「後行くから」
「え?」
「着替えたら高宮んちに行く。話ちゃんと聞かせろ」
「う、うん…」
帰りのバスで戸田が遊び行っていい?じゃなくて決定事項で言ってきて日和はちょっと動揺しながらも頷いた。
「で!?何がどうなってんだ!?」
本当に戸田がさっさと着替えて汗だくになりながら自転車で日和の家まですぐにやってきて、ウーロン茶を出したら一気に飲み干しコップをドンとテーブルに置いて口を開いた。
「ええと…隣のおにいちゃんが僕の面倒見てくれてたって言ったでしょ?」
「ああ。それが月村?」
「そう…。ううんと…僕が4歳位かな…ここに引っ越してきたの…」
「…そん時月村いくつよ?」
「ええと年はほとんど10歳違うけど、学年は一応9歳…」
「13か14位?中学生?」
「うん。僕んちも瑛貴くん…ちも共働きで…僕は近所に同じ位の子供もいなくて…瑛貴くんにばっかりくっ付いてた…。今思うとすごい迷惑だったかも…と思うけど…」
「ああん?ありゃ迷惑だなんて思ってねぇだろうが」
「そ。そう…?」
「中学生で…4、5歳…今だって25歳位か?」
「うん。瑛貴くんは4月生まれで僕は3月生まれだから」
「………ショタ」
「ちょ…っ!」
「……、ま、そこは置いといて。で?なんで?そんなんだったらもっと普通に話せただろ。お前ずっと見てるばっかだったじゃん」
「…大学は県外に行っちゃって…そこからずっと会ってなかったんだ…。僕が高校入るまで。学校で会っても瑛貴くんもう一人暮らししてるから隣にもいないし…だから…話しかけちゃいけないのかなって…」
「……なる……それでいっつも見てるだけ…か」
「あ…」
日和の携帯が鳴った。
「もしかして月村?出ていいぞ?」
「…うん。…もしもし?………え?あ、うん、いるよ?…うん…。…戸田、瑛貴くんが変わってって」
「俺ぇ?」
嫌そうな顔で、でも戸田が電話に出た。
「もしもし!………ああ、そんな牽制しなくたって分かってるって。…ああ!そんなんよくわかってるっ………はいはい!……」
ん!と戸田が電話を返してきた。
「もしもし?」
『ひよ、気をつけて』
「気をつけて?何に?」
『…………まぁいい。じゃ、また夜な?』
「うん」
何の事だろうと頭を傾げながら電話を切った。
すると戸田が笑っている。
「どうかした?」
「いや~?…あのさ、月村とはまだなんだろ?」
「まだ?何が?」
「ナニが」
「ナニ?」
「えっち」
「な、な、な、……」
「うん。だよな。こんな高宮に手出すのなんて無理だよな」
日和の顔から火が出そうな位に赤くなってるはず。
「だったらまだ見込みあるかなぁ~?」
ふっふ、と戸田が笑っていた。
「見込み?」
「そう。ああ、いいよ~!高宮は気にしないで!」
「?」
「月村の事、なんでも相談していいから!俺、誰にも言わねぇし!な!」
「う、うん……ありがとう…。でも本当に…?気持ち悪くない…?」
「全然!高宮は可愛いから大丈夫!…月村は正直キショイ!」
「え!ど、どうして!?」
「だって~!もうすぐオヤジの仲間入りって年だぞ?それが高宮となんて…」
「ひどい!オヤジじゃによ!まだ25だよ?瑛貴くんはかっこいい!」
「かっこいいは分かるけど~!だってなぁ~…俺はいつでも高宮の味方してやるから!面白くない事でもなんでも言って!あ、でも惚気はあんまやだかなぁ…」
「の、の…」
惚気!
「今の電話だって!ひよは可愛いから、ひよは…ひよは…って……………高宮…嬉しそうね」
「え!?あ…べ、べつ、に…」
「…俺帰ろっかなぁ…」
「え!?…やっぱり…戸田は…キモチワルイ…?」
「ちげぇっつうに!」
「…ほんと…?僕…こんないっぱい自分の事話せるのも…戸田しかいないから…」
「…………しかたねぇなぁ…。まぁ、こんなんじゃなぁ…月村の気持ちも分かるけど」
「瑛貴くんの?」
「そ!まぁ、それはそれで面白いかなぁ~」
「………なんか戸田も瑛貴くんもわかんない事ばっかり言う」
「そっか?まぁ、高宮はそうかもなぁ~…でもそれで俺が助かってる部分もあるけど」
「?」
「いいの。高宮は気にしなくて」
「本当に…?僕なんか迷惑とか…嫌なとことか…」
「ないない!気にしすぎ!もっと出していいのに」
「…だって僕本当に戸田には感謝してるし友達でよかったって思ってるんだ」
「………そういうとこ。ちゃんと真っ直ぐ言えるとこが俺は好き。普通そんなん恥かしくて言えねぇもん!」
「え…そう?」
戸田が少し顔を赤くしたのにつられて日和も照れくさくなりながらも顔を合わせて笑った。
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続きに拍手コメお返事です^^
mm3様
戸田くん可哀相ですね~(笑)
でもほのぼのな感じでしょう?ww
勿論いい男予備軍ですね~♪
幸せピンクオーラで喜んでいただければ
嬉しいです~^^
ありがとうございます~^^
m-a様
ジタバタありがとうございます~(^m^)
ひよと一緒ですね~^^
どツボですか~////
お腹いっぱい楽しんでいただければ
私も嬉しいです~^^
ありがとうございます~^^
S様
あはは~
Sさんは戸田くんの味方ですからね~(笑)
すみません~(^m^)
ありがとうございます~^^
okw様
早くワルイコトですか(^m^)
ひよカワユイありがとうございます~^^
戸田は可哀相ですがいいお友達です(笑)
ありがとうございます~^^
tsr様
戸田くん可哀相ですね~ww
先生なのに学校でダメじゃんね~(大笑)
ひよピンク巻き散らかして狙われてるかも
ですが気づきません。
だって戸田がガードしてるしww
エロいとこじゃないのにニヤケありがとうございます^^
体調はまだですね…(--;)
さすがに病院行って来ようか…と^^;
行きたくないけど…さて、どうしようかな^^;
お気遣いもありがとうございます~^^