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うねる波。 4

 ぽこぽこと走り回っていたミューが疲れたのかテーブルの下のラグのところに来てぽてんと倒れてそのままうとうととし始める。
 「……この子は本当にいい子で頭がいい。ちゃんとこういう時は邪魔してこないし」
 千波と孝明の視線がミューに向いていたがするりと孝明が千波を見てそう呟き、そしてまたキスしてくる。
 「あ…ぅ…」
 舌が絡まる湿った水音に体温は上昇してしまう。
 千波の服の下に潜り込んだ孝明の手が肌を撫ぜるのにぞくんと肌が粟立つ。
 ヤバイ…。
 連動してどうしても先週の与えられた快感がまた来るのかと身体が期待しているようだ。

 違う!
 頭の中で言い訳をしても身体が正直で思わず千波は身体を捩った。
 「…もう感じた…?」
 ふいと眦まで赤くして千波は孝明から顔を背けた。
 「別に感じていいと言ってるでしょう?俺だってほら…」
 ぐいと孝明が腰を千波にこすり付けてくるとすでに孝明も勃っているらしい。
 …でもほら、と言われたって…。

 「千波さん…嫌じゃない…でしょう?」
 嫌ではない…。でもだからって歓迎する事でもないだろう。
 好きでもないのに。
 …好きでもない…?
 ああ…。孝明は先週ほのめかすようなことは言ってた、と思い出す。
 付き合ってる彼女はいないけどって…。
 だったら別に男である千波でなくともいいと思うのだが…。
 なんでわざわざ男なんかの自分を孝明は抱くんだろうか?

 「…千波さん。付き合った彼女とかは?」
 キスも全部が初めてだと暴露してしまっているらしいのが恥ずかしい。
 酔って記憶がないというのも、一体自分はどうやって孝明に暴露したのかソコは全然覚えていなかった。
 「彼女はいた事ある、けど…口紅べったりついてるのにキスしたくなかったし…それで…何もしなかったから…」
 ははん、と孝明が鼻で笑った。

 「まぁ俺は口紅なんかつける趣味もないですし?あとは…?付き合ったの一人だけ?」
 「あとは…会話がかみ合わなくて…とか…。マナーが悪い、とか…」
 「…結構細かいんだ?…俺は?どこか気になる所あります?」
 「……ない…」
 そう、ない、んだ。
 ふぅん、と孝明が満足そうに笑みを見せた。
 「やっぱ相性いいのかな…?俺も千波さんに嫌なとこナイんですよ。ああ、…一つあるな」
 「え!?」

 どこだろう?何かした事あったか…?
 いや…考えたら先週は孝明に酔って管を巻いたはず。飲みすぎでもどして、世話かけて、今週はミューの事で世話になって…。車出してもらって、って車はどうやら千尋のものだったみたいだけど…。
 何から何まで自分は世話かけっぱなしじゃないか!
 今まで誰にもそんな事した事などないのに!

 「千尋の兄貴ってのが、いただけない」

 「………は?」
 思わずきょとんとして自分を組み敷いている孝明を見上げた。
 「だ…って…それは…」
 「ええ、まぁ、仕方ないですけどね。よりによって、という気がしないでもないけど…何言ってもそこは変えようないから仕方ない」
 「当たり前…っあ!…」
 ついと服の下で孝明の止まっていた手が動いて肌を撫で上げられたのに声が漏れてしまう。
 「…ホント…ソコだけなんだけど…」
 「んんっ!」
 孝明が千波の首筋を舐め上げ、そして耳朶を甘く噛んできた。

 「感じるんでしょ?声だしていいですよ?ああ、イきたければ何度でもいいですし…いくらでも…」
 「そ…な…」
 「だってもう感じてる…でしょう?……ほら?」
 「あ、あぁっ!」
 孝明の千波の肌を触っている手じゃない方の手が半分勃ちあがっている千波にジーンズの上から触れてくる。
 触れられればさらに完全な屹立となってしまう。
 「キツイでしょう?出してあげますね」
 「や、…っ!」
 頼んでない!と言いたいのに千波の口から漏れるのは嬌声にしか聞こえない喘ぎ声だ。
 違うのに…。
 手で孝明の手を押さえようとするが孝明は意に返さずさっさと千波のベルトを外してしまう。

 「や、めろ…」
 「どうして?千波さんだって出したいでしょう?ここがこんなになってるのに。男ですから、出したい、でしょう?」
 それはそう、だけど…なんで…孝明にされなきゃないかって話だ。
 「今更です。先週だってしたんですから。気持ちイイ。それでいいでしょう?」
 「…そんな、もの…なの、か…?」
 「中にはそんな人もいなくはないでしょ」
 そうかもしれないけど。
 じゃあなんで千波は孝明のいいようにさせてるんだろう。
 抵抗ってほどじゃないのは自分でだって分かっている。
 じゃあなにか?自分はされるのを待ってる、のか…?
 「あっ!」
 完全に勃ちあがったものに触れられ千波はびくりと身体を揺らした。
 
--------------
拍手コメお返事です^^ 
 
KRB様
 なかなか言いません。
 ……お互いですけど^^;
 仔にゃんこのお腹ってご飯たべると
 ぽん!ってなるのよ~
 か~い~のよ~(^m^)
 ありがとうございます~^^

SW様
 恋愛ヴァージンですねぇ~(笑)
 千尋先輩、イロイロ凄いですか?^^;
 岳斗ちゃんがちゃんとした初恋愛だと思われます(笑)
 仔にゃんこはもう~堪らん!ですよね(^m^)
 ミューちゃんはステキパパママできたので!
 幸せでしょう~~~(大笑)
 ありがとうございます~^^

AHN様
 じれったいですか?(^m^)
 私がついジレ好きなもんで~
 そうなっちゃいます~^^
 お褒めもありがとうございます~^^;
 自分ではよく分かりませんが…
 がんばります(><)

S様
 大爆笑のアレもう何回見ても笑っちゃいます(^m^)
 秀逸です^^b
 今日のニャンコ(笑)はどうでしょう~?^^
 美味しくいただかれますけどね(^m^)
 ありがとうございます~^^

MR様
 蛮行(爆笑)ホントそれでいいのか!?なのですが(笑)
 なんでホント動物に優しいといい人に見えるんでしょうねぇ?(^m^)
 千尋先輩と岳斗…ホントちょっと前なんですけどねぇ…
 パクンが懐かしいですねぇ~~~^^;
 今じゃすっかり出来上がってますけど^^
 ありがとうございます~^^ 

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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