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翼は輝き、煌いて。 8

 「待ってたんだ?逃さねぇ、って岳斗の中が言ってるけど?」
 「い…ってない…よぉ!」
 「だって中ひくひくしてるし、絡んでくる。締め付けてくるし」
 「や、だっ!…そ、な…エロ…い事……」
 いっつもわざと言うんだから!
 かっと岳斗が恥かしくて顔を赤くするので千尋先輩はわざと言うんだ。

 「…待ってる…もん…いつ、だって…して…ほし…あ、ぁっ!」
 「…ばっか!…おま……そんな事言ったら止まれねぇぞ?」
 岳斗の中で千尋先輩がさらに大きくなった。
 「キスマーク消えるくらいシテなかったんだから…覚悟しろよ?」
 「いい、もん……あ、ああ、ぅんっ!」
 乳首を優しく抓られながら奥を衝かれたのに声が出る。
 さらにキスで湿った音を響かせ、もうどこもかしこもやらしい音ばかり。
 「岳斗クンやらしい…エロい岳斗も大好きだぞ?」

 交わされた唇の口の端から唾液が伝っていく。
 千尋先輩の胸の天使の翼と岳斗の天使の翼が擦れて音を立てている。
 まるで両翼が揃ったように…。
 耳元にキスされ、頬に、唇に、首に…。いたるところにキスが降ってくる。
 「ち、ひろ…せ…ぱ……ぃ…」
 身体を激しく揺さぶられながら千尋先輩が律動を繰り返す。
 「あ、ぁっ!…」
 「岳斗…っ」

 高校の時でも大人っぽかった千尋先輩だけど、さらにカッコよくなったと思う。
 ファンもいっぱいいるし、もてるのに…。
 「ち、ひろ…せ…んぱ……んぅ、あぁ…っ!」
 穿たれているところからじんじんと熱を感じる。身体中熱くて…。
 「ベース…み、たい…よぉ……聴、きたい…よ……千尋、せんぱ、いの曲…聴きた、い…んっ!」
 「…ああ…岳斗…」
 あの新人クンとじゃなくて!エール・ダンジュのが…聴きたい!見たいんだ…。
 「…分かってる、岳斗…すぐだ…」
 千尋先輩も息遣いが浅くなってくる。
 「岳斗…イク、ぞ…」
 「あ、あぁ…んっ!…お、れも…イく…っ……!」
 さらに激しい抽送そして奥にぐっと千尋先輩が衝かれると、岳斗の身体が震えて白濁を放ち、そして千尋先輩の熱も身体の奥に感じてさらにぎゅっと岳斗は後ろを締め付けた。

 「っ!」
 千尋先輩も息を詰め身体を震わせると、そして短い息を繰り返す。
 それにさらにきゅっと岳斗は感じてしまった。
 「んっ!」
 「…締めるなって…おま…ホント参る……」
 はぁ、と千尋先輩が溜息を吐き出す。
 「ほんと…敏感な身体だな…」
 つっと身体をなぞられればまたぞくぞくと感じてしまう。
 「中が蠢いてる…。足らねぇ?」
 くっと千尋先輩が笑いながら岳斗の額と自分の額を重ねる。
 そんな事…。
 かっとするとまた千尋先輩が笑った。

 「ほら、また締まった。足らねぇって身体は正直に言ってるのに、岳斗の口は言わないのか?」
 「いじわるっ!」
 真っ赤になって岳斗は千尋先輩の首にぎゅっとしがみついた。
 「え!あ、何?」
 するとそのまま身体を起こされ、向かい合わせに身体を抱きしめられた。
 「こうすればもっと奥まで感じられるだろ?」
 ずん、と千尋先輩に下から突き上げられて岳斗の身体が跳ねる。

 「キスも出来るし、抱きしめてられる」
 舌を絡めながら千尋先輩が腰を下から突き上げてきて、岳斗はぎゅっと首に回す腕に力を込めた。
 「あ、ああぁっ…っ!」
 腰を抱きしめられ、奥を衝かれ、敏感になって感じすぎる岳斗の身体はすぐに官能に従順に反応してしまう。
 「岳斗…」
 千尋先輩の甘い声が耳に響く。

 声が好き。ベースと同じように低くて響く声。岳斗の名前を呼んでくれる時に甘くなる声。
 「千尋先輩…好き!…大好き、だよ…」
 「ああ、分かってる…俺も、こんな事するのはお前だけだ…岳斗…」
 「あ、ああぁ、んっ!」
 出したばっかりなのにさらに千尋先輩は岳斗の中で質感を増して粘着質の音をたてなから抽送を繰り返していた。
 「ま、た…イ、っちゃ…う…よぉ…」
 「いくらでも…岳斗…いい。…イって…」
 ぐっとさらに奥に千尋先輩を感じて岳斗は千尋先輩の首に回す腕に力を込め顎を反らせるとまた達した。
 精をびくびくと垂らしながら中も収縮すれば千尋先輩もくっ、と呻いてまた岳斗の中に精を注いだ。
 「……おまえ…よすぎ……」
 くくっと千尋先輩が苦笑して岳斗に軽くキスする。
 「ほんと困ったヤツだな…」
 何度も何度もキス。
 これも大好き。どれも大好き。ホントは意地悪言うのだって嫌いじゃないんだ。
 
 
 

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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