「僕、も…」
そっと小さく凪が囁いた。
今まで自分から積極的にという事はせず受身だけでいたけれど、凪だってしてもらえば気持ちいいし…したいと思う。
「ん?……舐めてくれるの?」
そんなあからさまに言うな、とどうしても恥かしい気持ちは消せないけど…。それでも…。
内心どきどきしながら身体を起こす。
「凪、こっち」
「?」
三塚が横になって凪の身体を引っ張る。
「やっ!ちょ…っ!」
「いいからいいから」
よくない!だってっ!こんな恥かしい格好!
「ヤダ?舐めてくれるんじゃないの?…せっかく凪が積極的になってくれたのに…」
目の前にはもう風呂場から大きくなっている三塚のモノがある。それはいいんだ。問題は自分が三塚の上に乗っかって顔を跨ぐようにしてるところだ!
「あっぁ…」
さわりと三塚の手が凪の尻を撫でた。それにびくんと尻を揺らすと三塚の手がやはりもうすでに勃っている凪に触れてきた。
先の方を指で撫でられればじわりと透明な液が滲み出るのが自分でも分かる。見られている…自分でも見ないようなところを全部三塚の目の前に晒して…。
それだけでもじんと身体が痺れそうだ。
くちくちと三塚が手を動かすと音も聴こえてくるのがいたたまれなくなってくる。三塚も感じているのか、大きくなっている三塚のものがピクンと反応して、そっと凪は手を添えた。するとまたぴくりと反応する。
三塚も感じてるんだ…。
そっと顔を近づけ舌先で三塚の先を舐め、そして口に含んだ。ぴくんとまた三塚のものが硬くなればさらに凪ももっと感じて欲しいと口の奥まで三塚のものを咥える。
どうしよう…なんかこれだけでもやらしい気分になってくるんだけど…。
さらに凪自身も擦られ嬲られれば腰が揺れてくる。
「俺の舐めてるだけでも感じてる…?凪の先からとろとろ出てきてるけど…」
「あ、ぅ……んんぅ……」
「腰も誘うように揺れちゃってるし…」
「い、うなっ…ばかっ……や…」
「言いますよ。いっぱい誘って?…いやらしくね…ほら後ろもひくひくしてきた…後ろも弄って欲しい?」
「いうな…って……」
凪が恥かしがるからわざと言ってるのも分かるけど…この!と思って三塚のものに甘く歯をたてると三塚がくすくすと笑い出した。
「逆襲するなんて…そんな事されたらますます欲しくなるだけなのに」
「ん…っ」
三塚が腰を押し付けて凪の口の中にいきり立ったものを押し込んでくる。凪は舌を這わせてそれを舐め手も添えて動かそうとするけれど、自分の後ろも弄られなかなか上手くいかない。
「ああぅ…」
冷たいジェルを後ろに塗られ三塚の指が凪の中に入ってくるのを感じた。
「だ、め……」
「どうして?」
「だ…って……」
そんな事されたら…舐める事が出来なくなるじゃないか!
「いいんですよ?じゃないと俺がもたないです。凪の可愛いお口にじゃなくて中に出したいですからね。なので後ろをちゃんと…ああ、でも凪の中は早くって急かしてるみたいに柔らかくなってる…」
「ちょ…っと…黙って!」
恥かしすぎる!
「恥かしがって顔を赤くしてる凪も可愛いから諦めて」
「あ、ああっ」
後ろがさらに広がって三塚の指が奥まで入ってくる。ぐちぐちと湿った音をたてながら凪の中をかき混ぜられ、そうされればもう凪の神経は自分の後ろに、三塚にされている方に向いてしまう。
そうじゃないのに!自分がしてあげたかったのに。
「凪?お口が留守になってるけど?」
この、と三塚を口に食むけど、やっぱり声がもれて離してしまう。
「ず、るいっ…」
「ずるくないです」
くすくすと三塚は笑いながら余裕だ。いつもいつも喘がせられいっぱいいっぱいになっているのは凪だけのような気がする。経験値が違うだろう事は分かっているけど…。
凪は三塚しか知らないからいいけど、三塚は凪に満足なのだろうか?物足りないとか思わないのだろうか?
後ろを弄られながらも舌で三塚のものを刺激すれば先からとろりと露が零れている。
感じているんだ、と分かれば舌を尖らせつつき、じわりとまた滲んでくる液を舐め取った。
「あ、だめ!凪っ!もういい!」
三塚が凪の身体を離したと思ったら身体をがばりと起き上げ、そして反対に凪の身体を押し倒して来た。
「もう…入れていい…?出そう…」
余裕なくしたような声と表情。三塚に焦燥感が見て取れると凪は安心し、そして小さく頷いた。
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