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2014.05.09(金)
「あ、ふぁ…ぅ……んっっ」
キスが…瑛貴くんの舌が日和の口腔の中を嘗め回して舌が絡まって吸い上げられる。
交じり合った唾液が溢れて口の端を伝っていくのが分かったけど…どうしたら…。
「あ、ん…」
恥かしい!…と思ったら瑛貴くんが口を離して濡れた唇を指で拭ってくれるんだけど…口を離した時に糸が伝ったのにも猛烈に恥かしくなる。
「…あと何を戸田に教わったんだ?」
瑛貴くんは全然平気らしく赤くなって動揺してるのは日和だけ。そりゃ…瑛貴くんは大人だろうから…。
ふる、と顔を赤くしたまま日和は首を横に振った。
「何も……あとは瑛貴くんが知ってるだろ…って」
「ん?…俺が知ってる…?何を?」
「…やりかた…とか…何する…とか…」
「………………ちょっと待て」
瑛貴くんが眉間に皺をぎっと寄せて睨んだ。
「お前…知らないのか!?」
知らない…って言ったらやめちゃう…?
「し、知らないわけじゃないけど…」
「…嘘だな」
あ、…嘘はすぐバレちゃうんでした…。
「マジかよ……それで誘ってくるって…」
「だって!もっと、もっと、瑛貴くんが欲しかったんだもん!キスだけでも…気持ちよくて…もっと…って思っても瑛貴くん…やめちゃうし…あんまり…してくれないし…足りないって…」
「……ひよはそんな風に思ってたんだ?」
「ぁ……」
日和は思わず顔を俯けた。なんか…隠してたのが全部次々瑛貴くんに曝け出されてる。
「………日和もえっちい気分になってたんだ…?」
くすっと笑って日和の前髪をかきあげると傷痕に瑛貴くんがキスする。
「日和の全部が俺のモンだ…傷もキスも…全部…」
「…うん…」
好きになったのも瑛貴くんだけ。ファーストキスも瑛貴くんだ…。
「エロい顔見せるのも俺だけにしとけ」
「………他…誰に見せるの…?…というか!…エロい顔って……なってない…」
「なってる。先週もなってた。そんで危なく流されるとこだった。煽られて」
「………よかったのに…」
「……我慢したけど…我慢するつもりだったけど…やっぱ手の中にいればダメだな…おまけに日和から煽られるし。足りないってダメだしされるし。俺の我慢を…」
「……どうして我慢しなきゃないの?」
「お前ね!まだ高校1年だろうが!」
「関係ない。瑛貴くんを好きになってから…10年以上経つもん!」
「……………年数でいったら…そらすげぇな…」
「うん」
それは自信を持って言える。
「瑛貴くんだけなんだ…」
だからもっと欲しい。
「日和」
瑛貴くんが日和を抱っこしたまま立ったので慌てて首にしがみついた。
寝室に連れて行かれベッドに寝かせられる。
してくれる…の?
「10年…」
日和の顔を撫で確かめるように瑛貴くんが触っていく。
「…瑛貴くんはあんまり変わんないよね…」
「まぁ…俺中学校で背ぐんと伸びたからな今と5センチ位しか違わねぇかな…日和は大きくなった…肩車とかもしてやったのに。さすがに今は無理だもんな…いや無理すれば出来るか?でも昔みたいにひょいとは無理だな。抱っこならいつでもできるけど。でもひよがくっついてるのは変わらないな…」
そんな事を言いながら瑛貴くんが日和の頭を撫で、頬を撫でる。
いいけどどうしよう?…心臓がうるさい。でも…。
「全然足らないよ…?だって毎日じゃないんだもん」
そう…全然足りないんだ。
顔を真っ赤にしながら瑛貴くんの首に抱きついた。
「毎日でよく飽きねぇな?」
「……瑛貴くんは飽きるんだ…飽きたから…いなくなったんだ…」
「ちげぇし!ちゃんと言っただろ。ずっと好きなのも大事なのも日和だけだ」
「…うん…瑛貴くん」
…して欲しい。
「……ああ」
瑛貴くんの手が日和のTシャツを脱がしていく。自分も脱いで、下も…。
「は、恥かしいんだけどっ」
「もっと恥ずかしい事するのに?」
「も、も…もっと…?」
「そう。お前が煽って煽って俺の限界を飛ばしてしまったんだからちゃんと責任取れ」
「…うん」
勿論…瑛貴くんが日和でいいなら。
そしてキス。
瑛貴くんのキスが深い。もっと…どろどろに溶ける位…もっと…欲しい。
自分からも舌を突き出してみるとさらに瑛貴くんが激しく唾液を絡ませ舌を吸い上げられる。
「あ、ぁん」
手が日和の肌を滑っていく。
どこもかしこも瑛貴くんの熱が伝わってくる。熱くて汗ばんでいる身体。
もっといっぱい感じさせて…。溶け合うように感じたい。
肌が触れてるところから新たな熱が生まれるみたいだ…。
「瑛貴…くん…も、っと…」
「ああ、まだまだだ…日和」
何度も何度も足りなかった分を補ってくれるように瑛貴くんがキスを繰り返してくれた。