「桜…?大丈夫か?」
「…ん……た、ぶん…」
理人に何度も刺激を加えられ、放った自分のモノと理人のモノで身体がぐちゃぐちゃで…。
理人に風呂場に連れて行かれて、身体を流されたのも途轍もなく恥ずかしい。
そしてずっと理人が桜を腕に抱いたままで、そのままベッドに連れて行かれた。
細い桜の身体、といったってそれなりに体重はあるはずなのに理人は軽々と抱いているように感じる。
その理人の首に恥かしくてぎゅっと抱きついて顔を伏せる。
「どうした?」
「…は、ず…かしい、だけ…だってばっ!」
「別に恥かしくないぞ?」
「俺ははずかしぃっ」
くくと理人が笑う。そしてその後はぁ、と理人が思い切り大きく溜息を吐き出したのに桜は思わず顔を上げた。
「理人?」
「うん?」
そして桜の顔を見て苦笑する。
…後悔してる…?
思わず心配になると理人が軽くキスした。
「…煽ってくんだもんなぁ…。我慢出来るはずねぇよ。まだお前高校生なのに」
はぁ、とまた溜息。
「…俺は…嬉しい………」
「…………また煽るし」
「煽ってねぇ!…もん…」
だってホントの事だから…。
ベッドに寝かせられてからも何度も何度も軽いキスを落とされる。
いっつもちょっとだけだったのにそれがくすぐったい。
やっぱり好きだ、と桜は理人に抱きついた。
「明日はプールなしで大人しく家だな」
「え?なんで?」
「お前の身体見せられねぇから」
ん?なんで?
「俺のキスマークだらけだし」
かぁっと桜が真っ赤になると理人がまた楽しそうに、嬉しそうに笑う。
「…理人が笑ってるの…好きだ」
「ん?」
「おいしいって言ってくれるのも好き。キスも好き…」
理人のキスがまた降りてくる。
「えっちは?初めてだろ?嫌じゃなかったか?」
「…や、じゃない…よっ!」
くくっとまた理人が笑う。
「俺は困った大人だ。高校生のお前におさんどんさせて、お前まで食っちまうんだから…でもわりいな離せない。桜…好きだ」
桜の心が嬉しくてきゅっと苦しくなる。
やっぱり理人が好きだ!
どうしてこんなに、と思うほど。
「明日が土曜で、桜が学校休みでよかった…」
理人が苦笑する。
「ほんとどうしようもねぇなぁ…でも仕方ねぇよな…あんなコトされたら…。……ま、いいや…桜…寝ていいぞ?いつももう寝てる時間だろ。明日の朝もゆっくり寝てていいから」
「…うん…」
理人の体温が気持ちイイ。
そしていつもよりずっと近くに理人を感じるのにふふと桜は笑って、隣に横になった理人の腕の中に包まった。
「理人が近い」
桜の言葉にふっと理人も表情を緩ませた気配が分かった。
腰がイテェ…。
土曜日。理人が診察に行った後、桜はソファにくてんと横になった。
確かにこれじゃプールなんて無理だ。
それに…。
ちらとTシャツの首から自分の身体をチラ見する。
自分の身体に点々と残る理人につけられた痕に思わずかっとしてしまう。
そしてつい理人の声や体温や質感まで、身体中に残された理人の感覚を思い出してしまうと身体が疼いてしまって桜は一人でソファで悶えてしまう。
本当にしちゃったんだ…。
後悔なんて全然ない。
むしろ嬉しかった。
理人があんなに何回も桜を欲しがって…なんて。
「ぅ……」
思い出しただけで恥ずかしいやら嬉しいやら…。
自分なんか相手にされないのでは、と思っていたけど、そうじゃなかった、と思い知らされた。
何度も理人が桜を呼んで、身体を汗ばませて、深く穿たれて…。
痛いだけじゃなくて…気持ちよくて…。
「やべぇ…」
ちょっと離れただけで理人が欲しくなる。
もっともっと…。
「う~~~~ん……」
桜は思わず唸ってしまった。
さらに好きに拍車がかかった気がする。
男同士で、もつい最近まで知らなかったのに自分からなんて…。
桜は一人でソファで転がり、身悶えしながら身体を持て余す。
こんなに桜は理人が気になって仕方ないのにっ!
…と思っていたら携帯が震えた。
誰だ?と思ったらその理人からだ。
一言、大丈夫か?とメールが来た。
ドア一つ向こうなだけなのに…。
心配しすぎだ、と思うけれど、やっぱりそれだけでも嬉しくなってしまう。だって理人がそれ位桜を気にしてるって事だ。
大丈夫、仕事頑張ってね、と桜が返すとちょっとして桜の嫌いな音が隣からドアを隔てて響いてくる。
歯医者が嫌いなのも、それでも理人が好きなのも、全部理人の所為だ。
こんなになるなんて桜は自分で想像もつかなかった。
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お知らせ♪
坂崎 若様から昨日の半裸エプロン(笑)のラフいただきました^^
ギャラリーの方に指カプッと一緒に追加してましたので、
よろしかったらご覧下さいませm(__)m
仕事早いっす!!!^^b
そしてチョイスがさすが若様です~(^m^)
テーマ : 自作BL小説
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