舌が絡まり粘着質の音が響く。
孝明は千波のネクタイに手をかけするりと解き、スーツを脱がせ、ワイシャツを剥いでいく。
千波も孝明のTシャツに手をかけ、ジーンズのベルトに手をかけ外していく。
どうしてこんなに好きなのだろう?
どこが?
一言でいえば相性がいい、のだろうか?
他人であるはずなのに存在が気にならない。
空気のように隣にいる感じだ。
それがないと寂しくて、物足りなくて。
でもちょっと言われた事なんかは気になって、気持ちが落ち着かなくなったり落ち込んだり、嬉しかったり…。
「た、か…あき…う、んっ!」
鎖骨から胸の辺りまで下がっていった孝明の唇が千波の乳首を食んだ。
歯で甘く噛まれ舌で転がされれば声が漏れてくる。
「感じて乱れていいんです…。俺だけにでしょ?」
「孝明…だけ、だ…」
「初めての時から感じまくりでしたよね?男なら誰でもいいのか、と思ったけど…」
「ち、がっ…」
「うん。分かってます…学校であなたが誰か人に触られるといやぁな顔してるの見てましたから」
「そ…?」
そんな顔してた、か?
「してましたよ?俺が触る分にはそんな表情されなかったのでアレ?と、思って…」
「ん…だ、って…孝明は…どこも気にならないから…。嫌なとこ…ないし…」
そうなんだ。そんなの初めてだ。
「結構盲目的に俺の事好きなんじゃないですか?」
「ん、ぁっ!」
孝明の手が脱がされ全裸になり、すでに勃ちあがっているものに触れる。
「そ……だ…。ぜ、んぶ…」
好き…。
「……そんな事言われたら止まりませんけど?」
「…いいっ」
「……いつも俺が触る頃にはもう早く早くってここが訴えてますもんね?口よりもいつも身体の方が正直で…感じまくってるのも、俺だから、ですよね?」
ぐちぐちと孝明が手を動かすたびに先からはしたなくとろとろと欲望を零している千波のものが音を立てる。
「そ…う…んんっ…ぁ…っ」
早く…。
「ダメです。一緒にイくんですから。ちゃんと我慢してください」
「や、…はや、く…っ」
「官能には従順なのに…困った口ですね」
孝明がくすっと笑いながらキスしてきたのに千波は貪るように吸い付いた。
もっとして、さわって、全部を。
「ん!」
孝明の指が千波の後ろに伝っていくと後ろ孔から中を弄る。
「…イってだめですよ」
「やっ…」
ぐっと指が奥に入ってくれば背中が仰け反って快感を訴える。
「ダメ」
「やぁっ!」
膨張した千波の根元をぐっと抑えられて大きく声が漏れてしまう。
「声いくらでも出していいですよ?隣は俺の部屋だし、ね。ただイくのはまだですよ…いい子ですから我慢して」
「や…はや、く……あ、あっ…」
孝明の指を咥えている腰がねだるように揺れてくる。
足りない…。
「そんなに誘って…中も…うねって…そんなに欲しいんですか?指もうまそうに咥えて…やらしい身体です…」
「おま、えが…したん、だ……っ…んぅ…!…せ、きにん…と、れっ」
「ええ!いくらでも」
孝明の大きく怒張したものがみしみしと千波の中に入ってくる。
「吸い付く、よう…に…ほんと…中もやらしい…」
「ん、ぁっ…!あ、あぁっ…!」
一気に孝明が奥まで貫くと千波の身体を揺さぶり始める。
押さえられた根元が早く早くと解放を訴えている。
「手…や、…っ!」
「まだ、です…一緒にって言ったでしょう」
孝明の息も荒くなってきて、身体も汗ばんでくる。
「は、や…く…イき…たい……っ」
「分かってます。すぐです…なんといってもよすぎですから…」
孝明を逃さないようにと自分でも力は入るのが分かる。
「離さないって…千波の中が…言ってますけど…?」
「ん!……そう、だ……」
「…またそういう事言うんだから…セックスの時だけは素直だ…」
「あ、ああっ…」
手を離されてすぐにでもイきそうになる。
「…イきますよ…」
激しい律動に身体を揺さぶられ、肉のぶつかる音が響く。
抽送のたびにいやらしい音が耳を刺激して、孝明の貪るようなキスがふってくる。
孝明に一層奥まで衝かれ、そしてどくりと精を中に放てられたのを感じれば千波も身体を痙攣させるように震わせ、そして達した。
はぁはぁと荒い息が交じり合い、孝明は千波の横に倒れ込むように横になった。
「すみません…二回戦…といきたい所ですが…寝せてくだ、さい…」
そう言いながらすでに孝明は目を閉じかかっている。
「二日も…ほぼ…寝てない…んで、す…」
そういい終える頃にはもうすぅ、と孝明は眠っていた。
…無理したんだ…。
思わず千波は笑い、そして眠ってしまった孝明のこめかみにキスを落とした。
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