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2012.08.30(木)
「れ、怜さんっ」
「ん~~?なにかな?」
明羅の抵抗もむなしくあっという間に全裸にされた。
恥かしくてタオルケットを引き上げようとしたらそれは怜に取り上げられてベッドから放り投げられてしまう。
「は、恥かしい」
「全然」
いえ、怜さんじゃなくて俺が!
明羅はどうしていいか分からず怜に背を向けた。
その明羅をくっと怜が笑って顔を包むと向きを戻し、再びキスしてきた。
「ふ……」
明羅の息が甘く漏れた。
怜の舌が明羅の口腔を好きなように動いている。
歯列をなぞられ舌を絡められる。それに応えようとして明羅も拙いながら怜の舌を追えばさらに熱を帯びたように吸われた。
「ぁ…怜、さん…」
声が上擦るのも恥かしい。
こんなの全部が初めてだ。
どうしたらいいのか全然分からない。怖い、のではないけど。
でも、怜さんは女の人と付き合っていたわけで、自分はそうじゃないから…。
それなのに怜にキスされるだけで淡白なはずなのに自分の身体が熱を持ってくるのが分かって余計にどうしようとうろたえてくる。
幻滅されたら…?
それが怖い。
「…何考えてる?」
半分熱を持っている身体を悟られたくなくて明羅は身を捩ろうとした。
「逃さない」
「だって!…」
今更だけど泣きたくなっている。
「俺、女じゃないし」
怜が明羅を凝視した。
「………俺にヤられるのがやだ?」
「ちが…じゃなくて…怜さん、が…」
「ん?ああ…」
怜が鬱蒼と笑ってそして身体を明羅に擦りつけて来た。
う…。
「何も問題ないけど?…つうか何馬鹿な心配してるわけ?そんなのとうに確認済みだろうが」
そりゃ、前に、触られたけど…。
かぁっと明羅は耳まで熱くなってくる。
「やっ…」
怜に乳首をつままれて思わず声が漏れる。こんなの女の人じゃないんだからただの飾りみたいなものだと思ってたのに怜に触れられればそこから疼きが湧き立つ。
「肌、白っ」
「日焼け、もあんまりしなくて…」
恥ずかしくて恥ずかしくてどうでもいいことを口にしてしまう。
「ぅ…」
さらに捏ねられる様にされればもっと声が出そうになって明羅は口を押さえた。
「…セックス、した事は?」
ぶるぶると明羅は首を横に振った。あるわけない。
女の人に、は中学の時にクラスの男達が本回したりして知ったけど、自分は何もない。
「…キスだって…」
「初めて!?」
驚いた声を上げられて明羅は恥ずかしくなった。
「今時はススンデるんだと思ってたが…」
だけど怜が妙に嬉しそうなのに気づく。
しかし今時って…。
思わずぷっと笑ってしまった。
「なんだ?」
「だって、今時、って…」
「…10年も違けりゃ一昔前だろう。もいいから黙っとけ」
怜が明羅の口を覆った手を外すと唇を塞いだ。
そして怜の手が、ピアノを奏でる手が明羅の身体に触れている。
それだけで明羅はどうにかなってしまいそうになる。
怜の唇が首を伝って鎖骨に向かって、キスを落としていけば明羅の心が震えた。
「怜さんっ…」
意味もなく名を呼んでしまう。
怜の手が起ちあがった明羅に触れた。
「やっ…」
前にも与えられた自分の手と違う強烈な快感がよぎる。
ゆっくりと怜の手が動いた。
「ぁ…怜さんっ…」
明羅の背が仰け反った。
怜の唇と舌が飾りだと思っていた乳首を嬲っている。
つんと立ち上がってきたそれを舌で転がすように舐められ、吸われ、そして手は明羅に愉悦を与えていた。
怖い…。
怜が怖いのではなくておかしくなってしまいそうな自分が怖かった。
「…イっていいぞ?」
「や…や…だ…」
前も明羅だけだった。また…?
「怜さん、は…?…ぅ……」
「……お前が気持ちよくなった後な」
今日は明羅だけではないらしい事に安心した。
「う、あっ!な、何…?」
後ろのありえない所にひやっと冷たいものを感じた。
「ローション」
「?」
とろりとした液体を感じたと思ったら中に何かが入ってくる。
「や、やぁあっ!」
明羅は逃げようとして身体を浮かせたが前も怜の手が触っているので逃げられない。
「だめ。覚悟してって言っただろ?」
「だ、だって…」
「………知らないのか?男同士はここ使うんだ」
「ひぁ…っ」
怜の指、なのだろうローションのおかげでするりと内側に入ってきたのに間抜けな声が上がった。
………無理っ!