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雪に酔って 5

 「彰吾……」
 話さなくていいとばかりに彰吾が千聖の唇を指で押さえた。そして彰吾の顔が近づいてくる。
 こうされるのを望んでいたのに…。
 違うと心が告げる。それなのに身体は嬉しいと反応してしまうんだ。
 彰吾の唇が重なりキスを交わす。
 身体だけでいいなら…キスもしなくともいいのに、彰吾は優しく何度も千聖の唇を啄ばんだ。

 「ん…ふ…ぅ…」
 キスなんか気持ちいいと思った事もなかったのに、彰吾からのキスはそれだけでイきそうな位に気持ちいい。
 段々と熱を帯び舌が交じり合い、絡められる。
 彰吾は嫌じゃないのか…?男の千聖なんかと…?妹と比べたらとは言っていたけど…。
 ぐいと彰吾が千聖を抱き上げた。
 「やっぱり軽い…朝は?相変わらず食べてない?」
 「……食べてない…」
 「これからは…朝…起こしてあげます。ちゃんと食べないと」

 これからは…?
 千聖はこくりと息を飲み込み彰吾を見た。
 ベッドに横にされ上に彰吾がのしかかってくる。
 …本当に…抱く…つもりなのか…?
 そっと彰吾の厚い胸板に触れた。
 「………相手、俺でいいんですか?」
 「……いい」
 むしろ彰吾じゃないと嫌なんだ、とは言えない。
 「んっ!」
 すっと彰吾の手が千聖のガウンの中の肌に触れてきたのに千聖は身体をびくりと反応させた。

 肌が粟立つ…。

 「…千聖」
 彰吾が声を掠れされ千聖の名前を呼ぶのに誤解しそうになる。
 少しは彰吾も…なんて…。
 彰吾の手が千聖の胸の小さな乳首を摘んだ。 
 「あ、ぅ…んっ」
 思わず声をあげるとますます彰吾の指が敏感に立ち上がってきたそこを捏ねるように刺激してくる。
 「ん…ぅ……」
 声を我慢しようとしたら彰吾は千聖のガウンの紐を解き全身を露わにさせた。

 「…もう感じてるんだ…?」
 すっかり千聖のものは彰吾にキスされ触れられているだけで屹立してしまっていた。
 いいけど…彰吾は…?
 そっと千聖は彰吾の前に触れてみた。
 「…彰吾…も…?」
 感じてる、…のか?…入れたいと…?
 ガウンに手をつけていなかった彰吾は下はジーパンだ。上着は脱いでいたけど服のまま。

 「彰吾……して…」
 いいなら……。抱いて欲しい。
 彰吾が千聖の身体から手を離し膝立ちになると着ていたシャツのボタンを外し、Tシャツを脱ぎ、隆々とした身体を千聖の目の前に晒した。そして自分のベルトに手をかけ外す。
 彰吾の大きな屹立が天を衝いていた。
 早く…欲しい…。
 「しょう、ご…」
 手を伸ばすと彰吾が再び千聖に覆いかぶさってきた。その太い首に千聖は腕を絡めしがみついた。

 「…男が欲しいんだ?」
 「……ほし…い…」
 彰吾が欲しい…。
 「…いいですけど…俺、男抱いた事ないから…どうしたら…?」
 「…あ……ちょっと待って…」
 手をつけてないローションがあったはず…。
 チェストの奥に入れておいたローションを出し、ベッドに戻ると千聖は膝立ちになってそれを自分で手に掬い、後ろに指を這わせた。

 まさか彰吾は千聖の後ろをいじるのは嫌だろう…。そう思ったので自分で指を入れて慣れさせようとしたら彰吾が千聖の手を掴んでそれを止めさせた。
 そして変わりに彰吾が千聖を抱きしめながら千聖の後ろに指を這わせてきた。
 「あ、ああっ」
 ぬるりとした冷たい感触と一緒に彰吾の指が千聖の中に入ってくる。
 ぬちぬちと湿った音と彰吾の指の感触にぶるりと身体を震わせながら彰吾の首に抱きついた。

 「…千聖」
 彰吾が指で千聖の中を擦りながら千聖の唇を舐め、そして舌を絡めてきたのに千聖も夢中で応えた。
 好きだ…。
 好きな人にしてもらっている…。たとえ相手が同じ気持ちじゃなくとも…。
 男なんて…と言っていた相手なのに未だ彰吾の前は屹立を保っている。
 少しでも感じてくれれば…。
 そっと千聖は彰吾の大きく張ったものに手を添えた。

 「千聖…いいです…。中に入れたい」
 入れたい!?本当に!?
 「んんんっ」
 ぐっと彰吾の指が千聖の奥に入ってくるのにふるふると身体を震わせた。 
 「いい…?」
 「ん…っ…もっと……」
 「……千聖…」
 彰吾が千聖の首筋に唇を落とし、そしてきゅっと吸い上げてくる。

 「んんっ!ぁっ……」
 そして後ろの指が抽送を大きくしてくる。そしてさらに指を増やしてきた。
 「はっ…あぁ……ぅんっ」
 彰吾に腕が千聖の腰をぎっしりと捕まえ、もう片方の指が千聖の中をかき回す。
 「千聖」
 彰吾の声が焦燥感を浮かべ、そして千聖の名を何度も呼んだ。
 
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続きに拍手コメお返事です~^^
tsr様
 不器用くんでしたww
 えちの経験はあっても恋愛経験なしなもので~
 あら~…花粉症はひどそうですねぇ…(><)
 大丈夫ですか~?
 私も神社好きです~!^^
 空気感がいいですよね~!!! 
 膝の上…(笑)
 可愛い&ツボもありがとうございます(^m^)

CM様
 そうなんですよ~^^;
 棚ボタなんですけどね~(笑)
 複雑でした^^;
 彰吾もそうなんですけどね~^^;
 ありがとうございます~^^

r-mm様
 素直になれなくて~^^;
 複雑です(--;)
 嬉しいのに嬉しくない…
 ありがとうございます~^^

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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