「唯も…」
くすりと航さんが笑って唯の前に触れた。
そしてもう片方の手は後ろに伸びてくる。
「んっ」
腹に航さんのものがますます硬く大きくなっていくのが分かった。
「あっ…後ろ…お湯が…」
航さんの指が唯の入り口で蠢くと唯は腰を引いた。
「…唯の後ろが柔らかくなっているな」
航さんが唯の耳元にキスしながら囁く。
「ここでする?あがるか?」
「…のぼせちゃうよ」
「じゃああがろうか」
航さんが唯の身体を抱いたままざっとお湯からあがり、身体を拭かれると裸のまま寝室に連れて行かれた。
「こ、このまま?」
「だってどうせ脱ぐだろ」
…そうだけど、何となく裸は心許ない気がする。
「…折角風呂入ったばかりだし…ゴムつけたほうがいいな…唯にもつけてあげような」
航さんが唯をベッドに横にするとチェストから箱を取り出した。
唯は興味津々でじいっとそれを眺めた。
「なんだ?」
「ううん!初めてだからどうするのかな、と思って」
凝視してたのが恥かしくてかっとすると航さんが説明しながら唯につけてくれた。
「唯もつけてみる?」
「…うん」
航さんにゴムを渡されて起き上がると航さんのに触れながら被せていった。
航さんに触れると航さんのがびくんと反応するのが可愛い。
こんな大きいのが自分の中に納まるのがいつも不思議だ。
「よく出来ました」
航さんがふざけてそんな事を言いながらキスしてもう一度唯をベッドに押し倒す。
舌が絡まる深いキスが気持ちいい。それだけでもいつも感じてしまう位だ。でももっと先があるのももう知っている。
「こ、うさん…」
キスの合間に名前を呼ぶ。
「…好き」
いつも好きが溢れてくる。さらにもっと、と言いたくなる。
それが自分からして欲しがっている様で恥ずかしいから訳が分からなくなるまでは言わないけど。
キスしながら航さんはゴムの箱と一緒に取り出したローションを指に取って唯の後ろに指を這わせてきた。
「…余裕ないな…」
航さんが苦笑を漏らしながらぐっと指を唯の中に差し入れてきた。
「んんっ!」
違和感と異物感は初めだけ。あとはそこからどろどろに溶け出してしまいそうに気持ちよくなるのはもう知っている。
「いい…僕も…は、やく…」
何も考えられない位にぐちゃぐちゃにして欲しい。航さんだけを感じて航さんの腕の中にいたい。
こんな事を思うようになるなんて…それに親だってまさか航さんとこんな事になってるなんて思いもしないだろうけど…。だからといって唯に後ろめたい気持ちなどなかった。航さんはただ一人の唯の特別な人で抱かれるといつも満たされた気持ちになる。一人じゃないんだ、と実感する事が出来た。だから航さんに抱かれるのも好きなんだ。
気持ちも体も充足感でいっぱいになる。
だから早く、なんてつい言ってしまった。
「唯も早く欲しいんだ…?ほんとに…エロ可愛いなんて反則だよな…いっつも俺も我慢できなくなるし」
「いい、もん…」
口調も航さんの前だと甘えたになってしまう。どこもかしこも航さんに甘えっぱなしだ。
「唯の後ろも硬くなる暇ないからか…指がすんなり入っていくな…中も早くってせっついているようにうねうねしてる」
「や…そんな…の…」
子供っぽいのを自覚してるのに身体がエロいなんてアンバランスだ。でもやっぱり航さんのが欲しいのは本当だからどうしようもない。
腰がもじもじと動くと航さんの指が唯のいい所を掠める。
「あ、あんっ!や…そこ…」
「やじゃなくていい、だろって言ってるだろう?もっと?」
「んん!…もっと…して…ぇ」
そこを弄られるとすごく感じるんだ。
「指でいいのか?」
「や…ん……航さんのがいい…」
「いい子だ」
航さんが唯の髪をかきあげながら額にキスしてくれる。気温が高くて濡れた髪は航さんに拭いてもらっただけなのにもう湿っている程度になっていた。
「挿れるぞ…」
航さんの低い声が耳に響いてきてぞくぞくと期待に身体が震えた。
「ん、ん…ぅ…」
大きい航さんが唯に中に入ってくる。
入り口が押し広がりながら少しずつ唯の中に航さんが納まっていく。
腕を伸ばして航さんに抱きつき息をゆっくりと吐き出すのはそうした方がが苦しくないと分かっているからだ。
唯の呼吸に合わせて航さんが唯の奥へと入ってくるのを感覚で追った。
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