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ライオンとウサギ 17

ライオン

 これ…絶対やばいって…。
 ほとんど同時に達し、雪兎さんは荒い息を漏らしたまま今度は身体を弛緩させた。
 白い肌が全体的に上気して薄くピンク色に上気し、さらに唇や乳首は紅色に色づいている。
 雪兎さんの放った精液が身体を濡らし、弛緩した身体を目にすればもうそれだけでまた獅王の中心は熱を持ってくる。
 「んっ…獅王くんの…」
 はぁ、と息遣いが整わない雪兎さんの声はたどたどしくてさらに煽られる。

 「また…おっきく…な、って……?」
 「ん…。もいっかいしてもいい?足りない」
 「…いいよ」
 うっすらと笑みを浮べる雪兎さんに獅王はゆるゆると腰を動かし始めた。

 「さっきより中がうねってる…」
 「んん…はぁ、ん…」
 色っぽく漏らす雪兎さんの声にも熱が籠もっているようだ。目元の泣きボクロにキスしてさらに唇を覆うと舌を絡める。
 指でツンと立ち上がった乳首を摘めばびくびくと敏感な身体がすぐに反応する。
 もう雪兎さんのそんな姿を見せられ、さらに繋がったままで雪兎さんの中の熱い体温に包まれている屹立はあっという間に力を取り戻す。

 どこもかしこも綺麗で色っぽい。エロい身体だ。
 ちり、とこれを知っているのが自分だけじゃないというのには焦燥感が浮かぶけれど、過去に嫉妬しても仕方ない。
 「雪兎さん…好き」
 耳元に囁きキスするとびくびくと雪兎さんの身体が震える。

 「可愛い」
 「いい…から…動いてっ」
 雪兎さんも足りなかったのか腰を揺らして獅王を煽ってくる。
 「雪兎さん…足りないんだ…?貪欲な身体なんだね」
 「う、るさい…いいから…早く…」
 きゅ、きゅと中を締め付けられうっと声を漏らし、ならば、とまた獅王は腰を突き動かし始めた。

 好きと言っても雪兎さんは答えてくれない。
 そりゃよく知りもしないくせに好きかどうかなんて分からないだろうけれど、それでも自分の腕の中でこんなに淫らに乱れていれば期待したくなる。
 今は身体だけでもいい。その内ちゃんと雪兎さんからも好きと言って貰えれば、それでいい。

 年を気にしてか、男が初めてなのを気にしてか雪兎さんは自分が優位に立ちたいらしい。言葉の端はしが獅王を煽ってくる。
 「ああん…もっと奥…」
 「ん…ここでしょ?」
 雪兎さんの感じる所を突くと雪兎さんがぎゅっと抱きついてきて身体を震わせる。
 「動きますね」

 またがんがんに雪兎さんの中を衝き始めると雪兎さんの敏感な身体の前がむくりと勃ち上がってきて雪兎さんも感じているのが分かる。
 「いい?」
 「ん!いい…から…早く」
 ねだるように言われればもう獅王を止めるものは何もない。

 身体の相性がいいのか獅王の怒張もすぐにまた熱を放出してしまうと雪兎さんも白い喉を仰け反らせて大きな嬌声を上げて達する。
 白い喉元に噛み付きたい衝動を抑えながら荒い息を漏らし呼吸を整えるが、雪兎さんの中がぴくぴくと収縮を繰り返せばそれに煽られてまた獅王の中心が反応してしまう。

 「ん…やぁ……また…?」
 「ん…また反応しちゃった。止まんない…いい?」
 「いい…けど…」
 「空になるまで搾り取られそうだ…」
 ゆるゆると腰を動かすだけですぐに力を取り戻す自分の節操のない屹立に苦笑してしまいそうだ。

 こんなに続けざまなんて初めてだった。
 いつも義務のような感じだったのに…好きな相手だとこんなになるのか、と思いながら雪兎さんの体にキスの痕を残したり、手であちこち滑らかな肌の感触を楽しんだりしながら雪兎さんの中を衝いていく。
 雪兎さんの体は放った精液でどろどろで、それが獅王の身体にも擦りついているがそれがまた扇情的で獅王を煽ってくるのだからもう止めようもない。

 半分意識が飛んでいるのだろうか、半開きになった口から赤い舌がちろちろと見えるのももうどれもがエロい。
 「雪兎さん…好きです…」
 耳元に囁くだけでも反応する雪兎さんの敏感な体にもう夢中で貪りつく。 
 どこもかしこも綺麗でエロくて…図書館で見るストイックさとは無縁のようだ。

 おとなしそうな清楚な感じだったのにこんなにエロいなんて嬉しい誤算だ。あとは自分が大事にして離さなければいいんだ。
 なにしろウサギは自分の獲物だろうから。大事に大事に囲っておこう。

 「あ、ぁ…また…イっちゃう…」
 「いいよ…俺もまたイきそう…」
 「あぁぁっ…」
 喘ぐ声にも力を無くしてきて雪兎さんは薄くなった白濁を放つとだらりと腕を投げ出した。

 「雪兎さん…?」
 失神してしまったのだろうか…?
 あまりもがっついてしまった自身に獅王は苦笑を漏らした。


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