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2012.09.30(日)
嘘だ、嘘だ。
瑞希の頭は昨日からおかしくなっているのではないだろうか。
これは夢なんだきっと。
買ったばかりの車とぶつかったのも、ここに人がいるのも、全部夢だ。
その人が瑞希の後ろに指を入れてるのも。
「や、ぁあ……」
それなのに感覚は鮮烈で鮮明だ。
知らない、こんなの。
「……敏感だな。後ろってそんなに感じるもん?」
「し、知らないっ!」
初めてなのに知るわけないだろっ。
言いたくても出る声は喘ぎばかりだ。
女がダメだったけど、男の人とこうなるなんて思ってもみなかった。
絶対そんな事ありえないと思っていた。
「はっ……ゃっ……」
ぐちぐちと宗の指が瑞希の中を解すように蠢いている。
「指増やすぞ?知らないって本当のようだな…」
嘘だと思ったのか!?
「う、ぁっ!……」
ぐいと広がった。
痛みではないけど指が内壁を擦るのに感覚がおかしくなりそうだ。
「……困ったな」
何がっ!?
でも漏れる声は悩ましい声だけだ。
一体自分はどうなってしまったのか。
なんでいいようにされているんだろう。
「男相手に起つはずないと思ったんだが…」
宗が呟いている。
「指二本じゃまだ、ダメだろうな…」
「やぁっ…!」
さらに広がりを感じた。
自分はどうなってしまうのか。
ヤられる…?
でも…嫌悪はなくて、宗がどうもさらに欲情しているらしくて性急に指を動かしているのに嬉しさを感じてしまう。
だからかっこいいからってずるい!
「あ、宗っ!や……」
「……いい。今のキタ…。…名前呼んで」
「…んっ…宗っ!」
早く、いいから…。
何が早く、なのか、何がいい、のか自分でも分からない。
「早くっ……」
「早く…って……多分まだ、ダメだろう…?」
「いいからっ」
だって、宗は嫌になるかもしれない!今だったら多分勢いでいけるかも、しれないだろうから…。
「本当にか…?」
こくこくと瑞希は頷いた。
もう訳が分からない。
なんで自分から進んでヤられようとしているのか。
宗の指が抜けたのにぞくりと身体が反応してしまう。
「こっち向け」
宗が瑞希の身体を仰向けに戻した。
「入れるぞ」
顔を見ないでほしいのに、宗が瑞希の顔をじっと見ていた。
「や、あああっ!」
痛いっ!
「やっぱり、痛いんだろ…?」
「いいからっ」
宗の顔も歪んでいる。
「いい、っつったって…。瑞希…力抜いて…ああ、前触ってやるよ」
宗の手が瑞希の痛みで小さくなった前を刺激し始める。
そんな事、いいのに…。
でも身体はすでに宗の言いなりのようになっている。
「んぁっ……」
声が漏れたら瑞希の中に入ってきていた宗がまた大きくなって。
「や…お…っきい……」
「……ヤバイ…」
「あ、やぁあっ!」
ぐっと宗が中に入ってきて瑞希の背中が痛みで仰け反った。
「おい、大丈夫、…か?」
「いい、からっ」
「……何がいいんだか……動くぞ」
「はっ…」
息を短く吸い込んだ。
痛いってのに!なんで受け入れてしまってるんだろう。
「瑞希」
宗の低い声が名前を呼んでいる。ああ、名前呼ばれるのはいい。
「宗っ…」
ぐっと宗が動き出した。名前呼ばられるのはいいんだろうか?だとしたら本当の名前?
「宗っ!」
さらに抽送が激しくなる。
感じてる?
宗の片腕は瑞希の腰を押さえて、片手は前を弄ってる。
一緒の律動に感化されて瑞希の前が反応し始めた。
「よくなってきた、か…?」
さらに宗が激しく穿ってくると肉のぶつかる音が響いてくる。
「やっ!……あ、ぅんっ!…」
「いい、んだろ?」
「んっ!宗っ…宗……っ!」
瑞希の前が完全に力を取り戻していた。
「ああ、出る……」
宗の声が聞こえた。
「だ、出してっ…宗っ…中にっ!」
感じたい。
どう感じるのだろうか?
「うっ…それ、ヤバイだろ」
何がヤバイのか…?
「早くっ…宗、宗っ…んんっあっ!」
さらに深く宗が瑞希の中を犯してきて、瑞希の前も雫を溢し始める。
「いいんだ…?」
「んっ!いい!いいのっ……宗っ…出してっ」
「ああ、出、る…っ」
一段と奥まで宗が穿ってきて、瑞希の身体も弓なりに仰け反り、宗の手の中にまた欲を放出していた。