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僕の好きな人 70

 人肌がこんなに気持ちいいなんてはじめて知った。
 触れてるところは熱く感じるけど、息もキスも熱いけど…心臓も外からも分かる位にどきどきして大変だけど、それ以上に気持ちいい。
 快感の気持ちいいじゃなくて安らぐような気持ちよさだ…。
 ぬるま湯に浸かっている様な心地よさ。

 世那の腕の中は気持ちいい。ずっとこうしていたい…。
 あちこち触れられれば声が出て恥かしくて仕方なくなるけど…それでもそれ以上に心が満足を訴えてくるんだ。
 世那はどうなんだろう…?
 これは譲だけなのだろうか…?
 世那の首にぎゅっとしがみつく。

 「世那も…気持ちいい…?」
 「当然。………入れたい、欲しいはモチロンだけど、肌が合わさっているだけでも気持ちいい」
 …一緒なんだ…と嬉しくなって譲はうん、と頷き、さらにぎゅっと世那に掴まる。
 声が近いのも全部が嬉しい。世那はこんなに譲が盲目的になってるのなんてきっと分かってるだろうけど。
 早く世那を感じたい…。
 触ってもらってるだけでも感じるけれど、やっぱり譲だって世那を自分の身体の中で感じたい。
 こんな風に思うなんてほんの一ヶ月も前には考えた事もなかったのに!

 「世那…はや、く…」
 「………煽るな」
 「あ、ぅ…んっ!」
 世那の指が後ろに這ってくる。
 「……ちょっとお前うつ伏せなって」
 「え…?なんで…?」
 いいから、と世那に身体をひっくり返されて膝を立てられる。

 「ちょ…恥ずかしいんだけどっ」
 「恥かしくないから大丈夫」
 いえ!ちがくて!
 尻を割られれば世那がそこを凝視しているのが分かる。
 頭は枕につけて腰だけあげて…って…。
 「…譲のここ…ひくひくって俺を誘ってるんだ?」

 「し、知らないっ」
 「知らなくないだろ…?ああ、日中もちょっと弄ったしな」
 ……いたたまれない。
 「いいからぁ…」
 「や、よくねぇよ」
 ぬるっとした感触を後ろに感じてひゃう、と譲は身体を竦ませた。
 湿ったくちゅくちゅというやらしい音が聞こえてきてぞくぞくと背筋が戦慄く。
 な、舐めて、る…?そんなとこ!

 「や…ぁ…」
 「だめ。…まぁ、お前が本気でヤなんじゃないのは分かってるからいいけどな」
 そう、だけど…だって…。
 濡れないから…でもそんな事…。
 「あ、ぁ…っ…」
 世那が舌と指で孔を広げるようにしながら濡らしていってるんだ。
 ひくひくと自分でも反応しているのが分かる。
 世那が欲しくて。早く感じたくて。
 「あ、あぁ…ぅんっ!」

 腰が揺れてくる。だって指で中を擦られると気持ちいい。
 なんでこんなとこで感じてしまうのか…。絶対世那以外だったら気持ち悪くて我慢出来ないと思う。
 世那だから…全部許せるんだ。
 「気持ちいいんだ?ほら…前も滲んでる」
 世那の手が譲の勃っている前も触ってきて、さらに快感が身体を包んでいく。
 「や、ダメっ!出ちゃうっ!」
 「ダメだろ、一緒にってお前が言ったんだ。我慢しろ」
 「そ、んなっ…や、んっ」

 そんな事言われたって弄られて扱かれれば我慢出来なくなってくる。
 「も、いいからぁ…世那ぁ……」
 「入れて欲しい?」
 「んっ!」
 早く世那を感じたい。
 中をかき回していた指がぬるりと出て行き、代わりに世那の熱い塊が押し当てられた。
 ゆっくりと譲の入り口を広げて中に入ってくる。
 「ん…んんぅ…」

 ああ…苦しい!…けど…それ以上に満たされているのが感じられる。
 世那の熱くて大きくなっているモノが譲を欲しいと訴えているのが分かる。
 ひくんと自分の中が世那を誘っているように収縮してしまう。
 世那が譲の中に入っている。自分に足りなかった所が埋まっているように感じてしまう。
 「あ、あ…世那…」
 「お前の後ろが俺をのみ込んでるの丸見えだぞ?中もひくひくさせて…根元まで咥えて…やらしい…譲…」
 「や…」
 「いやじゃないもんな?…えっちぃ事言われるのも感じるんだよな?ほら中が絡まってくる…」

 ゆっくりと世那が小刻みに後ろで律動を始める。
 でもすぐに動きが大きくなってくる。
 「あ、ぁあ…っ……」
 譲の腰が揺れてくる。もっと世那も感じて欲しい!
 「譲…いい…あ、ダメ…マジでイきそう…」
 「いい!…いっぱい…するって…世那…言った!…んぁっ」
 「そうだな…明日お前が起きられない位しようか…」

 世那が短い息を吐き出しながら腰を激しく大きく打ちつけてきた。
 肉のぶつかる音も粘着質の音も皆恥ずかしいけど、それでも与えてくれるのが世那だったらなんでもいいんだ…。
 世那が奥まで身突き刺し身体を震わせれば譲もそれを感じてそれだけでイってしまう。
 譲が先に欲を吐き出してふるふると身体を震えさせれば世那も短く声を上げて譲の奥で身体を震わせる。

 それが嬉しくて…だって世那が自分なんかでいいと思ってくれてるのが分かるから。
 何度もキスして体勢を変えられていっぱいいっぱい世那を感じさせられた。やっぱり嬉しいし幸せだと思ってしまう。
 ヤラシイ事してこんな風に思うなんて…と思いつつも世那の首に自分から抱きついてしまうんだ。

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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