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会計クンは鷹揚自若 41

41 駿也(SYUNYA)

 そのまま駿也のベッドに運ばれて横にさせられても泰明はキスを止めなかった。
 好きっ。
 言えないけど…。
 そんな事言ったらきっと泰明に引かれる。
 「駿也」
 泰明が唇を離したのが名残惜しい。
 ずっと掴まえていて欲しいのに…。

 「やっ!」
 泰明の手が疼いてすでにジーパンの下で固くなっている駿也のモノに触れてきたのに思わず泰明の手を抑えた。
 「…駿也も感じたんだ?…俺もだ」
 くすと泰明が笑う。
 駿也は恥ずかしいのに、泰明は相変わらず平然としている。
 「出してやる」
 そうじゃなくて…。
 駿也が目で訴えるけれど泰明は首を振った。

 「いいから」
 かちゃかちゃと泰明が駿也のベルトを外していくのに思わず駿也は顔を背けた。
 「泰明、は…?」
 「……お前触ってくれる?」
 こくんと駿也が頷くと自分もベルトを緩め、駿也の身体の上に覆いかぶさった。
 「一緒に、な…?」
 またキスしながら泰明が囁いた。

 一緒に、はいいけど、どうして泰明はしない、の?
 やっぱり、する気なんかない…んだ…?
 「あっ!……ゃぁっ!」
 泰明の手がすでに勃ち上がっている駿也のものに触れた。
 「駿也も…触って?…嫌じゃないなら」
 嫌なはずない!
 そっと手を伸ばして泰明に触れた。
 すでに大きくなっている。
 …けど…自分のよりずっと質感が大きい。

 自分のモノが泰明の手に擦られ、上下に扱かれるのに、一緒になって泰明に触れている自分の手も一緒に動かした。
 同じリズムで。
 「あ、あ……っ!」
 さらに泰明が腰を振り、勃ち上がったモノを擦りつけてくるとそれも刺激になってくる。
 「駿、也っ」
 泰明の上擦った声。
 貪られるキス。
 初めての感覚。
 どうしよう!気持ちイイ…。

 「や…だ、め……っ」
 さらに激しく手を動かされ腰を振られて駿也もますます感じて、もっとしてほしくて腰が揺れる。
 「イ、く…か?」
 「んっ!」
 もう、すぐにでも…。
 だって泰明が触って、泰明も感じているのが分かるから。
 「泰明っ」
 「ん…ああ…駿也」

 舌を吸われ、さらに泰明は腰を激しく擦りつけてくる。
 「やぁっ…イ…く…」
 早いけど…だって…全然自分でもしてなかったし…、泰明が…。
 「ああ。駿也」
 泰明の声が聞こえた時に駿也は白濁を放った。するとすぐに別の熱い飛沫を下半身に感じる。
 泰明も駿也の身体に白濁を放ったのだ。

 「…悪い」
 「わ、るく…なんて…ないっ」
 息が上がったままで、下だけ出してというのが途轍もなく恥ずかしい。
 どうしよう、と思っていたら泰明は駿也のベッド脇のチェストからティッシュを取って後始末してくれる。
 いたたまれなくて駿也は手で顔を覆った。
 いつの間にかイルカは駿也の手を離れていた。
 「ん~~~…我慢できなかった。悪いな」

 我慢?なんで?
 …というか、もう泰明はする気ない…って事…?

 ふい、と駿也は横を向いた。
 謝ってなんか欲しくなかった。
 黙って泰明が全部後始末してくれてベルトも直してくれる。
 する気がもうない、と言ったようなものなのに、泰明は優しく駿也を抱きしめてくれて頭を撫でてくれていた。
 なんで?どうして?

 駿也なんか泰明はもう欲しくないのになんでこんな優しい事すんの?

 聞きたいのに駿也の口はどうしたって開かない。
 泣きたい位悲しかった。
 泰明が腕の仲に駿也を包んでくれているのに隠れて駿也は心の中で悲しみに泣いた。
 好きじゃなきゃ泰明はきっと最後まで出来ない、んだ。
 そりゃそうだろう。

 泰明は好き好んで野朗にわざわざ手を出す必要なんてないんだ。
 駿也は泰明が好きだけど、泰明は違う。
 だから出来ないんだ。
 でも、じゃあどうしてキスしたり、付き合ってと言ったのに頷いたりしたんだろう…。
 ああ、特別って言ってた。
 キス出来る位特別だけどセックスは出来ない、なのか…。

 でも、それでもいい…。
 泰明が傍にいてくれるなら。
 駿也が縋るように泰明の服を掴むと泰明は駿也の髪にキスしてくれた。
 こんなに優しい、のに…。
 優しいと好きは種類が違うんだ…。
 知らなかった。
 でもこの腕を離したくない。
 絶対に。
 …そのためにはどうしたらいい?
 そんなの駿也は知らない。

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続きに拍手コメお返事です^^ 
 
KRB様
 隠密活動は終了ですか~?^^
 お待ちしておりました~(^m^)
 え?うちの子達みんなそれぞれ違いますか…^^;
 嬉しいです~~~(T-T)
 自分じゃそんな変わんないような気がして…
 そうなんです~前は憎まれキャラでしたけど、
 すっかり可愛い子になってしまいました^^;
 ギャップ萌え…(笑)
 ありがとうございます~^^

S様
 そうなんですね~!それはやきもちなんですね(笑)
 スーパーサイヤ人よりも大きい元気玉…
 それこそマズイのでは???(爆)
 ありがとうございます~^^

nkmm様
 我慢してましたよ~!モチロン(笑)
 はい、イルカも一緒に抱っこちゃんでした(^m^)
 泰明2号なもので(大笑)
 ありがとうございます~^^

MR様
 うははは~!
 スミマセン!謝っておきます~^^;
 あ~にゃおさんからも文句きそうですぅ~(笑)
 最後はまだ先でした…^^
 これは千尋先輩のせいですから~~~~(汗)
 ありがとうございます~^^;

nck様
 積極的にいってみました!^^
 でもまだなんですね~(><)
 肝心なお言葉もまだなのですよ^^;
 なのでもちょっと先でした!泰明の我慢は続きます(笑)
 ありがとうございます~^^ 

テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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