「でもそれだけ俺に執心してるって事か…?可愛くもない身体だけどいいんだ?」
「なんで?尾崎の身体は綺麗だ」
「……綺麗???…んな事言われた事もないけど…克巳が気に入ってるならいいか…。克巳の身体が綺麗というのは分かるけどね。引きこもってるからか日焼けもあんまりしてないし、乳首ピンクでエロい」
かぁっと克巳の身体が熱くなってくると尾崎がふっとまた笑う。
「身体も薄くピンクづいてきた」
やっぱり尾崎は余裕だ。さっきまでとは全然表情が違う。
「それに名前でと言ったはずだけど?普段はそれでもいいけどね。ちょっと下僕みたいでいいよな」
「げぼ…」
なんてこと言うんだ、と焦ってしまう。
「そんなつもり…じゃ…」
「勿論。分かってますけど」
尾崎はくすくすと笑っている。
「…で?続き…してもいい?」
「…いちいち…言わなくとも…」
そんなのこうしてここにいる時点で分かるだろうに。尾崎も言っていた通りに克巳は抵抗も拒否もしないのに…。
尾崎がくすりと余裕の笑みを浮べたと思ったら克巳の首筋を舐めキスする。
「あ…のっ」
「ん?なんです?」
「風呂か…シャワー…しない、と…」
「いいです。後」
よくない、と言いたかったのに口は尾崎が自分の唇で塞いでしまった。そしてキスに夢中になっているうちに克巳のベルトに手をかけて穿いていた七分のパンツを下着と一緒に脱がされてしまう。
舌を絡められる濃厚なキスに頭がぼうっとしてて体が何されているか分からなかった。
気付いた時には全裸にされ、すっかり全てを尾崎の前に晒していた。
「…感じやすいのかな…?」
すっかり克巳の前は反応して先には雫が落ちそうになっている位だ。
「や…見るなっ」
「今更ですけど。この間も出してあげたでしょう?」
尾崎がエロい言葉で克巳を刺激してくる。
「キスだけで感じるし、俺が触ってるだけでも感じる…でしょう?ちょっと触っただけでもすぐにイったしね」
そう、だけど…。
恥かしくて泣きたい気分だ。尾崎は大人だし慣れているのかもしれないが、自分は初めてなのに。どうしていいか分からないのに。
「…?」
くっと克巳が唇を噛むと尾崎が顔を覗きこんできた。
「克巳…?」
目尻に涙が溜まってくる。こんなに自分の身体がいう事きかないなんて…。
こんなヤラシイ体だったんだ?
「どうか…?」
男なのに…こんな事されて悦ぶなんて尾崎は呆れるんじゃないだろうか?
「…克巳は言いたい事を堪えないで全部吐き出しなさい」
だってそんな事を言って嫌われたら?呆れられたら?
ふるふると首を横に振った。
「じゃあイかせませんよ?」
「あ、ぁっ!や、め…」
尾崎が克巳の根元をぎゅっと握った。
「言いなさい」
そう言いながらもう片方の手で目尻に浮かんだ涙の雫を拭った。その手つきが優しくてまた泣きそうになってくる。
「だ、って…こんな…やらしい、の…」
「…ヤラシイ事してるんですけど?」
「だ、から…俺が…そ、の…感じ…すぎ、て…」
「うん?…いいでしょう?もっと感じてぐちゃぐちゃになれば?」
「…や、だ…」
「やだじゃないです。…何が嫌?」
「だ、から…こんなの…呆れて…」
「呆れる?…誰が?」
「尾崎が」
「俺…?全然?敏感で感じやすくて可愛いだけですけど?」
え…?
「い、い…の、か?」
「当たり前でしょう。俺のキスにも身体にも全部に感じてるならいくらでも…」
「だ、って…初めてで、こんな…」
「だから、俺だけになら全然いいことでしょうに。キミは色々余計な事を考えるらしい。考えなくていいから…感じるままに喘いでイっていい」
「そ、んな…あ、ああ、んっ」
尾崎が根元を押さえていた手を緩めて上下にこすってきた。そんな事されればあっという間に欲望は出口を求めてしまう。
「やぁっ」
びくびくと身体を反応させると尾崎はさらにキスもして克巳の口腔を蹂躙する。
キスがこんなに気持ちいいなんて…。
克巳もキスを求め舌を自らも絡めた。声が漏れる。そして息苦しい。それでもキスしたくて、そして腕を尾崎の首に巻きつけてしがみ付くとあっという間に尾崎の手によって白濁を吐き出してしまう。
「ん、ぅ…」
ひくひくと身体を震わせそして荒く息を漏らしているとそれさえも尾崎によって塞がれてしまった。
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