本当なら克巳からもぎっちりと尾崎に縋りたい所だが怪我があるし、無理させない、触らない、と自分に意識させておく。
「何考えてます?余裕だ」
尾崎が克巳の胸の赤く色づいた飾りを食みながら意地悪そうな顔で克巳を見た。
「怪我あるから…無茶するな」
「余裕?」
「違う。傷開いたりしたら承知しないぞ。そんな事になったら今度はしっかり治るまでえっちしない」
「……それは…」
困る、と尾崎が顔を顰める。
「だったら無茶するな。絶対にだ。血なんか出すなよ。尾崎が血を流す所なんかもう見たくない」
「……じゃ克巳協力してね?…克巳だってしたいと思ってくれてるでしょ?前だってほら」
そっと克巳の勃ち上がってる中心に触れた。
「すぐにでも中に入れたい位だけど…先に一回出しておきましょうか?」
「……なん、でも…いい…んんっ」
尾崎が克巳の中心を包んで緩く扱く。
「色っぽいやらしい顔…見てるだけでもイきそうだ…俺のも一緒に…克巳も手…」
尾崎が克巳の手を掴んで克巳と尾崎のすっかり勃ちあがったそれを擦り合わせ一緒に掴む手に克巳の手も添える。
「や…擦れて…」
「気持ちいい?」
尾崎が克巳の耳を食みながら聞いてくるのに克巳は頷きながら尾崎の怪我していないほうの肩に頭をつける。
先からとろりと透明な液が出てきてさらに重なっている二本の滾ったモノを刺激する。
「んんぁ…」
声を抑えようとしても漏れてくる。
「声も聞かせて…我慢してる声も可愛いけど克巳の感じてる声も腰にくるから」
尾崎に甘く囁かれれば喉がのけぞりそうになる。
「とろとろしてきた…」
くちくちとやらしい音が室内に響いてそれが克巳の耳を刺激すれば余計に恥かしくなってくる。この恥かしさに慣れるなんて事ないだろうと思いながらも尾崎にされるのに身を任せてしまう。
「恥ずかしい?」
くすりと尾崎が余裕で笑うのが気に食わない。この!と思いながら克巳からキスすれば尾崎の舌は克巳の全部を味わうかのように口腔に入ってくると歯列を舐められ、舌を吸われる。
「ん…く…」
濃厚なキスも合わされた前からもいやらしい水音が漏れて耳を刺激する。離れたい衝動も起きるが、でも離れたくもない。
合わされる肌が熱を帯び、息があがってくる。
「や…だめ…だ…」
「出そう?いいですよ?一緒にイきましょう?」
克巳の手を尾崎の手が握り締めながらさらに勃ちあがってる互いのものを包み手を動かす。
「ん、んっ……」
「いい?…克巳」
「ん…いい…あ…ん…」
はしたない欲望に満ちた声だ。
「もっと感じて」
尾崎の熱い息も短くなっている。かさなっている怒張も大きく張り詰めているのを感じた。
「尾崎も…」
「気持ちいいですよ…克巳…」
「んんっ…」
尾崎の声にぞくぞくと背中に官能が走る。
「声だけでも敏感に感じるんだ?」
克巳の体が震えると尾崎が嬉しそうな声を漏らす。
「あ、ああぁっ」
尾崎の手が克巳の手を包んだまま強く握り締め動かすピッチを早めてくればもう出口はすぐそこだ。
「や…っ……で、る…」
「出して」
尾崎が耳元に囁き克巳を煽ってくれば放埓を放った。
息を詰め、びくびくと体を震わせると二人分の白濁が手を濡らした。
開放感に包まれ、息を荒く漏らし、体を弛緩させていると、同じく息を上げていた尾崎が濡れた手を克巳の後ろに這わせた。
「あ…尾崎っ」
「セックスの時は名前で」
「ゆ…すけ…」
素直に克巳が尾崎の名前を呼べば尾崎はよくできましたといわんばかりにキスする。
二人分の吐き出したそれを指に絡めながら尾崎の長い指が克巳の中にそっと入ってくる。
「本当はもっとゆっくりしたいんですけど…」
余裕がなくてと尾崎が苦笑しながら克巳の腰を抱きながら後孔に指を差し入れてきた。
「んんぅ」
尾崎を受け入れるためのものに変わった器官はその尾崎の指にきゅっと反応してしまう。
「エロいね…きゅっと締まってそのくで中がうねってる…。待ってたんだ…?克巳のココがして、って言ってる」
「言ってない」
「嘘ばっかり」
くすりと尾崎が笑いを漏らしぐっと克巳の内壁の奥にまで指を滑らせると中を刺激してきた。
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