繰り返されるキスにいったいもう何度目のキスだろう?なんて変な事を考えた。
だって何もかも全部航さんが初めてなんだ。
「キスが上手になったな」
「…そ、…そ、う…?」
「ああ」
くすりと航さんが笑ったその顔が色気たっぷりでどきっとしてしまう。
もうずっと何をされるのかと心臓は壊れたように脈打ってどきどきしっぱなしだ。
「んんっ!」
航さんのキスを追っていたら後ろがまた圧迫される。
「もう少しだけ広げる…大丈夫か?」
「だ、い…じょ…ぶ」
こくこくと唯が頷くと航さんがまたキスしながら後ろを弄る。
そしてさっきの快感を感じる所を掠めるだけで中を刺激する。それがもどかしくて腰を動かしてしまう。
「ん!」
もっとさっきの所をぐりと触って欲しいのに航さんはそれを避けている。
「やぁ、ん…いじ、わる…」
「そうじゃないんだけど…」
航さんが楽しそうにくすっと笑って唯にキスする。
「俺ももうそろそろ限界だし…大分ほぐれたけど…痛くはない?」
「…ない。…いいよぉ…も、う…あ、んんっ!」
ぬるりと航さんの指が抜けたのがわかる。そして航さんが自分のまだ着ていた下を脱くとそこに航さんの大きくそそり立ったものが目に入った。
指じゃなくて航さんのが入ってくる…?こんな大きいの?
思わず唯がじっと見ていると、航さんは自身に何かを手に取って垂らしていた。
入れやすいように、だ。さっき唯にもつけたやつだ。
「いい?」
航さんがわざとだろうか?唯に確認してきて唯はダメなんか言えるはずもなく小さく頷いた。
「唯…」
航さんがキスしながら唯の後ろにさっきの大きいものをあてがってくる。
あんなの本当に入るのだろうか?壊れそうでちょっと怖いなと思いながらも航さんに任せる。
「力抜いて」
航さんがそっと囁くけれど緊張してしまったからだがいう事を聞かない。
だって航さんのは自分のと違ってなんかすっごい大きかったし…あんなの入るなんて信じられない。
「唯」
航さんがキスを繰り返していると唯の意識がキスに向かっていく。それと手も唯の先からトロトロ零している勃っているものに触れられた。
「ああ、ん…」
感覚がそっちに向いてしまった、と思ったらぬるりと後ろに大きな圧迫を感じた。今までのそれとは明らかに違う。
「あ……っ……航さん…?」
「ん…入ってる…痛くない?」
「…ないけど……本当に…入ってる…?」
あんなに大きいのが…?
「ん、ん、んっ……」
「息吐き出して、ゆっくり、そう…」
唯が言われた通りに息をゆっくり吐き出すとそれに合わせて航さんが中に入ってくるのを感じた。
「……入った。…けど…ホントに痛くない?」
「痛くないけど…なんか…体の中がいっぱい詰まってる…みたい…」
「………詰まってるね」
くすっと航さんが笑って唯の体を抱きしめた。
「詰まってるって…」
「だ、だ、って…」
「動いてもいい?唯は初めてなのに余裕そうだ」
「余裕…はないけど!…でも航さんだし…嬉しい、な…とは思う」
だってこんな事出来るのかと思ったけど、ちゃんと出来たみたいだし、航さんが唯を欲しいと思ってくれたって事だから。
「……唯、動くよ」
航さん唯の耳元に囁きゆっくりと腰を動かし始めた。小さく小刻みに揺らされ、そして段々と大きな律動に変わっていく。
「んっ、く…」
「声…出して…我慢しないでいい。苦しい…?」
「ううん…ちが……ああ…ん…」
息が乱れる。
「唯のいいとこ…」
さっき指でスルーしてた所を航さんのモノで突かれると一際大きな声が漏れて体が跳ねた。
「やぁ!…怖いっ…」
大きな波が押し寄せてきて溺れそうな感覚に襲われる。
「怖くないよ。唯…いっぱい感じていい」
航さんの掠れた声が耳元に囁かれればそれだけで唯の肌がざわつく。どこもかしこも全部航さんを感じるために敏感になっているみたいだ。声も肌も体温も繋がっている所も、どこもかしこもどくどくと脈打っている。
「動くよ…」
航さんが唯にキスしながら、舌を絡めて貪りながら激しく腰を衝いてきた。
「んんっ」
口を塞がれて息が苦しい。でも航さんが欲しくてぎゅっと航さんの背中にしがみ付きながら航さんの全部を受け止める。
航さんも荒い息を漏らしながら唯の中をぐちゃぐちゃにかき乱す。
「あ、ああぁ…!」
「唯…唯…」
体を揺さぶられ航さんのものが唯の奥深くを衝き、どくりと航さんのものが唯の中に吐き出されたのを感じた。どくどくと脈打つそれが航さんも唯に感じたんだのだと愛おしくなった。
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