恥かしくていてもたってもいられなくなりそうで、克巳は尾崎の顔を手で挟み、自分から尾崎にキスした。
こうすれば口を塞げるはず。
舌を突き出して尾崎の唇を舐めると尾崎の舌がそれを捕えて吸い込まれる。
「んぅ…」
鼻から息が漏れると尾崎の舌が絡んできて水音が響き、さらに身体が痺れてきそうにキスも気持ちいい。
「気持ちいい…?」
「…聞くな」
はぁっと克巳が熱い息を吐き出すと尾崎の手が克巳の前に触れた。
「んんっ」
「もう濡れてるじゃないですか」
分かってるなら聞くな、と言いたい。
「…聞きたいんです。言って?」
恥ずかしいヤツだな、と克巳が軽く睨むけれど尾崎はさらの克巳の、前を手で包み扱いてくる。しかもまた深いキス付きだ。
「…んっ…ぁ…」
「気持ち良さそう…」
人に触れられた事などなかったんだから!
「もっと気持ちよくなって」
「やっ…あっ!」
尾崎の顔がキスしながら下肢に向かっていき、そして克巳の勃ちあがっているそこが生温かいものに包み込まれた。
「な、め…っ!?あぁ…」
ねっとりと舐られ、括れや先を舌で突かれ、尾崎の口腔に含まれればじゅくりと先からはしたない液が漏れる。
「この間後ろも舐めてやったのに」
「やっ…」
そんな所で喋るなっ。
なんでこんな事尾崎は抵抗なく出来るんだ?
「尾崎っ」
「ん?…セックスの最中は名前でっていったでしょう?」
「ゆ、祐介…」
「はい?」
尾崎の手はゆるゆると克巳のものを離さないで口だけを離して返事した。
「アンタ…男の方…好きな、の…?」
「…はぁ?」
尾崎は素っ頓狂な声をあげ、一瞬動きを止めるとぷっと笑い出した。
「いえ?どっちかと言ったら女性の方好きかなぁ」
「ん、ん?」
…なんか尾崎の答えが微妙な気がする。でもそれ以上口を開こうと思っても思うように開けなくて、克巳の口から漏れるのは嬌声だけだ。
「や、んっ……いい、からぁ…」
じゅくじゅくと尾崎が口を使って克巳を追い立てていく。
「は、なせ…っ…出ちゃ…」
身体がいう事も利かないで蕩けそうだ。
「克巳、いいですよ?イって」
「や、だ…ぁ…ひゃ!つ、つめた…」
「ああ、ゴメン…すぐ温くなるからね」
克巳の後ろに冷たいものを感じて体がびくんと跳ねてしまった。
「あぁ…っ」
前も口で弄られ、後ろも指が入ってきたらしい。
「痛くない?」
「な、い…」
変な感じ…でもそこに尾崎の熱く滾ったものが入ってくるのはもう知っている。
「ゆ…すけ」
「すぐにでも入りたい位だけど…」
尾崎がそう言いながら口淫を続け、後ろも指で入り口を拡げながら克巳の中をかき回す。
淫靡な音が部屋に響き、克巳の嬌声が断続的に続く。出口を求めようとする熱い欲が克巳の中を走る。
「やぁっ…イく…っ」
腰を反らし、自分から尾崎の口に腰を押し付けるようにして欲を吐き出した。
「はぁっ……」
びくびくと身体を痙攣させたかのように震わせ、そして力が抜ける。荒い息が肩を揺らし、恥かしさに逃げ出したい位だ。
「え…?や!ちょっ!尾崎!?…の、飲んだ…の、か?」
尾崎が丁寧に口で克巳のものを口で後始末するように舐めている。
「ええ。そうですけど?…美味いですよ」
尾崎が顔を上げると克巳の中に入っていないほうの手で口を拭っていた。
「…美味い…?」
絶対美味くなさそうだと思うけど…と克巳は尾崎の顔を凝視してしまう。
「あ、あっ」
ぐりと尾崎の指が克巳の中を衝くと克巳は顎を仰け反らせた。そしてさっきまで前を舐っていた尾崎の口が今度は克巳の内腿に舌を這わせ所々きゅっと吸い上げていく。
「は、ぁっん」
イったばかりで敏感になっている身体はちょっとの事にも過剰に反応してしまう。
「後ろがまだちょっとこの間より柔らかい…」
「んんぅ」
ぬるりと出て行った尾崎の指が増えて中にまた入ってきたらしくさっきよりも圧迫感が増した。
「克巳のここ…指を咥えてひくひくしてる」
「そ、ゆ…事…言うなッ」
なんでわざわざ恥ずかしい事を口に出して言うのか!
「…克巳はこういう事されて嫌じゃない…?」
嫌だったらこんなおとなしく抵抗もしないでさせるわけないだろうが!
そう言いたくても中を弄られれば出る声はやはりいやらしい嬌声だった。
たくさんのポチいつもありがとうございますm(__)m
にほんブログ村小説(BL) ブログランキングへにほんブログ村 BL小説