何回果てたのか…。凪の中も溢れそうな位に三塚の欲で満たされているはず。それに自身の身体も自分の放ったものでぐちゃぐちゃだ。
ずっとただ獣の様に互いを欲していたと思う。
荒い息が治まるまでキスを繰り返しそしてまた熱が籠もってを繰り返した。
「も……無理……」
「……凪…倒れちゃうかな…」
ごめん、と三塚が苦笑したけど、それでもまだ凪の中に入ったままだ。
「凪の中…よすぎ…出たくないんだけど?」
「ば…っ…ばか!」
「…とか言って…ほらまたきゅうっと締め付けるし…中どろどろにしてコレまずいでしょ…」
「や、やめ……っ…」
もう、この声が絶対悪いんだ!わざと三塚が凪の耳元で囁いているのは分かっている。でもついそれに反応してしまうんだから…。
「……分かってますよ。…二度としないとか言われるの嫌なので続きはまた今度ね…」
「あ、っく…」
三塚が凪の中から出て行く時に凪はぶるっと身体を震わせた。
「う、わ……大変……」
三塚が凪の後ろを覗き込んで声をあげた。
「え…?」
「凪の後ろから俺の精子溢れてぐっちゃぐちゃ…写メしときたい位エロい…」
「い、いいかげんにしろ!」
「いえ、マジだけど……体洗ったげますね」
ひょいと三塚が凪の身体を抱き上げた。
「い、いいよ!自分で…」
「ですから、俺のが溢れてるって。歩くうちに零しちゃいますよ?凪は後ろ締めておとなしくしてて」
こ、零す…溢れてる…。
「凪の身体もぐちゃぐちゃ…エロい…」
くすくす笑いながらキスしてくる三塚を睨んでしまう。
「そんな睨まれても…」
余裕な三塚は機嫌よく笑うだけだ。
こっちは恥かしくて恥かしくていたたまれないのに。
初めての凪と違って三塚は女とも男ともあるって…言ってたよな…?自分なんかで三塚は満足だったのだろうか…?
いくら細身だとしたって男の身体である凪の身体を軽々と抱いている三塚をじっと見上げた。…男をお姫様抱っこって…恥かしくないのか?されている自分としては物凄い恥かしいのだが…。誰に見られるわけでもないと言われればそれまでだけど…。
「何?」
「いや……三塚は…その…よ、かった…か…?」
「……は?」
三塚が目を丸くして凪のことをじっと眺めた。
「だ、だって…僕は…女でもないし……初めてだし…」
「………あのね。…よくなきゃ溢れる位出ませんけど?」
「え?…あ、あ…そ、そう……」
「……なんの心配してるのかと思ったら…。俺はまたもう二度としないとか言われたらどうしようかとハラハラしましたよ。暴走してるの分かってたけど治まらなくて…。凪も……気持ちよかった…?したくない…って言わない?」
「………いわな、…い」
「…よかった。凪…好きです」
風呂場でキスを交わしながら身体を綺麗に洗われてまたベッドに戻る。さすがに戻る時は抱っこはいい、と断ってふらふらしながらも自分で歩いた。
「シーツの替えあります?交換したほうよさそう」
「あ…」
真っ赤になりながらもクローゼットから取り出せばさっと三塚が取り替える。そして綺麗になったベッドに三塚が凪を抱き寄せ、腕に抱きながら横になった。
腕とか胸幅とか筋肉が…。
「なんです?足りない?」
さわりと凪が不思議に思って三塚の身体を撫でていると三塚が意地悪く笑って聞いて来た。
「ちが!…音大目指して…って言ってたのに…なんでこんな…」
「いい身体って?俺部活も普通にしてましたよ?バスケ」
「は?バスケ!?」
「そう。まぁ弱かったのでほどほどといえばそれ位ですけどね」
「だって指!」
「突き指とか、怪我はしなかったんですよね。指の力強かったのか知りませんけど」
確かに三塚の音は力強いとは思う。
「…信じられない…」
「…凪からしたらそうでしょうね。だから音大なんて行かなくて俺は正解だったって事でしょう」
「…三塚はなんでも出来るんだ…?料理もスポーツもピアノも…」
「できるけど、凪みたいに一つを極めて、がなってないでしょ」
「僕だって極めてなんていない…。ピアノを極めるなんて神様だって無理だと思う…」
「まぁ、上を見たらそうとも言えますけど、俺からしたら極めてる部類ですよ」
「そう…?」
「そうです。本当に好きじゃなきゃ出来ない事ですしね」
好き…?ピアノが…?
「好き…なのだろうか…?」
「はい?何言ってるんです。好きじゃなきゃ続けるなんて無理でしょ。俺だってやっぱり好きだと思ったからまたしたいなと思ったんですし。好きでもないのに練習なんて無理です」
…そうなのかな…?
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坂崎 若様から凪ちゃんいただきました~^^
是非行ってみてください~^^b
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