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2014.03.25(火)
「千聖……っ」
熱い息を漏らしながら名を呼ばれ、彰吾の気持ちを知る事が出来、そして自分も伝える事が出来た後で一層身体はいつもよりも敏感になっている気がした。
彰吾の張り詰めている形を中に感じる。内壁を擦られればその官能が千聖の身体を支配していく。
「しょう、ご……」
好きなんだ…。
ぎゅうっと彰吾の太い首に腕を回して抱きつき背中を仰け反らせる。
「千聖…いい…?」
「いい…っんあ…ぅ……ふ、…っく……んっ」
衝かれる度に声が漏れるのを我慢しようとするがどうしてもあられもない声が漏れてしまう。男のこんな声…彰吾は聞きたくないだろう。
「声…出して…もっと…千聖が感じている声が聞きたい…顔が見たい……千聖?どこがいい…?奥…?」
そんな事を言って奥を衝かれればびくんと身体が跳ねてしまう。声も…いいのか…?本当に…?
「お、く……もっと…衝いてっ…!…んんぁッ!」
「千聖の中もとろとろですよ…いい…もっと言って下さい……ああ、俺ももうイきそう…」
「イってっ…中で…」
千聖が中まで熱くなれるのは彰吾にだけだ。体も心もぐちゃぐちゃになって蕩けそうになるのも彰吾にだけだ。
「千聖も…一緒に…」
「んッ!」
短い息と唾液と体温と体液がどちらのものかとも分からなくない位に交じり合っている。
「しょう…ご…」
さらに彰吾の律動が激しくなり身体を揺り動かされる度に後ろからはやらしい音が漏れ、キスも唾液の混じりあう音が耳を刺激してくる。そしてさらにそれに感じてしまうんだ。
もうどこもかしこも彰吾を感じる。まさか自分がこんなに乱れるような抱かれ方をするなんて…。こんなに気持ちが籠もっていると違うのか…。
「千聖…っ」
彰吾が短く声をあげながらさらに追い込むように腰を突き動かし、千聖を穿ってくる。
「んんぅあぁぁ……っ!」
も、う……!
千聖がぎっしりと彰吾の背中に爪を立てるようにしがみつき、身体を痙攣させるようにしてどくりと精を吐き出すと彰吾もまた千聖の身体を力強く抱きしめ、そして千聖の最奥へと熱い欲を吐き出した。
「ち、さと…」
はぁ、と色っぽい溜息を吐きながら彰吾が汗を滴らせ、またキスを交わす。
「も…っと……彰吾…」
キスも何もかもが…もっと…欲しい!彰吾をもっと感じていたい!…なんて自分は欲張りなのだろうか!
「ええ…足りない…千聖…」
自分でそう思うのに彰吾はそれを否定する事なく頷いてくれる。
その彰吾の汗に濡れた黒い髪を千聖がかきあげる。千聖とは違う男らしい男の魅力に満ちた彰吾にこんなに千聖は夢中になっているんだ。どこもかしこも触れたくて、触れて欲しいんだ。
「彰吾」
千聖からもキスを繰り返す。
「好き、だ…彰吾…」
「俺も…です…。今はまだ千聖におんぶに抱っこですが…いつか…」
「いい!………そのままで…」
「よくないです」
「だって…」
そうなったら絶対自分から離れてしまう…。
「………何の心配をしているんですか…ホントにもう…」
くすりと彰吾が笑ったがそれが男の色気を含んでいて千聖はずくりと身体が反応してしまう。
「ぅ……千聖…」
「あ……っ」
きゅっとつい後孔を締め付けると中に入ったままだった彰吾がむくりと力を取り戻してくる。
「彰吾は…かっこいいし…俺なんか…きっと…ぅ、んっ!」
男だし…絶対嫌になってくると思う…。
ゆっくりとまた律動を始めた彰吾の刺激に、敏感になっている千聖の身体はすぐに反応してしまう。
「それを言ったら…あなたは綺麗だしきっと今までだってもてたでしょう?あなたを手に入れようとした男はきっと何人もいるはず…」
それは否定しないが…でも千聖は誰にも惹かれなかったんだ。
「…彰吾だけ…だ…」
「俺も…千聖だけですけど?…おかえりと言ってくれるような千聖が好きです」
「俺も…真剣な顔して仕事してる彰吾…見てるの…好きだ」
「汗水垂らして?…そんなとこが?」
「ん……」
こくんと千聖が頷くと彰吾が笑った。
「これからずっとここの庭は俺が管理しますから」
「………ん」
そうだ…彰吾にとってはここの庭も特別なんだ。
そしてそのまま千聖の中で力を取り戻した彰吾が再び千聖を突き動かしてくる。
「んんぁっ!」
そして獣の様に身体を交わらせればあっという間にまた互いの精を迸らせた。