ライオン
「本当は時間をかけてもっとゆっくりしたいのに…雪兎さんをイかせてどろどろにしたいのに…いっつも余裕なくなる」
苦笑を漏らしながら獅王が指を抜くと後ろに熱く滾ったものを押し当てた。
「はや、く…」
欲しいと雪兎さんは熱のこもった眼差しで獅王を視線で誘っている。
獅王が先を押し当てるとそれが欲しくて腰をくねらせ早くと腰を押し付けてくる。
「ほんとエロすぎ」
「ダメなのか…?」
「いえ。最高です。俺のエロウサギさんがステキすぎて自慢したいんだけどなぁ…」
潤んだ目と目元のホクロが妖しく獅王を狂わせる。ぷくんとした紅い唇も乳首もどこもかしこもやらしい。
獅王の手が回りそうな細い腰も白い肌も、その奥の淫らに収縮を繰り返す最奥も獅王を全部求めているように感じてしまう。
相性がいい、どこじゃなくて本当にもうきっと誰も抱けないと思う位にどこもかしこも獅王を誘惑してくる。
「焦らす、な…」
物足りなさそうな顔で雪兎さんが早く入れて、と訴えてきて獅王は細い腰を掴むとぐっと中に押し入れた。
「あ、ああぁっ!」
びくびくと、雪兎さんが入れただけで体を震わせて腹に白濁を巻き散らかせた。
「…え?…イっちゃった…?」
「やぁ…っ」
驚いて声を出したら雪兎さんが息を荒くしながらも顔も耳も首まで真っ赤にして顔を覆っていた。
「だ、って…っ!」
「そんなに焦れてたんだ…?」
「だから…いい、って言ったのに…」
目を潤ませてき、っと獅王を睨んできたけど、それがかわいいんだから凶悪的だ。
「いくらでもイっていいよ?…そんなによかったなんて…知らなかった…」
「俺だって!こんなの…初めて…恥ずかしいっ……いい年して…」
「…可愛い」
こんなに感じてくれてたなんて獅王にとっては嬉しい事だ。一緒にイけなかったのはちょっとばかり残念だけど。
「…一緒にイきたかったんだけどなぁ」
「だ、だ、…って!」
きっと自分からも言葉で気持ちを確かめて気持ちが高揚していたのだろう。
「今度は一緒ね?」
緩く雪兎さんの中に入ったものを擦り始めると雪兎さんの中は一度イったからかぴくぴくと獅王を締め上げてくる。
「ん…雪兎さん…それじゃ俺もすぐイっちゃうそう…中がうねうねしてる」
「ば……」
体も敏感になっているのか、言葉と獅王の腰の動きだけで雪兎さんの体もひくひくと反応してる。そして今達したばかりなのにもう緩く勃ちあがりはじめていた。
「やらしいなぁ…」
「あ、んっ…」
息を乱して雪兎さんは自分からも腰を振りはじめる。それに煽られれば獅王だって止まれるはずもない。
「も…だめ…我慢無理だ」
がつがつと雪兎さんの体を貪るように腰を穿ち始めると雪兎さんは白い喉を仰け反らせた。そこに唇を寄せ軽く吸う。明日も仕事があるのだから見える所にぎっちりキスマークをつけられない。その代わり見えないところには紫色になる位につけていく。
体を擦りあわせ、雪兎さんの放った白濁が泡立ち、体もひくひくと痙攣しそうな位に感じているらしい。
肌に手を触れるだけで感じて震え甘く声が漏れる。
キスをねだり、言葉をねだり全部を叶えていく。
「雪兎さん…好き…離しませんから」
「ん!んっ…もっと…言ってっ…」
こんなに独占欲にまみれているのに雪兎さんにはまだ足りないらしい。
汗を滴らせながら腰を穿ち深く奥を衝く。
「ああっ!」
出したばかりなのに雪兎さんの前もすでにびくびくとしてまたイきそうな位に勃ちあがっている。
「またイきそう…?」
「んっ!いい…イきそう…やぁ……しお…は…?」
「俺も…もうイきそう…いい?」
「ん…ほし……中に…出して…っ」
またそういう事を言って煽るんだから。
キスをしながら舌を絡め、いやらしく唇を半開きにして唾液を零しながら訴える雪兎さんはエロくて綺麗でぞくぞくする。
「ん…は…」
それに獅王までもが声が漏れる。するとますます雪兎さんは後ろを締めてくるんだから始末が悪い。
「イきそ…」
「いい…イって……お、れも…また……」
獅王にしがみつきながら黒い髪を乱し雪兎さんが訴え、ぎゅっと中を締め付けてくればもう最奥に放埓するしかなかった。
「ん…んん…」
迸りを感じてか、雪兎さんも体を震わせてまたびくびくと白濁を放つ。
荒い息で肩を上下しながらキスを貪った。
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