ライオン
白い身体に薄い体毛。ピンク色の小さな乳首に勃っている中心も綺麗なものだった。
自分が使った事はないのだろうか?雪兎さんは抱かれるだけ?だから綺麗なのか?
なんて変な事まで考えた。
余計な事を考えていないともう見てるだけで刺激されてイってしまいそうになるから、とういうのもあるけど。
この綺麗な白い肢体に痕をつけてもいいのだろうか?
そっと獅王は首筋から鎖骨を舌で舐め、辿るときゅっと肌を吸い上げた。
白い肌はすぐに赤い色を散らす。
「んっ」
雪兎さんの鼻から抜けるような喘ぐ声を聞き、さらにあちこちに夢中になって唇を這わせて痕をつけていく。
雪兎さんを自分のものに出来るなんて思ってもみなかった。
夢中で身体のあちこちを吸い上げる度に雪兎さんの身体がびくびくと反応する。
こんな感じやすいエロい身体を作ったのは何人の男達なのだろう?
どうしても気になってしまうけれど今は自分だけのものだ。
「獅王…く、ん…」
「獅王でいいです」
「獅王…獅王…」
誰にも名前を呼ばせた事なんてなかったのに雪兎さんが呼ぶとなんて甘く響くのだろう。
うわ言の様に、そして喘ぐように身体をキスの度に震わせながら雪兎さんが名前を呼ぶだけでイきそうになるのにはホント参る。
今まで付き合ってセックスはしたけど、自分から好きになったのは雪兎さんが初めてだから…。だからなのだろうか?
雪兎さんはどうなのだろう?こんなに敏感なのは少しはやっぱり好意があるから?…だったらいいのに。
あちこちにキスマークを散らしていく。
「雪兎さん…あとどうしたらいい…?後ろ…に入れるんだよね…?」
「あ、…と…その…」
雪兎さんが顔を真っ赤にしながら手を伸ばしサイドのチェストの引き出しを開けてローションを取り出した。
「ゴムもつけたほういい…?」
「…それはどっちでもいいけど…。いや…本当はつけた方いいけど…その、中出しされると…次の日…大変だから…」
「じゃあ綺麗に洗いますから…中に出してもいい?俺病気もないです」
「俺も病気はない…けど…。いつもはゴムつけてもらってるし…」
雪兎さんがごもごもと小さく呟いている。
「今は俺の事だけ考えて」
ちょっとばかり面白くなくてそんな事言ったら素直に雪兎さんが頷く。
…スレてないよなぁ…と感心してしまう。そんな可愛い態度もわざと、というわけでもなさそうだし。
ローションを指に掬って雪兎さんの後ろに這わせた。
「んんっ」
冷たかったのか雪兎さんがぷるっと身体を震わせる様はウサギが耳を後ろに寝かせてるみたいだ。本当にシッポなんてないよね?と確かめたくなってくる。
「指で…いいのかな?」
「ん…慣らして…」
雪兎さんの指示通りに指を後ろにそっと入れてみた。
「せま…これ…入る?ほんとに…」
「…多分…大丈夫だと思うけど…」
息を乱しながらも律儀に雪兎さんが答えてくれるんだけど、もっと意地悪な事を言いたくなってくる。
子供が好きな子をいじめたいという気持ちがよくわかる。
エロい事も言わせたいし、ちょっと泣かせてもみたくなる。
その反対でとろとろに溶かすくらいに優しくもしたいんだけど、なにしろ自分がそんな余裕が持てるかが問題だ。
すでにもう雪兎さんのエロい顔と身体を見ただけでも張り詰めてるのに。入れたとたんにイっちゃうなんて恥ずかしい事態だけは避けたいけど…。
雪兎さんとキスを何度も交わしながら後ろで指の抽挿を繰り返す。
段々と柔らくなっていきそしてさらに指を増やすと奥まで差し入れる。
…そういや前立腺あるはず…どこにあるんだ…?
雪兎さんの中を探るように指で中をかき混ぜながら蠢かし奥も探っていく。
「あ、ああっ!」
こりとした場所を探し当てると雪兎さんの身体がびくびくっと跳ねた。
「ここかな…?」
「んんっ!獅王…そこ…いいっ」
雪兎さんが声をあげ腰を揺らしてくる。
「そうみたいだね…」
背中を反らし白い喉元を晒して官能に身を任せる姿が妖しくも綺麗だ。
こくりと獅王はその刺激的な姿に生唾を飲み込む。すっかり雪兎さんの身体は獅王の指に従順に反応して前からも透明な液を垂らしながら反応している。
前にもすっかり勃ちあがっている前にも触れ、さらに指を三本に増やすと獅王に先を促す嬌声があがる。
「えっろ」
思わず小さく呟きながらもまた唇を重ねると雪兎さんの舌が貪るように喰らいついてきた。
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