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泡立つ波。 11

 「ホント余裕なくてすみません」
 「いい!…って言って、る」
 息が短く切れる。
 ぐちぐちと孝明の指が千波の中を弄っていた。
 「あ、ああっ!」
 もう、どこがイイかなんて孝明は知っている。
 ぐりぐりと一点を擦られれば背中から快感が走っていく。
 でも足りない。

 「指、じゃなく、て…」
 「……分かってます」
 感じたい。孝明を。
 身体だけかと思ったりもしたけど、そうじゃなかった。
 「あ、あああっ…」
 孝明の怒張したものが千波の中に押し入ってくる。
 いつもそこに鈍い痛みを覚えるけれど、一瞬だ。
 そこから官能が待ち構えているんだ。

 「待ってたんですね?」
 「……って、た…」
 素直に気持ちを言ってもどうやら孝明は引かないらしいのに本当の事を溢してしまう。
 「もっと言ってください」
 もっと?いいのか?
 「千波さんが欲しかった」
 首筋にぴりと痛みを感じる。

 「や、だ、め……」
 キスマークはダメだ!また見られたら…。
 「すぐ消える位です。誰かに見せるなんて勿体無い。佐藤先生相手にあなたが顔を真っ赤にして可愛い顔をしていたのにあの時は逆上してしまいましたが」
 …やっぱり、嫉妬だったのか?
 「う、れしい…」
 「あんな事だけで狭量だと自分でも思うのに?」
 そんな事ない。それだけ千波を気にしていたという事だ。

 「今週、数学研究室には籠もってませんか?」
 「ない、よ…あ、ぅ……職員室、に…いた」
 「そうしてください…。心配でどうにかなってしまいそうですから」
 「なって…いい」
 ゆっくりと抽送を始める孝明を内壁に感じる。
 「縛り付けてしまいますよ?」
 「いい」
 それでも…。

 ミューと孝明がいれば千波は幸せを感じるんだ。
 今まで感じた事のなかった事。
 「も、っと…」
 「うん?ああ…ここですよね?」
 ぐいと孝明が千波の感じる場所を衝いてくる。
 「前も…気持ちイイ?」
 そんな!前まで触れられたら…。
 「出、る…から……だ、めだ…あ、あっ!」
 「いいです。いっぱい出して?ずっと足りなかったでしょう?」
 「足りない…っ」

 「ええ。もっと言ってください」
 「欲し、…い…っ!は、ぁっ…あぁ…ぅっ…っ!」
 ゆっくりだった孝明の律動が早くなってくる。
 「千波さん…好きです」
 「……っ」
 「…俺が思ってたより千波さんは俺の事好きなんですか?俺の高校の頃のCDまで貰ってくるくらいに?」
 「好き…だ……」
 「最初なんて無理やりだったのに…」

 千波は首をふった。
 「はじめから…孝明は違った…今まで…こんなに僕の…中に入ってきた人…いなか、った……ん、ぁ…」
 「……千波さんの全部、身体だけじゃなく、全部知っているの俺だけでいいです」
 「孝明、だけ…ミューの事も…俺のことも…」
 「ミューの面倒も千波さんの面倒も全部俺がみますから。だからここの部屋に入られるのも俺だけにしてください」
 「誰、も…いない…あ、あああっ!」
 身体を激しく揺さぶられて孝明が千波を衝いてくるのに千波も背中を仰け反らせ、その快感を追っていく。

 「や…ぁ…イく……っ!」
 「ああ、千波さん!イって…。いくらでも…」
 「たか…あ、き…もっ!」
 「いくらでも」
 孝明の唇が被さってくると千波は舌を自分からも差し出し、絡めた。
 感じすぎる位いつも感じてしまう。淫らな位に。
 「んん、っ!」
 ぎゅっと孝明の首に回した手に力を込め、身体を震わせて精を吐き出すとすぐに孝明も千波をしっかりと抱きしめ身体を震わせた。

 荒い息が重なり、汗ばんだ額を合わせる。
 「…我慢しないでくればよかった…。あんまり来すぎてたし…千波さんにウザイと思われるかと…。それに今までも散々我慢出来なくて千波さんに手出しまくりだったし…」
 「……そんなの…思わない」
 いてくれた方がいいんだ。
 がりがり、と布を引っかく音に千波と孝明は音のするほうに視線を向けた。

 そこにはベッドをよじのぼるのに必死な顔のミューの姿。
 上ってくるとすました顔でベッドを歩いてきて千波の顔の横にくるりと丸まって陣取る。
 「…ホント、最中は邪魔しないいい子だ」
 「ちょ…」
 「今だって終わったの見計らったように来るし。……コイツ分かったのか?」
 「…しらないよ!」
 「でもまだなんだけどな…一回じゃ足りません…」
 孝明が千波にキスすると中にいたままだった孝明がまた大きくなってきたのに気付く。

 「孝明…?」
 こくりと千波は生唾を飲み込んだ。
 「いいですよね?」
 孝明がくすと笑いながら千波の眦にキスを落とす。
 ダメ、となんか言うはずない…。

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続きに拍手お返事です^^ 
kin様
 よかった~、ありがとうございます^^
 朝をお待ちいただけてありがとうございます~^^
 この間ちょっと遅れちゃってスミマセンでした^^;
 起きてはいたのに記事反映なってなかったみたいで…^^;
 早起きじゃなくてもいいですからね~(><)
 でもそう言っていただけて嬉しいです^^
 ありがとうございます~^^

KRB様
 お忙しいのかな?^^;
 ぐるぐる終了(一応)でした^^
 そう!ミューちゃんがいないと何も始まらない二人でした(笑)
 素直に…ね…^^;
 あ、最後の部分は内緒なんですよ~^^;(笑)
 ありがとうございます~^^

HN様
 ジレジレ、うじうじ千波ちゃんから
 へんし~ん(笑)です^^
 そしてミューちゃん働き者です!
 というかミューちゃんいないとほんとダメダメです…(笑)
 ありがとうございます~^^

S様
 お赤飯!(笑)
 そうなの!ミューちゃんいないとダメなのよ~(笑)
 兄弟揃って放置プレイ!!!知らなかった!(爆)
 似てるとこあったんだね…←ソコか!?
 ミューちゃんの独り言…(爆笑)
 多分まんまな気が…(--;)
 誰のおかげだと思ってんの~?的な?(笑)
 風邪!酷そうですね(><)
 鼻栓の刑とは…^^;
 早くよくなるといいですね…
 お大事にしてください~
 体調悪いのにありがとうございます~^^;
 

テーマ : 自作BL小説
ジャンル : 小説・文学

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