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花に酔って 16

 「…彰吾…ん…ふ…」
 風呂場に連れて行かれて中をかきまわされればとろりと彰吾の吐き出したものが流れ出す。
 彰吾の首に腕を回してぶら下がるように抱きつき、彰吾の指がシャワーヘッドと指で千聖の中を綺麗に流していた。
 「…まだ足りないみたいですね。中もぴくぴくしてる。でも…」
 「いい…へろへろ…だ」

 酒が入ってたのもあるだろうか…もっとして欲しいとは思うけれど身体が立っていられない位で彰吾に抱いてきてもらった位だ。……抱き上げて移動してもらうのはいつもの事だけど…。どうも熱出して彰吾に最初に抱き上げられているからなのか…それともいつも彰吾が千聖を嬉しそうに抱き上げるからか、お姫様抱っこにも抵抗がなくなっている。
 「千聖は体力なさすぎ。もっとイタしたいんですけど?今度スポーツクラブでも行きましょうか?近くといっても車で行かなきゃないですけど」

 「……行かない。無理」
 「え?」
 「こんな身体でダメだろ」
 首にも鎖骨辺りも胸にも彰吾のキスマークが色濃く残っている。
 「……あ、確かに…。……そうですね。それに千聖の生着替えなんか他人の目に晒せないしな…やっぱ却下。じゃあ起きたら散歩?」

 「……どこの老夫婦だよ」
 くっくっと彰吾が笑っている。
 「でも…散歩は気持ちいいかもな…」
 「いいですけど、朝ほとんど千聖はぼうっとしてるからなぁ」
 「………寝起きは悪いな…」

 コーヒー飲むまでダラダラとしているのはいつもの事で、すっきり目覚めなんて滅多にない。不健康な不規則生活が長かったのでどうしてもそれは抜けないらしい。
 彰吾が千聖の身体を綺麗にして甲斐甲斐しく世話するとまた抱き上げてベッドに移動。肌を合わせて彰吾の腕の中に抱かれるがセックスの後のこれが一番恥かしくて面映くてそして幸せかもしれない。
 「こんなの…彰吾だけなんだ…」
 「…さっきも言ってましたけど…?」

 彰吾の低い声が耳を擽るのも幸せだと思ってしまう。
 「全部…彰吾だけなんだ」
 自分からねだるのも、おかしくなるのも、こんな温かい気持ちになるのも全部彰吾だけだ。
 いつもセックスが終わればそれで終了、業務完了みたいな感じだったのに…。
 「彰吾は女性と付き合った…事?」

 「まぁ、それなりに。ただここは田舎で近辺の子と付き合うと近所にまで知れ渡って…。さすがに今の年になってくると今度は結婚って文字がチラつくからここ最近はなかったですけどね」
 「…彰吾は…不満じゃない…?」
 「何が?千聖に?セックス?全然。…もたなくて千聖のほうが不満じゃないですか?」
 「ない!……おかしくなりそうな位なのに…」
 「…千聖が不満ないならいいですけど」

 くすっと彰吾が笑って千聖に軽くキスする。こんな睦言でさえ照れくさいなんて…。ぐり、と彰吾の肩口に頭を押し付けると彰吾の肩が揺れる。また笑っているらしい。
 「ホント…かわいい」
 可愛いなんて言われた事などないのに…。どこを彰吾がそう思うのかは知らないが彰吾が満足そうならそれでいい。自分でも彰吾の事を気にしすぎて、妹の事さえ近寄って欲しくなくて…彰吾が妹にしか思っていないというのにだ。そんな嫉妬さえ表に出してしまう位なのに彰吾はそれを笑って受け止めてそして気にする事ないと千聖を満足させてくれる。

 ちら、と顔をあげ彰吾の顔を見、そして首を伸ばして軽く唇を塞ぐと彰吾の手が千聖の後ろ頭をぐっと押さえ、さらに舌を絡めて何度もキスを交わす。
 「ん!…んぅ」
 「何?も一回します?」
 「ち、ちが…」
 「千聖、上乗る?」
 「違う!」
 くっくっと彰吾が余裕で笑っているのが面白くない。

 「寝るッ」
 「はい。おやすみなさい」
 ちゅっと頭にキス…なんて。とにかくもうなにもかもが恥かしい気がするけど幸せだ。普通に好きになって普通に告白して、付き合って、なんて事がなかった千聖にとっては初めての恋愛なのだから慣れないのも仕方ない!
 「オヤスミ!」

 彰吾の手が優しく千聖の肌を擽る体温が心地よくていつもいつもすぐに眠りに誘われてしまう。気持ちいい酒に気分がよく、気だるい甘い官能を少し残している身体は睡魔に抵抗する事など出来るはずもない。瞼にも彰吾のキスを感じながらあっという間に千聖の意識がベッドに沈んでいく。

 こんな満足した幸せな日々がずっと続けばいいのに…。
 今まで生きてきて味わった事のない幸福感が壊れるのだけが千聖の恐怖になっていた。
 でもいつも彰吾がそれを消し去ってくれる。今も沈みかけた意識の中で彰吾の心臓の鼓動が千聖を守るかのように耳に響いていた。
 
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続きに拍手コメお返事です^^
tsr様
 官能wwww
 カタコイ。のおさらいもありがとうございます////
 もう~!いっつも褒めすぎですよ(><)ハズカシイ…ww
 濃ゆいえちでした~^^;朝っぱらから~(毎度の事ですけど 笑)
 勿論絶倫発動です(爆笑)ええ~モチロン!磨きかけられたと思われます!
 お気遣いもありがとうございます~(><)
 tsrさんはお仕事頑張ってくださいね~^^/
 それはよいのですが…朝イチ官能小説大賞って~(爆笑)もぉ////
 ありがとうございます~^^
 
S様
 ふふふ…あちらの方の…ありがとうございます~^^
 そうなんですね~^^b
 こっちの大人cpは濃ゆいですね^^;エロス職人に笑!
 ありがとうございます~^^

akm様
 言葉エロで~すみません(笑)
 体調は…一進一退です(--;)
 今日も頭痛が…体調悪いからなのか凝りからなのか
 分かりませんけど^^;
 うわぁ~…ありがとうございます~////
 DMお待ちしてますね(^m^)
 ありがとうございます~^^

mm3様
 あはははは~~~!
 Jr誕生しちゃいますかね~~~!(爆)
 どっち似でしょうか?wwww
 夏並みにアチチでした(笑)
 桜のトンネル~!いいなぁ~…
 桜吹雪の舞う頃きれいでしょうねぇ~
 ありがとうございます~^^

pkl様
 あはは~!ネタバレです(笑)
 もうちょっとで終了なのですけどねぇ~^^;
 朝の目覚めに……いいのでしょうかねぇ~
 特に今日みたいなの…朝イチで~^^;スミマセンwwww
 こちらこそありがとうございます~^^

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