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2012.09.04(火)
怜はゆっくりゆっくりしてくれる。
明羅が負担にならないように。痛くないように。
それはいたたまれない時間だけどでも怜の気持ちが伝わってきて嬉しい。
「やっ!それ…」
びくっと明羅が反応した。
ある一点を刺激されるとどうしても身体が跳ねてしまう。
「いい。も一回イっとけ」
「やだ、…だって、怜さんが…」
「いいから」
後ろで怜の指が淫猥な音を響かせ、刺激でまた前が熱を持った明羅のものを怜が動かしている。
「あ、ああっ!」
後ろに指が増えた。
「やぁ…っ!」
「いいから…明羅」
感じすぎて、恥かしくて、身体を捩ろうとしたけど出来なくて…。
明羅の反応を怜は察知してさらに奥に刺激を加えられ、前も激しくされれば怜の手にどくどくと欲望の証を吐き出した。
「やだ、…」
明羅は短く、荒く息を吐き出している顔を隠した。
「顔見せろよ」
怜が顔を隠した手にキスした。
弛緩した中から指を抜かれてひくっと身体が反応してしまう。
恥かしくて顔を隠したくて、怜の首に腕を巻きつけた。
こんなに何回も、しかもすぐに熱を吐き出してしまうのが自分でも信じられない。
「やだ、…みないで…」
「なんだよ。見たいのに。お前の官能に満ちた顔エロくていいぞ」
明羅の耳元に怜がキスして囁いた。
いい、のだろうか…?
明羅にしてみれば、怜がよければそれでいいのだが。
でも恥かしいは恥かしい。
「やっぱり、やだ…」
小さく呟けば怜がくっと笑った。
「入れるぞ」
「…ん…」
怜の大きいものが明羅の中にゆっくり埋め込まれていく。
は、と明羅は息を吐き出して、痛みが去るのを待つ。
「怜さん…んっ…」
怜の手が痛みで小さくなった明羅のものに手をかけた。
怜が中に入ってくる。
始めの時ほど強烈な痛みは感じないけど、それでも苦しい。
でも怜が自分を求めてくれていると分かればそれは歓喜だ明羅を包む。
「怜さんっ」
ぎゅっと首に掴まった腕に力を入れて抱きしめた。
「…嬉しい…」
「……ったく。折角俺が我慢してれば…お前は…。明日体育ないだろうな?」
「…ないよ」
まだ学校の事を気にしている怜に思わず笑いが零れた。
「気にしなくていいのに」
「するに決まってるだろ」
びくんと明羅の身体が揺れた。
「あ、ああっ!」
怜の抽送が始まる。
「お前も後ろで感じるようになると、いい、んだが…」
そんなの、何でもいい…。
怜の手の全部の熱が感じられればそれでいいのだ。
「怜さんっ…!」
ぎゅっと抱きついた。
「好き…一緒にいさ、せて…」
「当たり前、だ。帰る、なんて言うなっ」
「…言わない…っ」
身体を激しく揺すられる。
怜さんの身体が汗ばんでくる。肉のぶつかる音が部屋に響くのが、肉の交わる音が聞こえるのが恥かしい。
でも…。
「あっ……」
どくりと奥に怜の欲望が弾けたのを感じて明羅はふるりと身体を震わせた。
「あの……恥かしい、んだ、けど」
明羅は顔どころか全身が真っ赤になりそうだった。
「ん?そう?」
そう?、じゃない!
怜は一回だけで明羅を解放し、お風呂場に連れて来られていた。
明羅は怜に抱きつくようにして顔を隠すように怜に埋め、怜の手とシャワーは明羅の後孔を弄っていた。
「……ぅ……」
怜の指が自分の放ったものを搔きだし、シャワーで流していく。
「……やだ、…いいよ……」
明羅の息が切れ切れになる。指が内壁を動けば身体はひくりと反応するし、それがまたいたたまれない。
それなのに、怜は上機嫌な様子だ。
「よくない。ちゃんと後処理しとかないと。…痛くないか?」
「………ん。……え?ちゃんと…?」
「そ」
「…あの…でも……前は…?」
こんな事された記憶はないけど…。
「ちゃんとしてやったぞ?あまりにも俺がアレでお前は意識飛ばしちゃってたけど」
これが初めてじゃない…?
明羅はさらに身の置き所がなくなってしまう。
「…………恥かしすぎる…」
明羅が小さく身体を縮めれば怜はぷっと笑った。
「明羅の初心い所も可愛いけどな。気にするな」
「……気にする…。怜さんに…こんな……」
「ば~か。だから遠慮しすぎ。気にしすぎだって。もっと我儘言っていいし」
「………すごく、我儘だと、思うけど…」
「は?どこが?」
「だって、…一緒にいたいって、思ってるし…」
「……それ我儘じゃないだろうが。そう思ってるのはお前だけじゃないだろうに」
我儘だと思う。
だって怜の全部が欲しいんだから。
明羅はぎゅっと怜に抱きついた。