くて仕方ない…。ここも…」
　後孔もつっと触られて体が震えてしまう。
　「ああ、ちょっと待て」
　ごそごそと久世さんが何かを取り出していた。

　「冷たいぞ」
　「ひぁ…ぅ……」
　ぬるりとした冷たいものが碧の後ろに垂らされて、塗り込められるように久世さんの指が入ってきた。
　ローション？いつの間に！
　いや濡れるわけじゃないからいるだろうけど…。
　でも用意してたって事は碧とのえっちも考えてたって事で、思わず嬉しく思ってしまう。
　いいけど、久世さんの指が動く度に出るヤラシイ音がいたたまれない。

　「碧のココやらしい…」
　「もう！さっきっから……なんなの？…言葉攻め？」
　恥ずかしいッ！って碧が顔を真っ赤にしてキーッと言うと久世さんがくっくっと笑い出す。
　「なんも言わないで我慢してると碧は変な風に考えるらしいから」
　「だ、だって…言ってもらえるには嬉しい、けど…エロワード、じゃなくて…」
　好き、とかがいいのに！と思わず口を尖らせると久世さんがぐっと指を奥に入れながら顔を碧の方に戻してきた。

　「じゃなくて…何？」
　「な、なんでもないっ！や、ぁうんっ…」
　それじゃ言って！と強要してるみたいじゃないか！言いたくないのに言ってっていうのも変だし！
　くちくちと碧の入り口をかきまわしながら久世さんがキスする。
　「好きだ…碧…」
　「あ、あっ！」
　言ってくれた！
　それだけでぞくんと感じてしまう。

　「俺も…好き！」
　ぐっと碧の中に久世さんの大きく猛ったものが押し入ってきた。
　「あ、ああっ！」
　「碧…大丈夫…か？」
　「んっ！だいじょ、ぶ…いいから…久世さん…ちょ…うだい…」
　「くっ……んとに！お前、そんなカワイイ事ばっかり言うから…だから暴走してしまうんだッ」
　久世さんが碧の腰を持ち上げるようにしてさらに深く穿ってくる。
　「あ、ああっ！」
　いいんだ。それ位、久世さんが碧に夢中だって分かる事が出来るから。

　「くぜ、さん…はっ…ぅん……っ」
　いっぱいいっぱい欲しい。不安が出ないくらい。ずっと幸せな気分になっていたい。それを与えてくれるのは久世さんだけなんだから…。
　苦しいも幸せも不安も安心も全部…。
　久世さんの律動が激しくなってして碧の身体を揺さぶってくる。じんじんと繋がっている場所から快感が身体中に伝わって、久世さんの熱も汗も全部感じる事が出来るんだ。

　「みどりっ…」
　「んんあっ！」
　低い掠れた久世さんの声が耳に響くとぎゅっと後ろが反応して締め付けてしまう。
　「んぅ…っ」
　久世さんの短くうめく声が久世さんも感じてると分かってますますぎゅうぎゅうに力は籠もってしまう。
　「くぜさ、ん…」
　汗ばんだ久世さんの首にしがみついて身体を震わせると久世さんも荒い息でキスしながら碧の身体をぐっと抱きしめ、碧の奥に向かって飛沫を吐き出した。

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続きに拍手コメお返事です～^^

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