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僕の好きな人 84

 「やだっ!」
 逃げようとしたけど世那が離してくれない。
 「譲…好きだ」
 「嘘だもん!」
 「嘘じゃない」
 じゃあなんで!?
 世那が嘘ついてあの人を会ってるのを見なきゃないの!?

 「……相談に乗ってもらってただけだ」
 「なにが!?……嫌だ!…」
 なんで!?
 「…お前が…俺の事避けてたから…俺が凹んでたから…聞いて…」
 「避けて…ないっ!ずっと……今日の…休み…楽しみだ…た…」
 ひっくひっくと泣きしゃっくりまで出てくる。
 「譲……」

 ぎゅうっと力を入れて世那が抱きしめてきた。
 「な…んで……世、那…休み…なのに…僕……の…事…や、だから…?あの人のほう…が、やっぱ…り…いい…?」
 「違う!」
 「僕…我慢してた…のに…世、那…の邪魔…しないよう…に…」
 「邪魔なんてないだろ!」
 「だって!……」
 「……お前が…自分の部屋にこもってばっかりだし…この間も帰りも一人で帰るって言うし…俺はもういらねぇって事なのか?」

 「なんで!?そんなのないっ!…寂しかったに…決まってるっ」
 ただ…世那に依存しちゃいけないと思って…。
 譲がしていた事で世那がそんな風に思っていた…?
 「僕…ちゃんと…しよ…と思っただけ…世那…好きって…堂々と、言いたいのに…」
 言えなかったから!
 自分が世那の負担になってると思ったから。
 何の役にも立たないと思ったから。

 「世那……僕…も…やだ…?あの人のが…いい、の?」
 「違う!相談にってだけだ!」
 「どして……?」
 「………怖かったんだよ…。あんまり強く…譲を縛り付けてしまいそうだった…同じ家にいて…それなのにキスもままならねぇ。お前をどうにかしてしまいそうになってた…俺だけ見てろ。俺だけって…それなのにお前はさっさと勉強するからって部屋行くし」

 「……だって…僕…ちゃんとしようって…世那が恥かしくない…よ、に…隣、たっても…」
 「はぁ?何だそれ?」
 「だって…!あの人とは…世那お似合いで…僕なんか…世那いないと…ダメなのに…全部…世那いないと…だから…強くなんないと…ちゃんと堂々と…って…我慢してた…のに…世那…あの人…とこ…いっちゃって……」
 「ちげぇって!………さっきから堂々とって何が?なんか意味わかんねぇな…」
 なんでもない、と譲が首を振った。

 「ちゃんと、って何が?お前はちゃんとしてるだろう」
 「してない!……学校も一人で行かれない…」
 「んなわけねぇだろ……譲…」
 世那の声が耳に響いてくる。近い…。
 世那の背中に腕を回してぎゅうっと掴まった。
 久しぶりの世那の体温…。
 ずっとバイトだったし、譲は自分で頑張らなきゃ、と思ってたから…。
 こんなにも世那が足りなかったのに。
 全然足りなかったのに…。我慢してたのに…。

 「やだ…世那…世那…」
 離してなんかほしくないのに。ずっとこうしてたいのに。
 「譲」
 世那が譲の顎に手をかけ顔を近づけてきた。
 キスだ…。
 久しぶりのキス…。
 世那の言うとおり…同じ家にいたのにキスもしてなかった…。
 世那はバイトで帰ってくるのが遅くて、譲は勉強してて、世那が譲の顔を見て自分の部屋に行っちゃえば壁一枚がすごく遠かった。

 「……ここの壁ぶち壊すか?」
 「…え?」
 唇をちょっと離して世那が呟いた。
 「そしたら時間が遅くても、勉強してても、寝ててもお前の顔が見られる」
 世那も壁が遠かった…?
 「世那ぁ…」
 譲が世那の首に腕を回すとそのまま世那が譲の身体を抱き寄せベッドに横に倒された。
 そのまま貪るようにキスされ世那の手が譲の身体を弄ってくる。

 「譲…したい…。いい?嫌か?」
 「や、じゃないっ…世那にヤなとこないっ!……あ、嘘はやだ!」
 ぎゅうっと世那の首に抱きつく。嘘つかれてあの人に会いに行ってた…それを思うだけで泣けてくる…。
 「悪かった…。相談するんじゃなくて…お前に向き合えばよかったんだ…俺も臆病になってたんだ…。お前が俺から離れたら…と思って」
 世那が不安に思うの…?
 「お前がいないとダメなんだ…なんでこんなに…って思う位な…」
 ホントに…?

 譲だけじゃなかったのだろうか…?
 世那が…っていうのが信じられないけど…。
 譲なんかを世那が…?
 世那が何回も何回も確かめるようにキスしてくる。
 世那を好き、なんだ。
 好き、だけだったらいくらでも言える。でも譲は自分に自信がなくて不安で…。
 でも…なんでも出来る世那もそう…なの…?

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続きに拍手コメお返事です~^^
CM様
 隠し事でぐるぐるでした~^^;
 でもそれもあっけなく終了ですwwww
 ツイでつながってるとね(笑)
 いいですよ~^^お気になさらず~(^m^)
 わざわざありがとうございます~^^

tsr様
 無理しすぎなんですけどね~^^;
 悪い連鎖反応に陥ってました(--;)
 今朝の部は~…^^;
 花粉のせいですお~(笑)
 あとはまたおバカップルですので~wwww…多分(笑)
 泣いた後は勿論!ねぇ~(^m^)
 嬉しいお言葉ありがとうこざいます~~~^^
 お仕事頑張って下さいね~(><)
 どうでもいいですが、私、[お言葉って]キーボード打つ時に
 よく おとこば と入れてしまうんですが、変換すると男場になるwwww
 アホーです(笑)

S様
 あだ名がおかしくて~(笑)
 一人で頑張ってたんですけどね^^;
 腹黒会長に~報告~!僕もだけど?って返されますよ~(爆)
 あら、叔母様…女も男もダメ?wwww
 どんだけ~(笑)
 ありがとうございます~^^

SR様
 嘘はいやですねぇ~(--;)
 私は大っ嫌いです…(自分が嘘つけないだけ 笑)
 恋愛はうまくいかなくてなんぼです(笑)
 ラフマニ…いいですよね~^^
 好きです♪弾いてても気持ちよく弾けます(私は、だけど 笑)
 暗くてズドドドーンという曲が大好きなものでwwww
 閉会式私が全然見なかった^^;何の曲使われてたのかな…
 熱視線思い出していただけて嬉しいです///
 恥かしいけど(><)
 ありがとうございます~^^

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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