「譲っ!」
バイトから帰ってきた世那が階段を駆け上って譲の部屋に入ってきた。
「世那!お帰りなさいっ」
「なんともないな?」
「ないよ?」
はぁ、と世那が大きく溜息を吐き出した。
「大原がいたから大丈夫だとは思ってたけど…さっさと飯食って風呂入ってくる。後、ちゃんと話聞かせろ」
「うん…それはいいけど」
世那が机に向かっていた譲を後ろから抱きしめてからキスを軽く落とし、すぐに譲の部屋を出て行った。
「すぐ終わらせてくるから!俺の部屋行っとけ」
「え?あ、うん…」
部屋を出て行く間際に世那にそう言われて譲は頷く。テストも終わったばっかりだからある程度の予習復習をするだけで特に何もしたいこともなかったのですぐに隣の世那の部屋に入った。
「おじゃまします…」
世那は一階行っているのでいないけれど、世那の気配のする部屋は好き。
もう何回も一緒に寝ている世那のベッドにぽすっと横になった。
今日も一緒に寝られるかな?
一緒に寝るの好き。
一人で寝るのは寂しい。
世那がいない時たまにちょっと世那の部屋に入ってベッドに横になったりしてるのは内緒だ。
今はすぐ世那が来るの分かってるからいいけど、土日とかで世那がいない日は帰ってくるまでが長くて寂しすぎるからやっぱり自分の部屋に戻ってしまう。
世那がさっさと終わらせてくるって…。
へへ…と世那のベッドで丸まって世那を待った。
「譲」
あ、れ?
ちょっとの間に眠ってしまっていたらしい。
温かい世那の身体がベッドで横になってた譲の後ろに張り付いてそして世那の手が譲のパジャマの中に入り込んでいた。
「せ、せな!」
「あ?目覚めたか?」
「ごめ…待ってるうちに寝ちゃってた…?」
「別にいいけど…」
世那が後ろから耳の後ろや項や首筋にキスしながら手で譲の身体を弄ってくる。
「んっ」
するりとパンツの中まで世那の手が入ってきて譲のお尻のあたりには世那の大きくなっているモノが当たっている。
それだけでもう身体が疼いてもぞもぞとお尻を動かしてしまう。
「ん?…譲…入れて欲しい…?前もおっきくなってるな」
「あ、ぁ…んっ」
小さな声でそんな事を囁きながらゆるゆると世那の手が譲のモノを扱き、後ろに腰を押し付けてくる。
「し、て…」
後ろにそのまま世那が欲しい。
早く、と自分からも腰を突き出してしまう。
世那がずる、と譲のパジャマの下とパンツも下げて自分のも下げ、そのまま腰を押し付けてきた。
「…中入れていいのか?入れていいならゴムつけるけど?」
「…………いれ、て…ほし…」
だって…もう…早く!
世那が起き上がりささっとゴムをつけローションも手に取る。
「悪い…俺ももう入れたい…いい?」
「いいの!…早く…ひ、ぁっ」
冷たいものを後ろに感じて小さく声が漏れた。
「うつぶせなるか?声…枕に押し付けとけ」
世那に身体をひっくり返され、顔を枕に押し付ける。
「ん、ん…ぁ」
くちゅくちゅとローションと世那の指が擦れる音…譲の中を弄っている世那の指が鳴らす音に恥ずかしい!と思いつつも早く欲しくて腰が揺れてしまう。
「譲のここ、すっげヒクヒクしてる…ほらまた締まった…譲…ヤラシイから心配だな…俺以外にも感じる…?」
「ないもん!」
枕の下からくぐもった声で答える。
「どうかなぁ?…ほら?俺の指旨そうに咥えてるけど?…俺のじゃなくても…」
「世那だけだもん!…なんでそんな事言うの!?」
「大原も石川も譲、譲って!」
「あ、ああぁ」
ぐっと世那の指を奥に感じて枕を抱きしめるようにしながら顔を押し当て声を吸収させる。
「声…あんまり大きいと下聞こえるぞ?」
「い、じわるっ!」
「当然だ!本当にもう!気が気じゃない!」
「あ、ああんっ!!」
ぐりと指で中をかき回されるようにされればまた声が漏れる。
「譲のやらしい後ろ見えてるよ?ヒクヒクして俺を欲しいっていってるみたいだけど?ほら中も赤くなってる…前のたらたらと零して…」
「やだぁ……」
「や、じゃないだろ?自分から腰揺らして誘ってるのに?やっぱ俺じゃなくてもいいんじゃないのか?」
「世那だけ…だ、…もん!や…はやくぅ…」
「ああ…くそ…」
みし、と後ろが広がって世那が入ってきたのに譲は背中を仰け反らせながら迎え入れた。
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お知らせです~^^
坂崎若様宅で『月よ星よ』の続き…というか
当て馬くん登場してました^^;
ファンタジーちっくです。
それでもおKな方だけお進み下さいませ~(><)
Neo Universe~BL illustration ←クリック
それとウチにもタイトルリストに追加しておきます~
リンク貼る形式になりますけど^^;
あ、それと若さんの一つ前に記事にも
ブログのほうではないですが、ウチのキャラ描いていただいております^^
是非ごらんになってみてください(^m^)
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