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僕の好きな人 40

 「…ん…っ……」
 学校が終わって家に帰ってくれば世那と二人の時間で、ご飯とシャワーを済ませ、世那の部屋で世那の隣に座ってくっ付いていると世那がキスしてきた。
 譲のいったいどこがよくて世那はキスしたいなんて思うんだろう、と密かに思ってしまうけど、何度も何度も世那がキスする。
 テレビが一人で勝手に音を出してる中、別な空間に入り込んでしまったように世那とのキスに夢中になってしまう。

 「せ、な…ぁ…」
 はぁ、と息を漏らし世那の胸に潜り込むように譲が顔を埋めた。
 好き…。
 心臓がどきどきで苦しい。顔も熱い。でも離れたくない。
 世那の腕の中は気持ちよくて安心できる。
 「譲」
 世那の低く囁く声が優しく譲の耳を擽る。
 …これも好き。

 そしてちょっと感じてしまったのか下半身が落ち着かない事になってしまって体をもぞもぞと動かしてしまう。
 そういえば世那…は?
 したいって……自分みたいなのに思うのだろうか…?
 朝に勃ってるのはわかったけど…そうじゃなくて…。
 「譲…」
 「ひゃっ」
 譲の耳に世那の唇が触れ、そして耳に声が響いたのにぞくぞくとして身体を竦めた。
 「ぁ……や……」

 世那がそのまま譲の耳朶を甘く噛んでますますどうしていいか分からなくなる。
 したいって…思うの…?
 あの、貸された漫画みたいな事を…?
 かぁっとして耳まで熱くなってくる。
 …ちょっとは自分と世那に置き換えてしまってたけど…ホントに? 

 「お前…ちゃんと分かってるのか…?」
 「な、な、…何、を…?」
 「セックス」
 「………っっ!」
 あからさまに口にする世那に顔がさらに真っ赤になったのが分かった。
 「譲?」
 ぐいと顎に手をかけられて顔を上に向かせられるのに目をぎゅむっと閉じた。
 …恥ずかしいっ!

 「…分かってんだ?」
 くすくすと世那が笑っている。
 何にも言ってないのに!
 「…そういや女子にこの間漫画貸されてたな…想像した?」
 「し、し、しらないっ!」
 「あ、したんだ?」
 だから!どうしてっ!何も言ってないのに!
 どんどんと世那の胸を抗議するように叩くと世那がますます笑う。

 「譲…」
 世那がキスする…。
 「んっ……んっ…!」
 下唇を啄ばまれ、上唇も啄ばまれ、と思ったら世那の舌が譲の唇を舐めた。
 ぎゅっと歯を食いしばるようにしていた譲の口腔に世那が舌を差し伸ばしてくる。
 ベロチュー!?
 「……口開けて…?」
 世那に唇を離さないまま囁かれておずおずと少しだけ食いしばっていた口を開けるとすぐに世那の舌が入り込んできた。

 「んぁ……」
 世那の手が譲の身体を撫でるように滑らせそして舌を捕らえられる。
 世那の舌が別の生き物のように譲の口腔の中を蠢く。
 絡めて吸われて、歯列をなぞられて…。
 「あ、…ぅ……」
 唾液がぴちゃぴちゃと交わる音が恥ずかしいのに、身体がますます熱くなってきてしまう。
 息が…。

 ちょっと世那の舌が離れて、はふっと息をつくと世那がくすくす笑ってる。
 もうずっと世那は余裕で譲をからかっているだけなんじゃないかと思ってしまう。
 「あ、ああああっ!な、なにっ!?」
 さわりと世那の手が譲の前を確かめるように撫でたのに思わず飛び上がりそうになった。
 「…ちゃんと勃ってるんだ?…感じてるんだ…?」
 そ、そ、そんなの!当然だ!
 か~っとますますそんなの知られて顔を見られたくなくて手で覆う。

 「隠れなくてもいいだろうが…譲…分かるか…?」
 分かる…?何が…?
 ぐいと世那が譲の身体を抱き上げて膝の上に乗せると腰を押し付けてきた。
 あ……。
 「…欲しい…」
 世那の声が掠れて艶めいて聞こえるのに譲は身体を震わせた。
 ……本当…?
 でも、でも…。
 ふるふると譲は首を横に振った。

 「…分かってる。譲がしたいって思うようになるまで我慢する。でもキスはいいだろ?」
 こくこくと世那の胸に抱きつきながら何度も頷く。
 「なるべく早く準備してくれ?我慢はするけど…こんないつでもOKな状態でそんなに我慢効かないと思う」
 世那が譲の首筋や耳にキスしながら囁く。
 そして譲を膝から降ろして離した。
 「もう寝ろ。このまま一緒いたら我慢出来なくなりそうだ」

 ……それならそれでもいい気もするけど…。別に我慢しなくても…。…ただ恥かしいだけなんだけど…。
 「…おやすみ、なさい…」
 顔を真っ赤にしたまま自分の部屋に戻り、ベッドにすぐに入る。
 身体が熱い…。
 世那の欲を孕んだ声が耳の奥に残っている。
 「世、那……」
 そろりと譲は自身に手を伸ばした。
 
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続きに拍手コメお返事です~^^
mm3様
 きました。お姫様wwww
 眼鏡は…勿論(笑)
 世那分かってません~^^;
 眼鏡があればと安心しきってるので(笑)
 ありがとうございます~^^

S様
 生足パンチラwwww
 勿論ベストカポーでしょう(笑)
 腹黒ラッコくんは勿論ノリノリでキラキラさせながら 
 してくれますけど、あいにく出てきません(爆)
 なにしろ譲視点のみなので、視界に入らない(笑)
 いえ、お気に入りだと思ってましたよ~^^b
 ありがとうございます~^^

SR様
 あら!たまたまですね~(笑)
 執事いいでしょう?(^m^)
 どうぞハァハァしてください~(笑)
 女子は集団になると怖いものなしですからね~^^;
 モブ男子はまぁまぁ…かな?ププ…
 メイクでどうにかするのでしょう~
 譲はぐるぐる世那は溜息担当!wwww
 本当にね~~~!
 お絵描きも是非~!ただ無理ない程度でしてくださいね~^^
 ありがとうございます~^^

tsr様
 世那にお世話…wwww
 90パーセント変換ですか(笑)
 萌え転げてしまいそうですね~(^m^)
 ぐるぐるはまぁまぁ…(笑)
 千尋先輩もまたですか~?ありがとうございます~////
 遠恋は切ないけど、旦那ないないほう楽…ですね…^^;
 そんな事言っちゃいけないんでしょうけど~(笑)
 ありがとうございます~^^

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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