はのんのBL部屋

　またイってしまった…。
　はぁはぁと荒い息を漏らしながらこてんと力が抜けてしまう。
　まだ彰吾はイってないのに…。
　「彰…吾…」
　重く感じる身体を仰向けに戻し、上に乗って来た彰吾のものに触れた。
　「あつ、い………お…きい…」
　彰吾の屹立はもうはち切れそうな位に脈打っていた。

　「当然です…中に早く入れたくて…千聖の中が絡まってきて気持ちいいのをもう知ってますからね…」
　ぞくんと千聖の肌が粟立つ。千聖だって彰吾を感じたい。
　「…い、れて…」
　「………千聖…」
　彰吾が荒々しくキスしてきたのにすぐに千聖も応える。
　「目潤ませて…顔赤らめて…そんなやらしい顔で請われたらそれだけてイってしまいそうですよ…」

　「嘘…ばっかり…あ、あぁ…」
　後ろに彰吾の大きく怒張した屹立が宛がわれた。もうすぐ快感が身体を包み込むだろう事を期待して肌がざわついてくる。
　そしてゆっくりと普段は狭まっている後孔が広がり彰吾を呑み込んでいく。
　「あ、ああッ！」
　背中を仰け反らせ彰吾の形を確かめる。ゆっくりと中に、奥に進んでくるのにざわりと官能が肌を走り千聖は彰吾の首にしがみついた。

　「…千聖の中が熱い……入りましたよ…ほらもう千聖の中がぎゅうぎゅうに締め付けてくる」
　「だ、って…」
　放したくない…。いつも彰吾が中に入ってくると官能もそうだがそれ以上に満たされた感じに包まれる。いつもどこか、何か、足りない千聖の中が埋まって満たされるという思いが湧いてくるんだ。
　「千聖」
　彰吾の低い声が千聖の耳をくすぐるのにまたぞくぞくしてしまう。
　なんでこんなに感じてしまうんだろう。

　「…中がひくひくしてる…」
　「んッ！」
　だって声にも…。
　「あぅんっ！」
　くちゃと耳の中で水音がしてまた肌が戦慄く。耳！舐めてるのか…！？
　「や、ぁっ！」
　「ほんと何しても感じて…」

　「彰吾…だけだ…こんな…なる、の……は、ぅ……っふ…」
　千聖の中に入っていた彰吾がゆっくりと動き出し、千聖の中を擦ってくる。
　「俺だけ…？」
　「そ…う……彰吾だけ……こんな…なった事ない……んぅ…してほし…のも……しょう、ご…だけ…」
　もう絶対他の誰とも無理だ。他の男に触れられるのでさえも気色悪いかもしれない。嬉しいのも感じるのも彰吾だけだ。
　「ああっ！」
　ゆっくり引かれた彰吾の腰がズン、と千聖の奥を衝いた。

　そして律動が千聖の身体を揺さぶってくる。
　「千聖…俺もあなただけだ…」
　キスを交わしながら彰吾が囁く言葉にもどかしくなる。彰吾はいつまでたっても敬語っぽい。いくらか砕けたところもあるけど…それでもまだまだ硬いんだ。でもそれが彰吾なんだ。
　思わず口に笑みが浮かんでしまうと彰吾がすぐに気付く。
　「余裕ですね？」

　「彰吾が…敬語っぽいの…治んない、な…って…」
　「お客様でしたから仕方ない。それでも大分気をつけてるんですけど？」
　そう言ってるそばからもう言葉が硬い。
　「…好きだ」
　小さい事に嫉妬する位。小さい事が嬉しい位。
　「俺もです…千聖」

　もっと…激しく衝いてぐちゃぐちゃにして！
　彰吾がキスを唇に首に落としきゅっと吸い上げる。痛い位のそれが残す痕は身体中あちこちについているはず。それが彰吾の独占欲の証みたいで千聖は嬉しい。
　「ああぁっ」
　「千聖」
　彰吾の身体に汗が噴き出してくる。荒い息を混ぜキスを交わし貪るようにキスを味わい、キスが離れれば透明な糸が伝いそしてまた唇が重なる。

　大きく激しく身体を揺さぶられ腰を押さえつけ千聖の中を衝いてきて、彰吾の猛った屹立が千聖の中をかき乱す。千聖の大きく広がった孔が彰吾を咥え込んで中も彰吾を離さまいと収縮を繰り返しているのが自分でもよく分かってしまう。
　「ほんっと…よすぎ…」
　はぁ、と彰吾が色っぽい溜息を吐きながら千聖の中を穿ってくる。
　「やっぱ…もたない…な…」
　「いい…俺も…」
　全然もたなくない…いつもよすぎで困るくらいなんだから！

　「は、やく……彰吾…」
　「ああ…千聖」
　さらに彰吾が律動を大きくして肉のぶつかる音と中をかきまわされる水音が交じり合って聞こえてくる。
　「やらしい…千聖…あ、あ…イきそ……」
　「いい…っ！しょ…ご…中に…っ！奥に！」
　ぎゅっと彰吾の首に抱きつき力を込めると彰吾が短く呻いてぐっと千聖の奥に屹立を押し込み、千聖の中でどくりと彰吾の飛沫が弾けるのを感じた。

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