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雪に酔って 17

 彰吾がキスしながら千聖を抱き上げる。相変わらず軽々と、だ。
 そのまま隣の寝室に連れて行かれてベッドに横にさせられたのに少々千聖は焦った。
 「あ、ダメだ…まだシャワー…」
 「いいです。あとでちゃんと中と一緒に綺麗にしてあげますから」
 声に色気を孕み、千聖をじっと欲を目の奥に覗かせて彰吾にそんな事を言われたら…千聖の心がぐっと苦しくなってくる。

 本当に…千聖を欲しいと…彰吾は思っている?
 言葉を貰った後でもまだ不安が残る千聖はおずおずとしながら手を伸ばし彰吾の顔に触れた。そして彰吾の唇にも…。
 「千聖…」
 彰吾に名を小さく呼ばれて千聖はまたぎゅっと心臓を掴まれたように苦しさを増した。

 「契約して?…破棄はなしで。そうしたら…俺はずっと千聖の傍にいられる」
 「でも…」
 「雪の滝を見に行きましょう。凍っている滝を。春になったら桜を見に…夏には飛沫を浴びに…ガゼボでは酒を飲みながら月を見ましょう…一緒に………一緒であなたがいいと思ってくれるなら」
 「いい…に…決まっている…」
 目が潤んでくる。千聖がしたいと思っていた事を彰吾が口にしてくれた事に…。

 「いいんですか?俺は何もないただの男ですけど?」
 「いい…彰吾だけが…欲しいんだ……一緒にいたいと…そんなの…誰にも思った事がない…んだ」
 「…俺だけ?…どうして?」
 「分からない…。……好きなんだ…彰吾の全部が欲しくて…」
 彰吾が千聖の唇を何度も啄ばむ。
 「俺なんかを?」

 「なんかじゃない!…契約したら彰吾の全部を…もらえる…?」
 「ええ。全部をあなたに…。体も心も…俺の全部を。……言っておきますが、契約したからじゃないですからね。千聖が好きだからです」
 「彰吾こそ…ど…して…?……俺は…女でも…ない、のに…」

 「一番初めにお会いした時から綺麗な人だと思ってましたよ?男にしか見えてませんでしたけど。…なんとなく放っておけなくて…多分初めから惹かれていたんだと思います。ただ俺の硬い脳がそれをあえて考えてなかっただけで。…心はいつもちょっとした事にどきどきしてました。あなたが熱出して泊まった時も、朝起きた時に千聖にキスしたくて…」

 「すればよかったのに!」
 「まさか!」
 くすくすと彰吾が笑う。
 「帰る家がなくなった俺におかえり、と言ってくれるような千聖が好きなんです。男なんて抱けない…でも千聖だったらなんでもいい…。千聖が欲しいんです…俺には似合う人じゃないでしょうけど…。千聖は一流の男を相手にしてきた…と思うのですが?…身体の事だけでなく仕事もね。それなのにこんな田舎のしがないヤローでしかない俺でいい?」

 「一流?…なにが一流だ…あんなの疲れるだけだ…。身内でさえも疑心暗鬼の鬼の渦なんだぞ?…それが…彰吾は…」
 彰吾の手が千聖の着ていた服を剥いでいく。
 「千聖…」
 そして彰吾の手が千聖の身体のラインを手でなぞっている。
 「…千聖の中に何人の男が精を放ってきたのか…」
 「……寝た男は…それなりにいるが…生でしたのは…彰吾だけだ…キスも…好きじゃなかったから…滅多にしなかった…」

 「そう…?」
 千聖は自分から彰吾にキスする。何度も…。
 「キス…好きじゃなかった…?」
 「ない…こんなに…キスしたのは初めてだ…したいと思ったのも…」
 何度も何度も軽く口付けていると彰吾が千聖の唇を捕え、舌を差し出してきたのに千聖も応える。自分から舌を絡めるように彰吾を求めればそれだけで身体がじんと熱を持ってくる。

 「キスだけで…感じるのに…?」
 「ぁ…んっ……」
 彰吾の手が勃ちあがった千聖のものに触れればそれだけでもう身体が疼いてしまう。身体がいつもよりも敏感になっているような気がしてならない。どこもかしこも彰吾に触れられているだけで火傷しそうな位熱く感じてしまう。
 「はぁっ…や…彰吾、は…?」 
 「うん?」

 「俺で…感じ、る…?」
 「……当たり前です…もう千聖の中に入れたくて必死に我慢ですけど?」
 「……よ、か…た……あ、ぁっ」
 彰吾の手が千聖の物を擦りあげそれだけでも身体は敏感に反応し嬌声が漏れる。

 「何を言うのかと思えば…千聖…好きですと言ったでしょう?欲しいと…あなたに避けられている間気が気じゃなくて…よくなかったのかと」
 「ちが……よすぎ…て…おかしく…なる…」
 「なって…?俺だけにしてください…」
 「彰吾だけ…だ」
 千聖を狂わせるのは彰吾だけなんだ。

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続きに拍手コメお返事です~^^
nkmm様
 さらっと告白でした(笑)私も無理です^^;
 喉は痛くはないんですけど~(--;)
 葛湯!懐かしい~~~~^^
 私好きでした(^m^)
 生姜でいいですね!やってみます~♪
 ありがとうございます~^^

匿名ちゃん様
 彰吾は裏表ないですね~
 バイブルが植物図鑑に笑ってしまいましたwwww
 確かに!そう思っていそうですね~^^
 そして突っ込みどころのそこは…
 思い切り突っ込んでいただいて名前は伏せてにまた笑ってしまいました!
 その社長さんでした~(笑)
 ちょっと出てきます~(^m^)
 ありがとうございます^^

tsr様
 彰吾はたまらんだろうと思います(笑)
 イケイケ千聖くんなのに可愛くなっちゃうから~wwww
 アノ社長さんですねぇ~互いに好みですかねぇ~(笑)
 過去ですから~^^
 はねられたのは何故でしょうね…(--;)
 花粉ひどそうですね~(><)
 私はやっといくらかよくなってきたかも…^^;
 tsrさんもお大事にしてくださいね~(><)
 ありがとうございます~^^

MR様
 元モデルの社長…あのお方でした(笑)
 皆さんに突っ込んでいただけてました~ww
 ありがとうございます^^

akm様
 三角関係にはなりませんでした~
 わりとあっさり彰吾が告白でした^^;
 社長さんは通りすがりの社長さんです~(笑)
 でもちょっと絡んできますけどww(ちょっとだけね)
 ありがとうございます~^^

nck様
 社長はその通りです~(笑)
 あとは波乱ってほどではない…と思います…多分^^;
 春はもうすぐでした~^^
 ウチの方はまだまだ先ですけど^^;
 ありがとうございます~^^ 

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