はのんのBL部屋

　「先に出かけるって言っといてくれればいいのにな…ま、いっか。ちゃんとシフトも変わってもらえたし」
　今日は朝から世那がご機嫌のまま学校から帰ってきた。
　「…………うん」
　いいけどちょっと恥ずかしい。
　湯船で世那の足の間にちょこんと入って一緒にお風呂の中。　
　「譲」

　髪が濡れてる世那がかなりエロい感じに見えてくる。
　お母さんとお父さんが出かけて遅くなるって言うので世那はバイトを誰かに代わってもらって休んだらしい。
　嬉しいけど。
　学校から帰ってきてもご機嫌で、早めにやること終わらせて、ご飯も早めに食べて。風呂行くぞ！と世那に連れて来られて…。
　そりゃ、もう何回もあちこち全部見られてるけど…でもやっぱ恥ずかしいは恥ずかしい。

　「ぁ、う…」
　世那の手が後ろから回ってきて譲の乳首を摘んできた。
　「や…ぁ…」
　そして項にもキスされる。
　もうそれだけでドキドキして世那が中に入ってくる時の感覚を想像してしまって体が疼いてくる。
　「譲エロい。…もう勃ってるけど？」
　「せ、せ、なだって！」
　後ろに世那のが当たってるもん！

　「当たり前～！……入れていい？中に出したい。いっつもゴムだから」
　「……ん」
　「湯船の中はさすがにまずいかな…」
　世那がざっとお湯からあがってバス用椅子に腰かけると譲の手を引っ張った。
　「そのうち譲が自分でしてるとこ見して？」
　「や、や、や、だ…よ」
　「なんで？見たいけど…？俺いっつも余裕ねぇからな…ゆっくり余裕あるときな？」

　「や、だよ…しない…もん……」
　「なんで？譲だって興奮すんだろ？こんな風に言ってるだけでもほら？ぴくぴく反応してるし？」
　世那の手が譲を世那に跨がせ勃ちあがっている前をぴんと指で弾く。
　「んぁっ！」
　「ほら…」
　くすっと笑いながら世那は指を後ろに這わせすぐに譲の中に差し入れてきた。
　「…中、柔らかいな…昨日もしたから？昨日は後ろだけでもイったし…」
　「や…」
　譲の腰を抱きしめ指を蠢かしながら世那は譲の首や鎖骨を嘗め回す。

　「…ホント余裕ねぇよなぁ…」
　「…いい…もん…」
　世那がしたいと思ってくれるなら。
　「譲もして欲しいって思う？」
　「思う…よ…世那が…僕の事…好きって言ってくれてるみたいに…思えるから…」
　してもらえるの好き。
　「………も、入れていい？」
　世那がぐいと譲の腰を持ち上げて自分の大きく張り詰めたモノを押し付けてくるのに譲は目を瞑りながら小さく頷いた。

　世那の首に腕を巻きつけ体を沈めていくと世那が中に入ってくる。
　「ホントはもっといっぱいお前にイタズラしたいとこだけど…」
　「んんっ」
　世那がしてくれるならなんでもいい。
　「……譲の中…やばい…ゴムしてないから…すっげ感じる…お前の中…」
　そんな…事…。　
　言われるのは恥ずかしいんだけど、でもそれで感じてしまうのも本当の事でどうしても強くなんて言えない。

　「お前も感じてる？」
　「んっ…」
　「譲……ちょっと後ろみてみ？」
　「え…？」
　後ろ？
　そっと後ろを振り返る。
　「お前目あんま見えてないだろうけど…鏡にほら俺呑みこんでるとこ映ってる。お前のヤラシイここ…いっぱい広がって俺の事咥えてる」

　「や、…んっ」
　さわりと世那が手で結合しているところを撫でてくると譲はぞくんと背中が戦慄く。
　「痛くねぇ？」
　「ん…」
　下から世那が衝きながら聞いてくるのに頷く。
　中が擦れて気持ちいい。
　「僕…おかし、い…？こんな…気持ち…いい…って…」
　「いや？全然いいけど？いいけど…俺にだけだぞ？」

　「世那…だけ…だもん」
　世那に抱きつきながらキスする。
　濡れた髪から雫が流れてキスと唾液と交じり合う。
　…お風呂場で…とか…信じられないけど…でもいいんだ。本当だったらもっと背徳感があってもいいはずなのに、世那だからなのか、全然そんな事思わない。
　だって何したってどうだって世那がいればいい、と思ってるから。
　「世那…だけ…欲しい」

　「いくらでも。全部。…譲の全部も俺のだけだ」
　「ん！……ぁあっ！」
　下から世那に突き上げられ背中が仰け反る。
　「世那だけ…んんっ…」
　声が響く！
　「お前のヤラシイここも、声も…全部俺だけだ…」
　世那だけだもん！
　こんな事されて嬉しいのも全部、全部世那だけだ。

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続きに拍手コメお返事です^^

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学