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焔が燃え立つ。 3

 う~~~~ん…。

 尚はテーブルの向いに座る遥冬をじっと見てしまう。
 起きたのは昼過ぎで、寝たのが遅かったからそれはいいのだが、互いの出しっこして平静でいられるって…。
 全然何も知らなさそうな遥冬だったのに…。

 …男とやった事あるのか…?
 思わず穿った思いを浮べてしまう。
 普通男とくっ付いて寝てたら驚くよな?
 尚でさえ自分が抱きかかえていたのにえ!?ってなったのに。
 それが自分から尚のモノに触ってきて、出して、荒い息が治まった後はさっさとティッシュで後始末してあとは何事もなかったかのような涼しい顔だ。

 「すまない」
 「あ?」
 「飯。僕まで…」
 「ああ、別にいいけど。世話になってんの俺のほうだし?」
 下の世話も…なんてホント下世話だ…。
 午後になってるから朝食、ではないけど、起きて食べるんだから朝食か?
 昼夜逆転になってるけど、尚が目玉焼きとかベーコンを焼き、パンで飯を食べている所だった。

 「…帰ってきてからの分も作っちまうかな…」
 遥冬の顔は何事もなかったかのように涼やかだ。
 人形のようではなくなっているけれどどうしたってエロは想像出来ない位に綺麗に見える。
 けど風呂上りとかさっきもエロかった。
 ……やべ。
 遥冬のイった時の顔を思い出してまた変な気分になってきそうになってくる。

 う~~~~ん…。

 やっぱり心の中で唸ってしまう。
 言ってしまえばヨカッタ。かなり。
 全然抵抗がないのにどうなんだ?と自分で突っ込みたくなるけど。
 だいたいなんで朝遥冬を抱きかかえるように、なんて。何故あんな状態に?
 …女と間違えた?

 う~~~~ん???

 それも普通ならげっ!って感じなのに遥冬ならま、いっかと思ってしまう。
 なんつったって美人だもんな…。
 尚はテーブルに頬杖をつきながら動揺したところなど一つもなかった遥冬をじっと見た。
 普通ならあんな状態で目が覚めたら何してる?とかやめろとか、抵抗あると思うんだけど…。
 それどころか遥冬は自分から尚に手を伸ばしてきたんだ。

 …やっぱ男と経験あり?
 大学でも女にも全然興味なさそうだったし。
 …いや、女だけじゃなくて誰にも興味なさげだけど。
 尚に対してはどこにいっても会うので仕方ないという感じだったのだが。
 今だって基本は変わらない気はする。
 ただ自分は少しは他のヤツよりちょっとはましな感じはするけど。

 …昨日の電話の相手はやっぱりあのスーツの男で遥冬はアイツと…?
 考えるのをやめようと思いながらもつい色々と考えてしまっている。
 「……何?」
 「………いや」
 遥冬を穴が開くくらいじっと見てしまっていたのに遥冬が尚に視線を向けてきた。
 その表情もいつも通りどこも変わったところはない。朝の事なんて夢だったのでは?という位のいつも通りな表情のない綺麗な顔だ。

 笑った顔が見たいな、と思ってしまう。
 ゲーセン連れて行って普通に声を立てて笑ってたのに尚は内心驚愕してたのを必死に抑えた。
 言ったら遥冬が笑ってくれなさそうで。
 遥冬の取り澄ました顔がどこかに消えたように色々な表情を見せ、それにかなり尚は上機嫌だった。
 なんとなく懐かなかった動物が懐いてきたように可愛い、と感じた。
 それが豹変して今度はエロ…。

 う~~~~~~ん…。

 やっぱり唸ってしまう。
 男、ねぇ…。
 遥冬に嫌悪感なんて微塵も感じなかったし、遥冬の感じた顔をもっと見たいと思った。
 イった顔もかなり下半身にキた。
 ………………とにかく今は考えを一旦離れよう、と尚は立ち上がって遥冬の部屋のキッチンに入った。
 対面式だからそれでも遥冬の顔は見えるのだが。
 綺麗なキッチンは使った跡が本当になくて、道具などや調味料も揃っているのにそれを使った形跡がない。
 誰がこんなにちゃんと用意したんだろうか?
 遥冬のお母さんか?

 う~ん…遥冬のお母さんならきっと美人だろう。
 でも親の話もここを払ってもらっているという事以外は聞いていない。
 それに遥冬だけの為のここをぽんと払うくらいなら家は噂どおりに裕福なのだろう。それなのに親の金を使いたくないと遥冬は言ったのだ。
 だからバイトをする、と。
 人形のような表情と、人に自分から交わろうとしないのと、遊びも何も知らないのも関係あるのだろうか?
 尚は炊飯器をセットしたりしながらまた知らず遥冬の事ばかりを考えていた。
 
 
--------------------
続きに拍手お返事です^^
(7/24分)
MDR様
 うひょひょひょ~~~!に笑い!(^m^)
 そして翼までチェック!(笑)
 そうなんですね~~(^m^)
 私も書きながらチェックしに行きました^^;
 私にしては展開早し、にも思わず笑った~!
 でも宗とか虹も早かったんだけどな~?(笑)
 小悪魔どこじゃない遥冬くんは…(^m^)
 黙っときます!
 ありがとうございます~^^

S様
 もはやウサギしゃんじゃないでしょ~?^^;
 引き分け…ですね~(^m^)
 ありがとうございます~^^

NA様
 初めまして^^
 尚を気に入ってくださってありがとうございます~^^
 かっこいいはずなのに、残念なとこがいいですか~?(笑)
 最後まで付き纏います~(爆笑)
 嬉しいです♪
 ありがとうございます~^^

AKR様
 魔性でしたね~!(大笑)
 早めでこの展開…チェックありがとうございます(笑)
 そしてこうしてこうやってああなります~!(^m^)
 (分からんって ^^;)
 うふふ…ありがとうございます~^^

KRB様
 ブラボ~ですか?(笑)
 やってくれますよ~!かなり!
 想定外が多分いっぱいあると思われます~(^m^)
 栄養ドリンクより効きますか?^^b
 ありがとうございます~^^

CK様
 いらっしゃいませ~^^
 嬉しいお言葉ありがとうございます~^^/
 お尋ねの件ですがそうですよ~?
 私です~^^b
 間違ってないですよ~~~(^m^)
 あちらも気に入っていただけて(放置してますが ^^;)
 嬉しいです♪
 ありがとうございます~~^^

FNH様
 かわいいですか~?(^m^)
 ありがとうございます~^^
 黒猫ですか^^
 なんか色々皆様の遥冬くんのあだ名が面白い事になってます(笑)

 終わりますけど、これも続編いくらでもいけそうな気配が…^^;
 本文では千尋先輩は出てこないので、4人で会うとことか
 SSで書いてみたい気もしますね(^m^)
 いつも凝り凝りにお気遣いありがとうございます~^^
 最近はキツくなってくると休むようにしているのでどうにか
 頭痛まではいかなくなってます~^^
 なるべくストレッチとかも心がけてます^^b
 ありがとうございます~^^

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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