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月からの甘い誘惑 番外編11

 「遼…」
 「や、…なんで…?そ、んな…いいよ…しないで…」
 「したいからしている。全部感じろ」
 身体中唇を這わせてキスを落とす。残念ながらキスマークは残せないが。
 遼の勃ちあがったものも口に含んだ。
 全部どこもかしこも自分のもの…。
 強い思いが止まりそうになくなってくるのに笑いたくなってくる。
 遼のどこも知っているのは自分だけでいい。

 「遼」
 初めて会った時から掴まっていたのだろうか?
 そして遼はこんな自分のどこがいいのか…。
 30にもなって好きの一つも分からなかったやつなのに。
 「洸生、さん…」
 そういえば名前も今は誰にも呼ばれなくなったのに遼にだけは名前でと無意識に言っていた。
 甘ったるく聞こえる遼の洸生を呼ぶ声が好きだ。

 「もっと呼べ」
 「洸生、さん…?」
 「ああ…お前に名をよばれるのはいい」
 素直に好きだと告げることも出来ない。
 「俺も…遼って呼んでくれるの好き…。みんなユウキだから」
 そういえばシーナの事もあの嫉妬男は碧と呼んでいた。
 でもシーナはあの男を呼ぶ時は『久世さん』だ。

 勝った。
 …と一人洸生は悦に入る。

 「遼……」
 「あ、ぁ…う……」
 遼の先走りがすでにとろりと滲んでいるのを舌で掬った。
 ひくりと遼の身体が震えるのにさらにもっと震えさせたくなる。
 感じればいい。全部を。他の男になぞ行かないように。
 腰をぐいと持ち上げ、遼の後ろにも舌を這わせた。
 待っているのかひくひくとして洸生を誘っている。

 「……欲しいのか?」
 「なんで聞くの!?」
 真っ赤になっている顔を隠すように覆っている遼にくすと洸生は笑う。
 「どうしてこんなに可愛くなった?」
 「はい?何が?言ってる事わかんない」
 「どこもかしこも遼が可愛いという事だ。最初は綺麗だけだったんだが…今は違う。いや、綺麗は綺麗だが…」
 「…そう…?…洸生さんがそんな事言ってくれるなら…いいかな…ああ、そうだね。モデルに、って言われた位だし」

 「ああ。間違いなくいいものが出来る、お前のおかげだ。デザインも遼のおかげで色々浮かぶし、案も尽きない」
 「……あの俺にって描いてくれた時すっごい嬉しかった…」
 「撮影で着るのは新作だが…全部お前用だ。ここ最近、遼が来てからはずっと遼に合いそうなものばかり考えている……」
 「あ、あぁ…つ、めた…」
 「我慢しろ…」
 買っておいたローションを遼の後ろに垂らすと逃げるように腰を引いたが、洸生の手が捕まえているのでそれは叶わない。
 ぐちぐちとヤラシイ音をたてて遼の後ろに指を埋め込み、動かしていく。

 「音…やだ…」
 「何故?やらしくていいだろう?遼のここをこんな風に出来るのは俺だけなんだろう?」
 「そ…だよ…」
 「…遼…入れるぞ…」
 「ん……あ、ゴム…つけないで……」
 「……いいのか?」
 「だ、って……俺だけ…って言った…俺だけ……なんでしょ?」
 また不安そうに遼の瞳が揺れるのに洸生は遼の身体を抱き締めた。

 「ああ、遼だけだ。……入れるぞ」
 中で出してあとで風呂場で二回戦でもいいだろう。
 遼の中に少しずつ腰を進めていく。
 「んっ…」
 「遼……俺は誰にも言った事はない」
 「な、に…を…?」
 涼の耳を食みながらその耳元に小さく囁いた。

 「好きだ」
 「洸生、さ…ん…?…うそ…?」
 「嘘ってなんだ」
 思わずむっとしてしまう。
 「だって…そんな…ホントに……?」
 「さっき惚れてるって言っただろうが」
 「言った…けど…だってまさか…」
 「お前だけだ。自信持っていい…お前は俺の特別だ」
 「嬉しい……」

 最初は悪魔かと思ったのにすっかりいつの間にか骨抜きにされていた。
 いつの間にか遼の事ばかり考えるようになっていた。
 仕事の時でさえだ。
 それを今まで気付かないなんて。
 …いや、気付かない振りをしていただけだ。自分が高校生なんかに、シーナの言う本気などありえないと。
 「本気だ…覚悟しろ」
 「んっ!……いい…全部…洸生さん、の好きに…」

 モデルを承知したのも俺が言ったからか…。
 「ああ、全部任せろ」
 律動を大きくして淫靡な音を立てながら遼を穿つ。
 「あ、ぅ…んんッ」
 遼の官能に喘ぐ声も知っているのは全部自分だけだ。
 「遼」
 「ああッ!」
 名前を呼ぶと遼が顎を仰け反らせる。
 感じていいもっと、全部。
 
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続きに拍手コメお返事です~^^
 
hrk様
 頭痛大丈夫ですか~?(--;)
 天気などにもよりますよね~…↓
 そういう時は無理しないで家事サボって下さいね^^
 私も凝りの所為にしてサボりまくりです~^^;
 社長かわいいありがとうございます~(^m^)
 すっかりバカですね(笑)
 嘔吐下痢…流行ってるんですか~(><)
 hrkさんもくれぐれもお気をつけ下さいね~! 
 ありがとうございます~^^

mm3様
 ちゃら社長も二号になってますね~(笑)
 大王様とタイ張ると思います^^;
 遼くんは碧よりも策士でしたね~!
 それにわりとはっきり言う…かな。
 若いから~(笑)
 ありがとうございます~^^

S様
 え?そこだけでおかわりできるのぉ~~?wwww
 ありがとうございます~^^

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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