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2014.05.03(土)
少し遠くまでドライブがてら、と瑛貴くんが言いながら車で出かけ、幸い誰にも会う事なく、声もかけられないで帰ってきた。
朝、瑛貴くんの腕の中で目覚めて、キスして、買い物一緒に行って、片付けして…。
日和が高校生じゃなかったら何も問題はないんだろうけど、そこはどうしてもどうにもならない。
それでも、高校生と小学校1、2年の時の差に比べたらいくらか見た目だって狭まっている気はする。
これが日和が20歳になれば瑛貴くんは30歳…。そうなったらもうきっと大人な感じになってるはず。
あと5年。
瑛貴くんと離れてたのは7年もあったんだからそれに比べたら短い。
離れてた時だってずっと瑛貴くんの姿を求めていた。
今は瑛貴くんの部屋で一緒にいて手を伸ばせば瑛貴くんを掴むことができるんだ。
冷蔵庫に食材をしまっている瑛貴くんの後ろに近づいてつんと瑛貴くんのTシャツを引っ張った。
「ん?なんだ?」
なんでもないんだけど…と日和は小さく首を横に振った。
「……甘えたか?片付けるまで待ってろ」
本当に小さな子供みたいじゃないか!…と思いながらも甘えたいのも事実で複雑だ。
小さい頃から瑛貴くんにくっ付いて抱っこだおんぶだとされてたから…だからきっともうそれが日和の中で普通になってるんだ。
片付けを手伝いながらも瑛貴くんのTシャツは掴んだままで、それを横目に瑛貴くんの背中が笑っている。
…瑛貴くんが何を言いたいのか日和にだって分かっている。
小さい頃もこうして瑛貴くんの制服を掴んでくっ付いてそして瑛貴くんが仕方ないなと抱き上げてくれたんだ。
くっくっと瑛貴くんがツボに入ったのかずっと笑いっぱなしで背中が揺れている。
でもじゃあいい!とも言えなくて手を離せない自分…。
ガキくさい…と思いながらも手を離せないんだ。
「はい、片付け終了。……ひよ」
瑛貴くんがくるりと振り向いたのに日和がTシャツの裾を離すと、日和に向かって両手を広げたのにおずおずと近づくと瑛貴くんが捕まえてくれた。
「かわんねぇな…ひよ」
日和のして欲しい事なんて瑛貴くんにはモロバレなんだ。
「あ、わわっ!」
瑛貴くんが笑いながら子供を抱き上げるように日和を抱き上げた。
「あ、あぶないよっ」
高い!
頭が瑛貴くんと同じ位の高さになって瑛貴くんの首にしがみついた。
「うーん…さすがに子供と違うなぁ」
「当たり前!」
「育ってるな…一応」
「一応じゃないもん」
日和を抱き上げたままリビングの方に移動してそのまま瑛貴くんが座り、日和は抱きついたまま瑛貴くんの膝の上だ。
瑛貴くんの顔が目の前…。
キスしたい…。
そっと日和は瑛貴くんの頬を触って撫でた。
いい、のかな…?ダメ…?ダメじゃない…?
ゆっくりと顔を近づけていくけど瑛貴くんも動かないでじっと日和の事を目を見開いて見つめていた。
キスしてもいい…?
口では聞けないけど…。顔を近づけていったらわかるよね?瑛貴くんは動かないまま。いい、の…?
唇が重なる寸前で日和が目を閉じた。
…好き。
重なるだけの唇。
気持ちよかった大人のチューなんてどうするのか日和には分からない。
分からないけど…。
この間瑛貴くんにされた事を思い出す。
唇で啄ばむようにして…あとは?
「…ひよ…」
ぐっと瑛貴くんが日和の後ろ頭を手で押さえると今までずっと動かなかったのが嘘のように瑛貴くんが日和の口を覆うようにして貪りついてきた。
「んっ…ぅ」
腕を瑛貴くんの首に巻きつけると瑛貴くんは激しいキスを繰り返す。舌が絡まって舌も貪られるように吸い上げられる。
「ぁ…ふ………んっ」
息がしづらい。
でも気持ちいい…。瑛貴くんが夢中でキスして求めているのが分かる。
もっと…食べちゃっていいくらい滅茶苦茶にしてほしい。
どこもかしこも瑛貴くんが感じられるように…。
「あ、ぁん…っ」
背中を支えていた瑛貴くんの手がつっと背骨を辿るように下に下がるとぞくっとして背中を逸らし、そして声が漏れた。
もっと…。
「え…いき…くん…」
日和からもっとして、とおずおずと瑛貴くんの舌をちゅっと吸い上げるとまた瑛貴くんが激しいキスを繰り返す。
体の力が段々と抜けてきて仰け反っていってしまう。それでも瑛貴くんのキスが追いかけてくる。キスの熱で日和の体が蕩けそう…。
倒れそうになった日和の背中を瑛貴くんが支えてくれていたけど力の抜けた日和の体は瑛貴くんのキスに押されて倒れて横になり、横になった日和の体の上に瑛貴くんが被さってくる。
それでも深いキスは続き、瑛貴くんの手が日和のTシャツの裾からわき腹を撫でた。
「あ、ぁ…」
このままえっち…する…?
瑛貴くんなら…日和は勿論いいに決まってる…。