はのんのBL部屋

　「譲…」
　世那の声が耳にかかる。
　そして世那も息が短くなっている…。早くしたい…？
　「いいよ！世那…い、れ……て…？」
　「ああ！…んとに！我慢してんのに煽るな！」
　「我慢しなくていいのに！…僕…」
　いつだって世那にしてほしくているのに…。

　「わりぃ…入れるぞ…ゆっくりする…から…」
　世那の顔が切羽詰ったようになっている。そんなにしたかった？
　…嬉しい…。
　バイトであの綺麗な人と一緒にいるのに…それでも譲がいい、と言ってくれる？
　「世那ぁ…」
　欲しい…。
　やっぱり世那じゃないとダメだ！

　自分で頑張ろうって思ったのに…全然空回りばっかりで…うまくいかない。
　勉強だってやっているようで身になってなかったかもしれない。
　自分でやった、出来る、って自己満足だけだったのだろうか？
　世那は譲が頼ってたほうがいいの？
　性急に世那が中に入ってこようとするのにぎゅっと世那の首に力を入れて抱きついた。
　「痛いか？」
　「ううん！…だいじょう、ぶ…」

　いいんだ…世那がしたいと思ってくれるなら…。
　だって痛いのなんてはじめの方だけであとはもう世那にぐちゃぐちゃにされて気持ちよくなってしまうから…。
　早く！譲の中を世那でいっぱいにしてほしい。
　「んん…譲の中…やべ…って…」
　「世那…世那…」
　譲の身体の中が世那を欲しがってた。キツイけどでも世那が中にいる。
　「んんぅっ」

　きゅっと力が入ると中でまたぐんと世那の怒張が大きくなる。
　「あ、…もう…ダメだって…」
　世那が苦笑しながら譲にキスする。
　「気持ちいい…譲は？」
　「ん…っ！…世那が…入ってる…」
　「ああ…俺だけだぞ？」
　「そんなの！…誰もいないのにっ！」
　「いや、そんな事ねぇよ…お前が可愛いのばればれだ」

　「そんな事…言ってくれるの…世那とお父さんだけだもん…」
　世那のお父さんも事あるごとに可愛いねって言ってくれるから…褒めてくれるし、だから好き。
　「……お前親父の事好きだよな」
　「うん…。だって褒めてくれるし、優しいし…」
　「……俺を好きなのとどこが違う？」
　「……………世那には苦しい。んあっ！」
　ぐっと世那がさらに奥に腰を進めてきたのに譲が声を上げた。

　「うん…そうだな…俺もお前に要らないと思われたんじゃないかと思った時は苦しかった…」
　ゆっくりと世那が動き出す。
　中が擦れてじんわりとむず痒い様な刺激が広がっていく。
　痺れて熱くなってくる。
　「あ、あ…ぁ…ん！」
　「…いいんだ？…譲…初めての時から感じてたもんな？」
　だって！まさか世那と…なんて思ってもなかったし！

　「譲…」
　世那が舌を絡めてキスしながら腰を律動させ中を穿ってくる。
　「譲の音やらしい。聞こえるだろ？」
　唇を微かに触れさせたまま囁かれるのに背中が戦慄く。
　世那が動くたびにいやらしい音が…。
　「やぁ…」
　「やだじゃないくせに？…ほら」

　ゆっくり、そしてわざと世那が譲の入り口のあたりで腰を揺らす。
　その度にくちくちと湿った音が聞こえてくるのが恥ずかしい。
　女じゃないのに…こんな事されて喜んでるなんて…。
　だって世那なんだもん。
　「あああっ！」
　またぐっと奥まで世那に衝かれて背中が仰け反った。

　「せ、なぁ…っ」
　「いいか？」
　「んっ…もっとぉ…」
　「ああ」
　穿たれる度に声が漏れる。やらしい声。こんなの世那じゃなかったら出来ない。
　身体を揺さぶられて喘ぐ声の合間に唾液を絡ませながらキスされて…。

　好きじゃなかったら出来ない。
　気持ちいい。
　世那の体温も熱く漏れる息も。
　世那の首にしっかりと腕を絡ませて抱きつきさらに大きく激しく世那が譲の中を衝いてくる。
　「譲っ…」
　世那の掠れた切羽詰った声。
　そして世那の熱い身体から出た汗が譲の回した腕にも伝ってくる。
　世那も感じてるんだ。

　「あ、あああっ」
　イっちゃう…。
　「いい…譲…っ」
　ぐっと身体の奥に世那が怒張した自分を突き刺してきたのに譲も身体を震わせた。
　どくんどくんと世那が飛沫を吐き出してるのを感じる。
　「っ…！」
　はぁ、と短い息を繰り返した後、世那とキスを交わす。

　何度も…。
　そして世那が譲の中から出て行ったと思ったらゴムをもう一度付け替えていた。
　「もいっかい…いい？」
　まだ世那は大きいまんま…みたい…。
　「ん…」
　…いやだ、なんて譲が言うはずない。

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続きに拍手コメお返事です～^^

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学