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翼を休めて。(後) 6

 ゆっくりと千尋先輩が岳斗の中に入ってくると、孔がこれ以上広がらないという位に広がっている気がする。
 岳斗は短く息を吐き、呼吸を整えた。
 「ち、ひろ…先、輩……っ」
 好き…。
 こんな恥ずかしい格好だって、なんだって千尋先輩が求めるならいくらでもする。
 「岳斗…」
 千尋先輩の声が掠れている。
 その千尋先輩のえっちい声にまたきゅっと中が反応して締まってしまったのが自分でも分かると、すかさず千尋先輩も口を開く。
 「イイ、んだ?締まった…」
 だから!なんでいちいち恥ずかしい事言うかなぁ…。
 恥かしくて身体を捩ろうとしてもしっかり腰を掴まえられているのでそれも叶わない。
 もてもてで女子が纏わりついてた千尋先輩と違って岳斗は初心者なのにっ!

 「…ずる、いっ!」
 「うん?」
 「ああ、っんっ!」
 ず、っと奥まで千尋先輩が入ってきて思わず声があがる。
 「何がずるい…?」
 そう言いながら千尋先輩が繋がっている結合している所をさわりと撫でたのにふるっと岳斗が震えた。
 「や、…ぁっ!……だ、て…俺…初め、てなのっ、に……こ、…んなのっ……」
 「刺激強すぎるって?……岳斗が俺以外に目いかないように、な」
 「あ、ああ、…ぅんっ!!」
 ズッと千尋先輩が腰を引いたのにまた声が上がった。

 「い、か…ないっ!……ち、ひろ…せ、んぱい…だけ…っ」
 そしてまた千尋先輩が奥まで穿ってくる。
 「やぁあっ!…深、い…よ、ぉ……」
 いつもよりも奥に千尋先輩を感じてしまう。
 「ああ、岳斗のココが美味そうに咥えてるのが丸見えだ…」
 「やっ!!……は、ぁっ…ぁあ……」
 千尋先輩の腰が打ち付けられ、みちみちに広がった岳斗の後ろを刺激してくる。大きく腰を引かれた後に奥まで千尋先輩の張り詰めたものがぐ、っと侵入してくる。
 腕はもう力が抜けてただシーツを掴むだけ。

 「や…千尋、先輩…や、だ……」
 抱きしめられない。千尋先輩だって分かってるけどこれじゃ千尋先輩の香りもなくて、声も遠い。
 「や、だぁ……っ!」
 千尋先輩は岳斗が嫌がったのに気付いて動きを止めた。
 「あ、ぅ…っ!」
 ずるり、と千尋先輩が中から抜けるのに背中が総毛立つ。
 そしてくるりと身体をまた反転させられた。
 「こっちの方がいい…?」
 「う、んっ!だ、って…」
 千尋先輩の顔が目の前に来て岳斗は首に手を回して抱きしめた。

 「ああ…そうだ、な。顔が見えない…」
 「千尋先輩…」
 そしてそのまままた千尋先輩の怒張したものが再び岳斗の中に埋まってくる。
 汗ばんだ身体、息遣い、匂い、表情、どれも感じる事が出来る。
 ぎゅっと千尋先輩の首に抱きつき、身体を激しく揺さぶられる。
 千尋先輩の胸元の十字架もぶつかって小さな音をたててるのが聞こえる。
 「ち、ひろ…せんぱ、い…っ…」
 「岳斗っ…」
 耳元に聞こえる千尋先輩の熱の籠もった声。
 岳斗の身体も汗ばんでいる。
 千尋先輩の髪を梳きながら官能に顔を歪ませる岳斗に、千尋先輩が貪るようなキスを繰り返す。

 「イっちゃ、う…っ」
 「ああ…岳斗…一緒に…」
 さらに律動は激しさを増し、千尋先輩の息も上がってくる。
 「やまとっ…」
 「あ、あああんっ!」
 ぐっと奥まで穿たれ、思わず千尋先輩の首に縋るように腕を巻きつけ、身体を震わせると千尋先輩が奥に白濁を放つのを感じ、そして岳斗のまたどくりと精を吐き出した。
 どくどくと岳斗の中で千尋先輩が脈打つのが分かる。
 ひくんと思わず岳斗が身体を震わせると千尋先輩がくすっと笑った。

 「分かる、か?」
 「え…?あ、…なに…?」
 達したばかりの岳斗は浅い息を繰り返しそして身体を弛緩させた。
 「あ、ああ…んっ!やっ!」
 千尋先輩がまだ中に入ったままでちょっと身体を引くとぐちゅりと岳斗の中が音をたてるのに真っ赤になる。
 もしかして、ゴム、してない…?
 「中がとろとろになってる…」

 「やっ!な、んで、千尋先輩、そんな…エロい事ばっか、言う、のっ!?」
 「そりゃ、岳斗が恥ずかしがって照れるのがカワイイから」
 ぐいとまた腰を押し付けてくる。
 「やっ…!」
 そしてゆるゆると千尋先輩がまた腰を動かし始めた。
 すでにもう岳斗の中でまた千尋先輩が漲っている。
 「ま、た…?」
 「ああ。いくらでも、って言ったろ?」
 「そ、んな…っ!あ、ぁっ!」
 敏感になっている中を刺激されればまた岳斗の背が反ってしまう。
 「ほら…岳斗ももっとって言ってるし?」
 言ってない、よ…、と言いたかったけど岳斗からもう声は嬌声か喘ぐ声しか出なかった。
 
  
  
 

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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