「そうだな…あとは風呂場でも、あとキッチンもかな。唯の部屋はご両親が来たらさすがに疚しい思いをするだろうからやめておく」
「べ、別に!そんなあちこちで、なんて…」
しなくたっていいのに!
「俺がしたいの」
えっちの時の航さんは意地悪で我儘らしい。
「唯がどうしても嫌だというなら我慢するけど?」
航さんがどうする?と唯に視線で聞いて来た。
別にそこまでどうしても嫌、というわけでもないので態度が曖昧になってしまう。
「…OKらしいな。じゃ続き」
「あ、ぁっ!」
尻や後ろをさわさわと撫でていた航さんの手だったけど指が中につぷりと入ってきた。
「痛くないか?」
「…ない…です」
やっぱり違和感は拭えないけれど痛いわけじゃなかった。それに最初は違和感があってもあとから快感に変わるのは先週ので分かっている。
膝に向かいあわせで座らせられていたのでぎゅっと航さんの首に抱きついた。
「唯」
名前を呼ばれて顔をちょっと航さんから離したら航さんがキスしてきた。後ろを弄ってない方の手は唯の腰に回り、がっしりと押さえられている。
航さんとのキスは気持ちいい。
「ん…は……」
舌を絡める度にやらしい音が聞こえるし、後ろも航さんの指がぬるりと奥まで入ってきたと思ったら出し入れを繰り返される。
なんとなくもどかしい。
「んん…」
「…なんだ?…もっと?ああ…前ももうまた大きくなってたな…」
くすりと航さんが腹に当たる唯のモノに気づいた。さっき航さんに出されたばっかりなのに、航さんのを舐めたり、キスしたりしてる内にすっかり唯のモノが反応していた。
腰を動かして航さんにそれを押し付ける。
「…足りないみたいだな…」
「やぁ、…ち、が…」
「違くないだろ。唯がこんなのヤラシイ子だったなんて」
「いじ、わるっ!…ん、ぅ…」
航さんがくすりと笑いながらわざとからかうような事を言ってる。でも…本当にそうかもしれない…。今まで自分でだってそんなに出した事なかったのにこんなに我慢できないなんて…。
「僕……やらしい…?」
こんなの…航さんは嫌だろうか、と不安になって航さんの顔を見た。
「何不安そうにしてる?」
「だって…やらしいって…僕みたいなのが…」
子供で航さんの相手に物足りないだろうとは思う。
「唯みたい…?」
「だって…航さんは僕でいい…?」
「あのな…よくなきゃ手なんか出すか。しかも唯はまだ高校生なのに。そんなのに盛ってる時点で分かるだろう?俺の我慢が利かない位だ。もっと理性があると思ってたのにな…唯にはリミッターがすぐに振り切れてしまうらしい。やらしくていいんだ。唯…もっとやらしくなって俺を欲しがってねだっていい」
「…いいの…?」
キスだってえっちだって航さんが初めてで、こんなこっ恥ずかしい格好とかされてても、でもやっぱり航さんだけがいい。何も知らなくたって航さんだけ知ってればいい。
「いいに決まってる」
くすりと航さんが笑って唯の唇をがぶ、と甘く噛んだ。
「この小さい口で俺のを咥えたとこなんかマジでやばかった…」
…さっきの事だろうか?
「航さんに…またしてもいい?」
「当然。…またしてくれるんだ?」
航さんのものが愛しかった。航さんのを口に入れてるだけで唯も感じてしまう位に。
「…うん」
「…唯」
航さんの勃ち上がっているモノと唯のモノが擦れてそれが気持ちいい。航さんの指は相変わらず唯の後ろを弄りながらそしてキスする。
こんなえっちい事を唯がするなんてほんの一ヶ月前には考えられない事だったのに…。今は何もかもが満たされている気がする。
それもこれも全部航さんのおかげだ。
「航さん…好き」
唇が離れた時に思わず言葉が出た。
「俺もだよ。一応最初は俺だって焦ったけどな…嘘だろって」
「何が?」
「だって唯はいくら可愛いっても男の子でしかも15も下って…犯罪なわけだからな。まぁすぐにそんなの諦めたけど」
「そうなの?」
「だってなぁ…唯が一途な目で訴えてくるのに我慢出きるはずないからな。早々に認めたさ」
くっと航さんが笑う。
「僕は…今はすっごいドキドキしてるんだけど…でも航さんの傍が安心するんだ。今日だって知らない人ばっかりの中でも全然平気だった」
「唯は肝が座ってるな…と感心してたけど」
「航さんがいてくれたからだよ。…ありがとう」
お礼なんか言っても言っても足りない位だ。
相手にされなくても仕方ない位なのに航さんも唯を欲しいと思ってくれるのだって感謝したい位だ。
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