「凪」
「え?え?」
シャワーを浴びていたら脱衣所から三塚の声が聞こえた。
「ちょっと!」
うそだろ!と凪は裸のまま逃げ場もなくてしゃがみこみ、シャワーが凪を打ち付ける中三塚が裸になって風呂場に入って来た!
「な、な、なんで!?待てないのか!?」
「待てない」
待てない、じゃなくて!
「……凪に逃げられるんじゃないかと思って」
凪も三塚が嫌になるんじゃないかと思ったので、…同じ事だろうか?でも!だからといって風呂場に入ってくるというのは普通はないと思うんだけど!
「凪…本当に…?」
しゃがんだままこくりと頷く。けど!恥かしい!
「凪…」
そっと三塚の手が凪の肌がむき出しになった肩にかかってどきんと心臓が跳ね上がった。
「余裕ないんです…。舞い上がって…。大人しく待ってようと思ったんですけど、俺の勘違いだったらどうしようかと…凪…こっち向いて…」
三塚の腕が無防備な凪の身体を立たせ正面を向かせた。
「見るな…」
恥かしい…。けど、三塚の視線が凪の身体を凝視している。
「凪…綺麗だ」
三塚の視線が凪の身体をじっとりと見ている。三塚から顔を背けてもその視線を感じる。でもそれはやっぱり嫌なものじゃない。恥かしいだけだ。
「凪」
三塚の声がいつもよりもさらに色を孕んでいる。低く甘い声が掠れて耳に響く。
そしてシャワーの飛沫が飛び散る下でキスを交わした。
「あ、ぁ……」
ダメだ…キスだけで力が抜けそうになる。三塚の手が凪の背を撫で、それにぞくりと肌が戦慄く。交わされるキスに酔いそうで、だけど、三塚の腕が凪の身体を肌を抱き倒れないようにしてくれていた。
「んは…ぁ…」
息が苦しくなって唇を離すと三塚の立派な体躯が目に入る。
「あ、あ、…の…ソレ」
三塚の前が天を衝いて大きくなっているのを思わず見てしまった。
「…あの…デカイ……んだけど…」
なんか自分のと随分と違うような…。
「凪のはピンク色で綺麗だ。乳首もピンク。色白いからかな…?やばいな…。……ね、ちょっと凪の後ろ弄っていい?」
「え?は?」
「だって…俺の入らなかったら困る。ソープ使えば…」
三塚が凪の身体を片手で抱いて片手でボディソープを取り後ろから手を回して凪の後孔に指を這わせてきた。
「あ、うっ!」
びくんと身体が跳ねる。
ぬるりと三塚の指が中に入って来た。ソコを使うのは分かっているが…。
恥かしすぎるだろう。
どうしようと、三塚の首にぶらさがるように腕を回し肩口に顔を伏せたた。こうしたらとりあえず顔は見えない。見えないけど…肌が三塚と触れているのが恥かしい。
「…やっぱ狭いな…」
「んんぅ……っふ……っく……」
そしてぬちぬちと三塚の指が後ろで動いているのがいたたまれない。
「ばか…なんで…入ってくるんだよ…恥かしい…」
「……凪に逃げられたら嫌だから。こうしたら凪が逃げられないかなと思って」
くすりと三塚が笑いながら凪の耳元に囁く。三塚の声が耳に響くとその声にびくんと身体がどうしても震えてしまう。
「あ、ぁ……や…」
ぐいと三塚の指が凪の後ろを広げている。
「指…二本…痛くない?」
ボディソープのせいか痛くはないのでこくりと頷くとますます三塚の指が凪の中をかきまぜてくる。
ぎゅっと三塚の首に回した腕に力をこめて抱きつくと三塚が凪の耳元にキスを繰り返している。
「……嫌じゃない…?」
凪は小さくこくこくと頷く。嫌ではない…。恥かしいけど。
「好きです…凪…。欲しい…。凪の中に……入れたい」
三塚が自分の腰の大きくなったモノを擦りつけながら囁いて、その声に凪の身体が痺れてしまう。だってそんな色気を孕んだ声と言葉でなんて…。
「凪…締めないで…力抜いて」
「ん、ん…ぁ……だ、って……」
「可愛い…凪……凪……どうしようもない位…本当に…大事にしたい。そして滅茶苦茶にしたい…」
「あっ!…ぁ…」
三塚の声と後ろを弄られてる所為で凪の前ももう勃っている。
「凪も感じてる…もっと感じて…俺に溺れる位に…」
三塚が自分の腰を凪に押し付け擦りつけてくる。キスも交わし、後ろも前も凪の身体中が三塚に触れられ三塚の熱を感じてしまう。
おかしくなってしまいそうな位に…。
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