ライオン
かぁっと真っ赤になったウサギさんのパジャマのボタンを外し剥いでいく。
「うちに来て疲れた?」
「ううん…獅王の家族は温かいから疲れない」
「温かい…というかそれぞれが言いたい事でもなんでも我慢しないで主張するからね…うるさいときはうるさいって言っていいんだよ?」
「うるさくないよ?…構ってもらえるのは嬉しい」
「…だよね。寂しんぼウサギさんだもんねぇ。…俺が雪兎さんから離れるのはもうなしです。…だって離れた途端に過去の男と会ってるし」
「あ、れはっ…別に!疚しい気持ちじゃなくて」
「でもあっちは未練たらたらって感じだったでしょ?俺睨まれたもん。それに雪兎さん庇うようにしちゃって。雪兎さんは俺のなのに!」
かりと雪兎さんの胸にある赤く色づいた突起を口に食むとびくっと雪兎さんの体が反応する。
「ここも俺の」
「獅王…だけ…」
雪兎さんが小さく甘い声で囁く。
「どこもかしこも俺だけのね。…過去の事は過去でいいけど。俺だって人の事言えないし」
「そうだよ!獅王だって…ここ二週間ずっとクライヴと一緒だったんだろう?俺だって…」
むすっと雪兎さんが真っ赤な顔で口を尖らせ面白くないという顔をするのが可愛くてキスしてしまう。
「じゃ、おあいこね」
どうしてこう可愛い事ばかりするのか。
「雪兎さん」
いそいそと雪兎さんのパジャマを全部脱がして体をひっくり返す。
「んん…」
雪兎さんが獅王の枕に口を手で覆いながら顔を伏せる。
なんかいつも雪兎さんの家でばっかりだったから自分の部屋にこうして雪兎さんがいるのが新鮮だ。
「ね…今度ラブホ行きましょう?」
「…は?」
「あ、旅行でもいいけど。温泉とかもいいよね。冬で寒いし。部屋風呂あるところとか。雪兎さんが休み取れればなぁ…やっぱ年末年始かな…?外国で年越しもいいけど、温泉で年越しもよくないですか?」
「…いいけど…あ、あぁっ」
話しながら雪兎さんの腰を上げ、白い双丘を割れば薄紅の秘部が獅王の目の前だ。熟れたそこはひくひくと獅王を誘っているようで、迷う事なくそこに舌を這わせる。
「んんんっ」
くぐもった雪兎さんの声にちょっといけない気分になってくる。無理やりじゃないはずなのに声を我慢する雪兎さんの耐える声も色っぽいというか…。
昨日もしてるからか雪兎さんのそこは柔らかく舌で舐めながら指を這わせれば呑み込まれるように指が吸い込んでいく。
「んんっ…」
指で中をかき混ぜるようにぐりと回すと雪兎さんの声が震え、体もびくびくと震えている。
「中柔らかいね。きゅって締まってくる」
「う…るさい…あ、ぁぁ…んっ!」
くいと雪兎さんの中で指を曲げると声を上げて慌てて雪兎さんが口を塞いでいる。
「俺…Sッ気ないと思ってたんだけど…ちょっと雪兎さんには意地悪したくなっちゃうな…」
「そんな、の…いつも…じゃない…かっ」
「ええ?心外だなぁ…雪兎さんのいいように感じやすいようにっていっつも思ってるのに」
わざと雪兎さんの感じ安いポイントを避けて指で中を捏ねれば雪兎さんの腰を揺らす。
「なぁに?」
「ばかぁ…早く…」
甘い雪兎さんの官能に塗れた声がいい。
獅王だって早く中に入れたい。もう何度も抱いた体の中に入れば充足感と快感に満ちるのは知っている。でももっと苛めたいという邪まな思いもつい過ぎってしまう。
だが本気で雪兎さんを泣かせたいわけではないのだ。
うつ伏せにされながら雪兎さんが後ろを振り向き目を潤ませ早くと訴えられれば獅王の思惑なんてあっという間に崩れ去ってしまう。
「入れちゃいますよ…?」
さっさと自分にも雪兎さんのものにもゴムをつけてしまう。
「んっ」
バックのまま雪兎さんの腰を掴みゆっくりと挿入していく。
「バックもいいね…雪兎さんはあんまり好きじゃないみたいだけど。後ろからだと俺のが雪兎さんに埋まってるとこ丸見えでエロい」
「バカッ…は…ぁ…んっ」
半開きになってる口元も目元も白い肌も腰もどこも獅王の視覚に魅惑的に映る。
雪兎さんと結合している場所を眺めながらゆっくりと腰を動かしていく。
「や…早く」
小さく抗議の声。
「…エロには素直だよね」
自分のいい所を衝けと雪兎さんからの要望にぐっと獅王が腰を押しつけるとひくひくと雪兎さんの体が震える。
…いいらしい。
「…動きますよ」
そのまま雪兎さんの腰を掴み腰を打ちつけると雪兎さんが獅王の枕にくぐもった声を聞かせていた。
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