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ライオンとウサギ 39

ライオン

 まじでエロ…。
 いや、いいんだけど!
 残念なのは顔を見られない事だけだ。雪兎さんの感じてる顔が見たい。

 目の前には熟れたように赤く色づいてる獅王を咥える入り口がさっきから獅王の視覚を刺激して誘っている。
 白い尻を揺らして、誘われるままそこに舌を這わせ唾液で濡らせばやらしく光っている。
 獅王のものより小ぶりな屹立もすでに先から透明な雫を垂らし、手でこすればやらしい粘着質な音を漏らしている。
 どこもかしこもやらしく見えてしまう。
 指を這わせれば誘うように入り口がさらにヒクつき舌だと奥まで届かないのがもどかしいのか入れてなんて誘う言葉まで飛び出す。

 それでどこまで我慢すればいいのか。
 もうすぐにでも中を犯して思い切り衝きたい衝動に駆られる。
 でもそれじゃ雪兎さんを傷つけてしまうだろうから勿論しないけど。
 こんな可愛くてエロい人がフリーだったなんて信じられない位だ。
 過去の事も凄く気になるし聞きたいけれど、とにかく今は雪兎さんに好きって言ってもらわないと始まらないと思う。

 お試し期間みたいな感じだろうか?まだちゃんとお互いが好きでって感じじゃないから。それでも獅王は雪兎を捕まえていられるならいい。
 今はまだ嫌われていなければ。
 雪兎さんはウサギだからきっと寂しいのもダメなはず。寂しい思いをさせない位べたべたにすれば獅王なしじゃいられなくなるかも。

 あまり図々しくない程度に…ってすでにかなり図々しいとは思うれけど、雪兎さんに許される範囲で押していかないと。
 どうやら自分から積極的に跨ってくるくらいだからセックスはOKらしいし。
 でも今日は少し抑えて…一昨日みたいに好きにしちゃったら明日仕事の雪兎さんは大変だろうから。
 目の前で妖しく獅王を誘う熟れて濡れた入り口に指をつぷりと差し込んだ。
 唾液では濡れが足りないか…手を伸ばしてこの間の引き出しからローションを取り出し、指先で少し擦り冷たさを緩和させてから後ろに這わすと、すでに待ち構えて蠢いていた入り口な逃さないとばかりに収縮してくる。

 「んん…ぅ…」
 びくんと白い尻が揺れそれだけで獅王のいきり立つものもさらに反応してしまう。
 早く中に入りたい…。
 今にも暴発してしまいそうな位にはちきれそうな欲を我慢する。
 中を弄りはじめると雪兎さんの神経は快感に獅王のものよりも自分の快感を追い始めたらしく手や口がおざなりになったが、かえってそれで助かった。

 雪兎さんの口に出したい気もするけれど…。
 それはまた今度に取っておこう。
 「雪兎さん…いい?」
 ゆらゆらと腰を揺らして声を悩ましげに漏らしている。気持ちよさそうな雪兎さんに獅王も満足だ。
 「ん…いい…」
 「でも足りないんだよね?」
 「ん……もっと…」

 指を増やして中をかき混ぜるともっと、とさらに腰を蠢かす。
 足の付け根や尻の近くにもキスマークを散らすと上気した肌に咲く花のようにさらにエロさが増す。
 「雪兎さん…入れていい?」
 「ん!…入れて」
 雪兎さんももう物足りないのか自分から体勢を変えてきて、獅王はそんな雪兎の体を押し倒すと上に乗り後ろに自身を宛がった。
 「ああ…はや、く…」

 少し自分を抑えようと思ったのに急かされて、すぐにでもイきそうなのに…と思いつつ雪兎さんのおねだりを叶える。
 「…ううん…やばい…」
 柔らかくなっている雪兎さんの中がひくひくと獅王を包み込んでいく。
 「獅王の…おおきい」
 少し黙ってて欲しい。じゃないと顔と声だけでもイってしまいそうだ。
 官能に歪んだ顔はヤラしくて中もその通り。全部が獅王にとってはもうハンパなく切羽詰ってる。

 「だめ…一回イっちゃっていい?」
 「ん!俺も!…もうイきそう…まだ入っただけなのに…気持ちいい」
 雪兎さんが自分から獅王の下で腰を揺らし始める。
 「待ってってば…」
 「待てない」
 ぎゅうっとしがみつきながら雪兎さんに翻弄され追い立てられる。

 「あぁん!…獅王…っ…はや、く…」
 「分かりました」
 もうすぐイったってどうにでもなれ、と獅王はがつがつと腰を揺らし始める。
 キスしながら唾液を混じらせ、雪兎さんの声を飲み込み、二人でイったのは本当にすぐだった。
 「まだ…も一回だけ…いい?」
 「うん…もっと…もっと足りない」

 …だから!そんな事言われたら止まらなくなるって!雪兎さんは明日仕事なのに!
 「もう一回だけ…ね?」
 「ん!ん!」
 雪兎さんが早くとねだって腰を揺らせてくれば獅王は従うしかないのだ。


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