「は…ぁ……」
三塚の手が凪のパジャマを脱がし肌を露わにしていく。三塚は腰タオル一枚だけですでにもう外され、凪もすぐに全部を脱がされた。
三塚の手が凪の肌を撫でる。それだけでも凪の肌がざわついてしまうんだ。
さらに三塚の声と香りが凪の耳と鼻を刺激してくる。どうしてこんなに三塚の全部が凪を擽ってくるんだろう?
三塚が首筋を舐めながら手を凪の前に伸ばして来た。
「凪…もうぬるぬる出てますけど…?」
「や……だ、って……ぅんっ!」
三塚の手が凪の先を爪でかりと引っかきまた刺激を加えてくる。
「お前…は…っ?」
自分だけが、と凪が手を伸ばそうとしたら三塚に止められた。
「ダメ。俺のはいいの。触られたらイっちゃいそうですもん」
「ずる、い…っ」
「ずるくないです。余裕ないから…」
嘘だ。全然余裕そうだ。
「凪にいっぱい気持ちよくなってもらわないといけないですから。じゃないとまたしばらくオアズケされちゃう…」
「ちが…」
凪は小さく頭を振った。
「ん?何…?」
「…はず…かしい…から……」
「全然恥かしくないですけど?凪は綺麗だ…。どこもかしこもね」
「あ、ぁっ!」
きゅっと三塚の手が凪の胸と勃っているものを刺激してそしてさらにキスしてくる。舌を絡めながらあちこちに三塚の存在を感じながら凪は腕を三塚の首に回した。
背中が反って体が震える。官能に支配されそうな位に感じてしまっている。
…して欲しいと…三塚はそうでもないのかと思っていたけれど、その三塚も大きくそそり立った自身を凪に擦りつけてくる。
「いい…もう…」
「よくないでしょ。後ろ慣らさないと…」
三塚がベッド横のチェストの引き出しに手を伸ばした。いつだったかこれしまっておいてもらっていいですかと言われた紙袋だった。
何…?と思えば中から取り出したのはローションにゴムだった。
ここにちょっと置いててもいい?と三塚に聞かれて何ともなしにいいよ、と答えただけだったけど、まさか袋の中身がそんなモノだったなんて!
確かに濡れもしないから…だけど…。
かっとして凪が顔を覆うと三塚は平然としてローションを取り出し手に掬っている。
「凪…いい?本当はもっとじっくりしたいんですけど…ごめん…まじで凪の顔見てるだけでもイきそ…」
「あ、ぁう…」
ひやりと冷たいものを後ろに感じたと思ったらすぐに三塚の指が凪の中に入って来た。
「う、…凪の中…ぎゅうぎゅうに締め付けてくる…ひくひくして…でも柔い…やばい…でしょ……」
「んんぁ…あ、…み…つづか……や…っ」
ぐちぐちと三塚の指が凪の後ろを指で衝いてくる。
「二本…もういけそう……ほら…痛くないでしょ?…吸い付いてきてるし…」
後ろを広げるようにしながらさらに指を増やしたのは感じたが痛みもなく圧迫感が少しだけ…増した位だ。
「あっ…や…だ…」
「ヤダはダメ…本当にいやならやめますけど…?」
違う…ヤダじゃない…。
凪が首を小さく横に降ると三塚がキスしてきた。
「気持ちいい…?」
「……いい」
小さく囁くように頷けば三塚が貪るようにキスしてきてさらに指で凪の中をかきまわす。
「く、そ……まじで…もう…」
「いい……い、…れて…んんぁ…っ…」
三塚が口でゴムを咥え袋を破るとさっと自身に着け、そして凪の後ろに押し当てて来た。
「もっと…凪によくしてやりたいのにっ…煽られっぱなして…しばらくダメなんてもう言わないでくださいよ!そんな事言うから我慢出来なくなるんだ」
三塚の額に汗が浮かんでいる。そして切羽詰まったような顔。ずっと余裕なんだと思っていたのに…そうじゃなかった…?
「ぅ……凪…っ」
ゆっくりと三塚が凪の中に埋まってくる。ローションの所為かそれとも二回目だからか三塚が中にスムーズに入ってくる。
「やばいくらいいい…凪…すぐイきそ…」
「いい……」
三塚がいいなら…。凪だってもうこれだけでも満足だ。三塚が余裕なく凪の事を欲しいと思ってくれるならそれだけで…。
「凪…っ」
三塚がそのいい声で名前を呼んでくれるのが好きだ。身体を激しく揺さぶられベッドを揺らしながらすぐに達してしまう。そしてそれは三塚もだ。そしてどうしてこんなに満たされた気持ちになるのだろう…?
好きという気持ちと重なっているとこんなにも充足感が身体を包むのか…。
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