「裸エプロンするわ、リボン巻きつけてプレゼント言われるわ、俺のキャパ超えた」
「ちっ!違うっ!べ、別に!裸エプロンする気じゃなかったしっ!暑くてっ!」
「分かってるけど。ビジュアル的に裸エプロンだもんよ。マジ焦った。桜どうかしたかと思って」
「するわけねぇだろっ!」
くっくっと理人が笑いながら桜に何度も何度もキスする。
唇に、頬に、耳に。反対側も。
キスはしてたけどこんなに何度もあちこちになんか初めてだ。
「ぁっ…」
耳を食まれて耳の後ろにキスされるとぞくりと何かが身体を走る。
「理人ぉ…」
顔が熱い。身体も。
理人がシャワー上がってきてちょっとキツめにクーラーを入れたのにそれでも身体が熱い。
全身が心臓になったみたいにどくんどくんとうるさい。
「な、なぁ、り、ひとっ!ケ、ケーキっ!食べないとっ」
どうにか気を反らせないかと言ってみる。理人が桜の上に乗っていて…押しのける気もないけど…でも恥かしすぎるっ!
「ケーキ?」
理人がそのままテーブルに手を伸ばしてフォークで一口取り分けて桜の口に向けた。
こ、このままで食え、と!?
焦りながらも桜が口を開けると理人がケーキを口に入れてくれた。
でもなんか、理人の目が、目が…。
じっと桜を見つめ、捕らえて離さない。
いつもの優しい目と違う。
でもそんな理人にいつもよりもっとドキドキしてしまうんだ。
「…クリーム、ついてる」
理人がそう言って桜の唇を舐めた。
「あ、ぅ……」
ど、どうしよう…なんか…。
理人がエロい。
桜の唇についたクリームを舐めとってそのまま理人の舌が桜の口腔に入ってくる。
「…甘い」
「だ、だ、だって…ケーキ、がっ」
「もっと食わせろ」
う~~~~わ~~~~!いつもと違う~~~…!
目が違うよっ!
理人の目の奥から熱が見える。
キャパ超えた、って…。
理人も桜を欲しい、って思ってた、…のか?
「理人…ね…俺、で……いい?」
「んん?何が?」
「だって、俺…ほら、女じゃない、し…」
「愚問だ。黙っとけ」
そう言って理人がまた深く桜と唇を重ねた。
そしてTシャツの下に理人の手が入ってきてTシャツをたくし上げられる。
がりがりというほどではないけど細い自分の体で、女の人と違う桜の身体でも理人はいい、のだろうか…?
「ぁっ!」
ただのなんの意味も成さない胸の先をつままれて桜は思わず声が漏れた。
なんで?女じゃないのにっ!
「桜…」
理人の声が耳に響くとそれだけてぞくりと感じてしまう。
「理人ぉ…」
どうしよう…なんかもう…。
これから黒田に聞いた事を自分がされるのか?
つまり、後ろに…理人を…?
でも、理人…感じてる、かな…?
桜はもう自分で前を押さえたい位感じすぎてるけど…。
理人の片手が桜の胸を弄ったままもう片方の手が短パンにかかった。
「やっ!だ、だめっ!」
「なんで?…だめだ。もう止められないって言っただろ。必死に自分を止めてたのに桜が全部それを取っ払ったんだから責任取れ」
「え、ええっ!?」
がばっとパンツを下ろされればもうすでに桜の先はうっすら涙を浮べていた。
「…なんだ感じてんだ?ならいいだろ…」
「り、り、理人…はっ!?」
「ん?」
ぐいを理人が桜の足を割って身体をねじ込み、そして腰を押し付けてくればもうすでに臨戦態勢だったらしい。
「したい…って…理人も……思う…?」
「…ったりめぇだろ!今すぐ入れたい位だ」
理人の即答に桜はかあっと顔を真っ赤にする。
「そ、そう……うん…いい、よ」
「いいよ、ってよくないだろ。お前初めてだろうが。ゆっくりするから…じゃないとまずいだろ」
「…そう、なの…?」
「…ああ」
ただ突っ込んで終わりかと思ったら、違う、の?
「桜が感じられるようにしてやる」
なんか…怖いんですけど…。
理人の熱情の浮かんだ目にこくりと桜が唾を飲み込んだ。
あっという間に桜はマッパにされて身体を理人に晒している。
恥ずかしいんだけど…と桜が身体をもぞりと動かしたら理人がそれを合図に首にキスしてきた。
そして首から鎖骨を辿って胸に。
ぞくぞくと桜の背中がざわついている。
ヤローの、しかも桜の胸なんて何もないのに何が楽しいのか理人の舌が桜の胸の小さな突起をかり、と食んだ。
「あっ!」
ひくんと桜の背が仰け反る。
なんで?こんな…。
理人の腕が桜の身体を抱きかかえ、唇が、舌が、桜の身体を這いまわる、初めて人から与えられる官能に桜はどうしても声が出て、身体が反応してしまう。
我慢しようと思ったって出来ない!
「桜」
名前を呼ばれちゃったりしたらもうダメだ…。
「理人ぉ」
桜も理人の首に抱きついてしまう。
テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学