2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

僕の好きな人 47

 「……譲?…もしかして…俺にされてるの考えたんだ?」
 小さく頭を横に振った。
 「嘘だな…。お前の中の俺はどうしたんだ?……ああ…」
 ふっと世那が笑った。
 「分かった。あの事って俺の事考えてお前自分でしたんだ?」
 なんでそんなに察しがいいの!?

 「ちがう!違うもんっ!」
 「なんで?別に否定しなくたってよくね?俺なんていっつもお前ひん剥いてるけど?」
 「………え?」
 「お前の…」
 世那の片手がさわりとパジャマの上着の裾から手を差し入れ、譲の肌を撫で動かし、もう一つの手が腰にまわされ、すっと尻を撫でられた。
 「ここに…」
 くっとパジャマの上から後ろを指でつんと触られた。

 「ひゃっ」
 「入れて…」
 「せ、せ、せ、せ、…な…」
 あわわわ…ともう譲は目が回りそうだ!
 世那の声が耳に響いてそれだけでももう背中がぞくぞくするのに、さらに左手はさっきから譲のわき腹から胸を撫で上げ、さらに右手で後ろにまで刺激されて…自分の身にそんな事が起きるなんて信じられない。
 顔が爆発しそうな位に熱くなって、横になってるのに譲の視界が、目が回ってくる。

 「譲?」
 世那がくっと笑って手を離し、そして軽くキスした。
 「…ほらな?これだけでもういっぱいいっぱいだろうが。……だから部屋戻れって言ったんだ」
 世那が身体をよけて譲の身体を起こしてくれる。
 「いいよ?譲の準備がOKになるまで待ってやる。…そう言っただろ?一応そういう意味でお前がちゃんと考えてるのが分かっただけでも進歩だ。……いいけど…譲の一人でしてるとこ見せてくれるか?」

 「はぁ!?な、な、な、何、言ってっ!」
 「一人でシたんだろ…?」
 くすっと世那が意地悪そうに笑うのに動揺してまたさらに熱が上がったように顔も身体もかぁっとなってしまう。
 「し、し、しらないっっ!寝る!おやすみなさいっ!」
 わたわたと譲がベッドから降りたら世那にがっしりと捕まえられて抱きしめられた。
 「こら待て!慌てるな。お前慌てるとろくな事ないんだから。…まず眼鏡かけて、それから…」
 世那がぎゅっと抱きしめてくれ、譲もおずおずと世那の胸に縋る。

 「おやすみ」
 そしてくいと顎を持ち上げられると軽くキス。
 あ…やっぱり好き…。
 ぽやんと思わず世那に見惚れる。
 「満足?」
 「…うん……ね…朝…起こしに来て、いい…?」
 「ああ。勿論…。今日はお前が嫌なんだと思って先に起きてったけど」

 「……ヤ、じゃない…」
 「ああ…。朝じゃなくたっていつでもいいぞ?」
 世那が自分の唇を指差したのに譲はがばっと抱きついてそれからいいのかな?と恐る恐るそっと軽く唇を重ねた。
 「……いい、の?」
 「ああ」
 世那が満足そうに笑ったので譲も顔を赤くしながらふふと笑った。
 「…嬉しい…世那…好き…」
 「ああ…。ほら、寝ろ」
 「うん…おやすみなさい…」
 ぽやんとしたまま世那の部屋を出て隣の自分の部屋に戻りそして自分のベッドにダイブする。

 よかった!
 嫌われてなかった!
 照れくさくて顔を手で覆い、身体を丸めて悶えそうになるのを我慢する。
 だって…世那が…。
 世那の手が譲の身体を触って、キスして、声が…と思い出すだけで背中がぞくぞくしてしまう。ぎゅっと心が苦しくなる。
 でも温かくもなる。

 さっきまでは真っ暗な気持ちだったのに、ほら、今はこんなにピンク色みたいに感じてしまう。
 だって…世那が譲の事考えてるってことだ…。
 自分も世那にされてるとこ考えちゃったけど…世那も…?
 身体が疼く…。
 ちょっと触られただけで心臓は壊れそうな位にどきどきするし、身体もじんじんしてきてこんなになっちゃうのに…ホントにされちゃったらどうなってしまうんだろう…?
 たった隣の部屋の距離。
 それなのに離れるとまた世那のそばにいたくなってしまう。
 馬鹿みたいだ…。

 「…………いいのに…」
 ぐるぐると目は回るけどでも別にいいのに…。
 世那…我慢するって言ってるけど、いいのに…。
 だからといってハイ、ドウゾ…なんて自分から言えるはずもないけど。
 緊張と恥ずかしいのと、照れるのとでつい逃げ出したくなってしまうけど、本当はいいのに…。
 …………そんな事思ってしまう自分にまた恥かしくなってしまう!

 だって…期待してるんだ。…ホントは…。
 世那にしてほしくて、触って欲しくて、キスしてほしくて、全部をもっと感じたくて…。
 「……僕…やらしい…の、かな…」
 我慢する、と言って世那は譲を部屋に戻すけれど…強引にしてくれればいいのに、とか思っちゃってるんだ…。
 譲の準備がOKって?
 何準備すればいいんだろ…?

-------------------------
続きに拍手コメお返事です^^
tsr様
 世那いらん気遣いです(笑)
 ゆずぴょん、ぴょんのくせに(笑)カモーンです(^m^)
 でも通じず^^;
 一応恥じらいがwwww
 息子ちゃん大丈夫ですか~?
 可愛いですね~(^m^)
 私はお仕事は仕方なく^^;しますが、家の事は放棄気味なので
 全然大丈夫です(笑)
 ありがとうございます~^^

S様
 そういう事ですwwww
 一緒のクセにね(^m^)
 はっは~~~!(笑)
 ありがとうございます~^^

SR様
 ねぇ~!隣に行けばすぐしてくれるのに~(笑)
 して、とは行けないね…wwww
 予習復習ばっちりであとは実践あるのみなのですが~(^m^)
 お誕生日…ありがとうございます~(まだですけど ^^;)
 年はいらんですけどね(笑)
 世那、まだ大丈夫?^^;
 ああ~…もうすぐ壊れる…wwww
 ありがとうございます~^^

okw様
 そうなんです~!帰ってきちゃうんですよ^^;
 早く!なんですけどね(笑)
 ありがとうございます~^^

RR様
 嬉しいお言葉ありがとうございます~^^
 本当に寒くて~
 RRさんもお体にお気をつけ下さいね(><)
 応援もありがとうございます~m(__)m

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

電子書籍

サイトはこちら

バナークリック↓ banner.jpg

Twitter

いらっしゃいませ~♪

リンク